会員数300万人突破、「BUYMA」の実態に迫る
会員数300万人、商品数100万点を超える「BUYMA」。そもそもBUYMAとはどんなモールなのか、そしてEC通販業界でどのように利用されているのか、まとめてみた。
BUYMAでは日本未入荷・完売アイテムも販売
株式会社エニグモが運営する「BUYMA(バイマ)」は海外在住のパーソナルショッパー(出品者)から世界中のアイテムを購入できるソーシャルショッピングサイトだ。
2011年に前身のサービスであるグローバル・ショッピング・コミュニティ「BuyMa」からリニューアルし、現在では会員数300万人以上の海外ファッション通販NO.1サイトとなっている。
現在の取り扱いアイテムは100万点を超え、海外ブランド取り扱い数は6,000以上となっており、その中には日本未入荷のアイテム、国内ではすでに完売してしまっているアイテムも購入することができる。
パーソナルショッパーだけでなく、BUYMAの出店基準を満たした法人事業主も出店しているが、これらのアイテムを主に出品しているのが、世界115か国にいる約6.5万人の”パーソナルショッパー”だ。ユーザーの趣向や購入の目的に合わせて自身のセンスや経験を生かした対応力で最適な商品セレクトや、満足のいく「お買い物体験」をサポートする人々を指す。
もちろん取引は日本語で行うことができ、商品への質問や取引も解決することができる。パーソナルショッパーとの交流を深めることでセールの情報を知ることや特別価格で買い付けを行ってくれることもあるという。
会員数300万人「BUYMA」の魅力は?
BUYMAの年間取引件数は130万件。その多さには簡単に商品を購入できるというポイントが大きい。
カテゴリやブランドなどはもちろん「こだわり検索」を利用して、サイズや色でも欲しいものを探すことができ、さらにはトレンドワード検索も充実しているため、国内のトレンドアイテムも検索できる。
また、難しい手続きをすることなく、簡単な操作で注文をすることができ、注文を受けたパーソナルショッパーが現地で買い付け、商品が発送される。そして、商品が到着したらBUYMAで商品の受け取りを連絡することで、代金がパーソナルショッパーへ支払われる。
アパレルで商品購入の障壁となりがりな色味やサイズ感など商品の気になる点はパーソナルショッパーへ事前に質問することができる。
BUYMAを利用したビジネス
海外ブランドのファッションに特化したECサイトということで、他のモールとともにBUYMAを利用しているEC事業者は多い。サイト構築や決済システムの導入・集客せずにオンラインでの販売が即時でスタートできる上に、初期費用や様々なサポートツールが無料で利用できるから、というのも大きな理由だ。
一方、法人ショップであれば、基本的に在庫を持っている上での出店ということになるだろうが、一般のパーソナルショッパーの場合、注文が入ってからの買い付けとなるため、在庫を抱えずに済むという点がかなり魅力的なポイントとなっている。
法人ショップと一般のパーソナルショッパーとの違いは出品数の上限や出店登録サポートなどいくつか異なるが、出店費用、月額固定費、決済手数料がかからないという点は同様だ。
また、BUYMAで購入したものの転売も行なわれているのが現状だ。パーソナルショッパーが現地で購入するため、通常通り輸入したものよりも安く購入できるからだ。そしてその商品をフリマサイトやフリマアプリで転売することで利益を得るのである。BUYMAでは日本未入荷や未発売の商品もあるため、購入につながる可能性が高い。
BUYMA2016年の動き
・1月30日 登録会員数が300万人を突破
→https://ecnomikata.com/ecnews/7942/
・4月12日 ANAとBUYMAの業務提携
パーソナルショッパーがBUYMAに商品出品・販売時にマイルの積算が可能になった。
→https://ecnomikata.com/ecnews/8634/
・7月4日 英語版のBUYMAがグランドオープン
全国123か国7万人の日本人パーソナルショッパーが日本の商材を世界へ発信する。
→https://ecnomikata.com/ecnews/9898/