10X、自社ネットスーパーでチャットアシスタント「お買い物AI」提供開始

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ECのミカタ編集部

小売ECプラットフォーム「Stailer ネットスーパー」、生成AIによるチャットアシスタント「お買い物AI」を提供開始

株式会社10Xは2026年4月14日、同社が提供する小売ECプラットフォーム「Stailer(ステイラー) ネットスーパー」において、生成AIを活用したチャットアシスタント「お買い物AI」の提供を開始することを発表した。

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対話から「必要な材料」を自動で検索

「お買い物AI」は、アプリ内の売り場画面に設置された専用ボタンから起動できるチャット機能。10Xは本機能の主な特徴について、次の内容を挙げている。

◆献立提案と連動した商品検索
▷「鶏肉を使ったメニューを教えて」といった曖昧な要望に対し、AIがレシピを提案。さらに、その料理に必要な材料を自動で検索し、顧客のカートへスムーズに追加できるよう支援する。
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◆買い物メモ(画像)からの商品推薦
▷手書きの買い物メモやスマートフォンのスクリーンショット画像を送信するだけで、AIが画像を解析。該当する商品を、リストアップして提案する。

◆パーソナライズされた商品の紹介
▷「私におすすめの商品は?」という問いかけに対し、過去の購買傾向などを踏まえた商品を提案する。

◆安全かつ利便性の高い対話設計
▷買い物以外の質問には回答しない専門の「ガードレール」を設け、安心して使用できる環境を構築。

1.6%ほど「注文単価」が高い傾向

「お買い物AI」により、顧客はチャット形式での自然な対話を通じて、献立の相談から商品の検索・カート追加までをシームレスに行うことが可能になる。

本機能の正式提供に先立ち実施した先行テスト導入では、以下のような効果が確認された。

◆注文単価(AOV)の向上
▷「お買い物AI」を利用して商品をカートに追加したユーザーは、非利用ユーザーと比較し1.6%ほど注文単価が高い傾向がみられた。レシピの推薦やパーソナライズされた商品推薦によって、普段の買い物では選ばない「新しい商品」に出会う機会が増え、セレンディピティが向上した結果であると考えられる。

◆献立決定の高い満足度
▷「冷蔵庫にある余り物でのメニュー提案」や「旬の食材を活かしたレシピ提案」などの対話を通じて、毎日の献立検討をサポート。チャットに対するフィードバック機能にて高い満足度を計測している。

より便利な「購買体験」の提供を目指す

10Xはネットスーパーについて「ネットスーパーは一度の注文で約30点もの多品目を購入するという特性があり、従来のキーワード検索やカテゴリからの絞り込みだけでは、膨大な商品群から最適な組み合わせを見つけ出す体験に限界がありました」と指摘する。

また、多くの顧客が「今日、何を作ればいいか」「どの商品が自分に合っているか」といった、購買前の意思決定に課題を感じていることも明らかとなっている。

同社はこれまで「レジ前推薦機能」や「商品検索タグの自動生成機能」などのAI活用を進めてきた。今回のStailerネットスーパーの検索・推薦基盤と最新の生成AI技術を融合させることで、より便利な購買体験の提供を目指す方針を掲げている。従来の検索中心の購買体験から「対話型への転換」を促す取り組みとして、その広がりが注目される。