ヤマト運輸【意見広告】皆の受止め方とそれへの同社の見解
ヤマト運輸が「意見広告」に寄せられた意見への解説HP開設
ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(以下「ヤマト運輸」)は、11月12日に全国54紙に掲載した意見広告について寄せられた意見に関する特設ホームページ(以下「同サイト」)を明日、開設する。
12月15日現在、「意見広告」に関してヤマト運輸へ寄せられた2,137件の意見のうち、内容に対して「支持」の意見が81%、「不支持」が13%となっている。また、数多くの意見が寄せられており、特に質問や批判的な意見の多かった項目は以下のものだ。
1、「郵便業務」のユニバーサルサービスについて
①優遇をなくしたら、全国均一料金で届く郵便のユニバーサルサービスは維持できないのではないか?
②日本郵便への優遇は当然ではないか?
そもそもヤマト運輸も優遇措置を受けているではないか?
③郵便は全国一律料金、宅急便は離島料金を取っているのでは?
また、過疎地の配達は日本郵便に委託しているのが現状ではないか?
2、「信書」について
①意見する前に、ヤマト運輸も一般信書便事業へ参入すべきだ。
②信書の精度はわかりにくい。
3、「意見広告」について
①意見広告は日本郵便への批判か?
②意見広告で解決することではない。それよりサービス向上に励むべきだ。
4、「クロネコメール便」について
①クロネコメール便は採算があわないのでやめたのでは?
②クロネコメール便の復活を期待する。
これらの意見についての要点を踏まえながら同サイトで解説をしていく。引き続き平成28年1月31日まで意見を募集し、12月16日以降に寄せられた意見の内容を踏まえ、平成28年2月に同サイトを更新する予定だ。
ヤマト運輸は今後も、寄せられたひとつひとつの意見に耳を傾けながら、引き続き「公平・公正な競争条件」の実現に向けて取り組んでいくという。
「いい競争で、いいサービスを。」というタイトルの元、意見広告を掲載し、その後に意見広告を解説する特設ホームページを開設した。そこで意見を募集していたが、寄せられた意見をもとにさらに解説を加えたホームページを開設するという。全国54もの紙面に掲載されたこの意見広告は、各社のサービスについてだけでなく、「いい競争」とは何なのか、「公平」とは何なのかという問題について改めて考えるきかっけを与えたに違いない。しかし、まだスタート地点に立っただけのこと。ゴールには遠いように見えるが、それでもヤマトは果敢に挑み続ける。