夜の街をフェス化?アプリの新たな形「LIVE3S」
記者の論点:イベント・キュレーション・アプリ「LIVE3」から新たに「LIVE3S」がリリースされる。どうやら、クラブが行き放題になるそうだ。その利用の仕方とLIVE3Sに秘められた想いとは…?
「LIVE3S」の事前登録の受付スタート!
株式会社3.0(以下、3.0社)は、イベント・キュレーション・アプリ「LIVE3」(ライブスリー)から、新たにリリースされる定額制クラブ行き放題サービス「LIVE3S」(ライブスリーエス)の提供に先立って、事前登録の受付を開始した。
LIVE3は、「今夜、何する?」をコンセプトに、今近くでやっているクールなイベントだけを厳選した「キュレーション・リスト」を提供しているアプリである。今回は同アプリ内の新サービスとして、定額制クラブ行き放題サービス「LIVE3S」を開始する。ユーザーは、サービスに登録することにより、東京都内にあるクラブ(加盟店)が、定額で行き放題となる。
LIVE3Sに有料会員登録すると、東京都内で行われている直前3日間(今日、明日、明後日)の売り出し中のイベントの中から自分が行きたいイベントを予約することができる。さらに、会場に着くとアプリ上でチェックインすることができ、完了すると電子チケットが発行され、スマートフォンを提示するだけでクラブ内に入場することができる。また、一度チェックインをした後は、再び別のクラブへの予約が可能となる。
なお、掲載するイベントの日数やチケットの枚数は店舗により決定される。専用の予約管理ツールによって、ユーザーの集客管理・状況把握等を行うことができる。さらに、ユーザーが予約を行うと、管理者にリアルタイムでメールが送信される管理システムや、再入場防止機能などが完備されている。その他にも、当日の集客状況によって、掲載ステータスを切り替えたりチケット枚数を自由に調節したりすることができる機能がある。
1ヶ月に何度も、1日に何軒も遊びに行ける?
LIVE3Sを利用するユーザーのメリットは、定額で都内のクラブが行き放題となる。さらに、回数制限や1日の制限も無いため、1ヶ月に何度でも、1日に何軒遊ぶに行くことができる。また、定額制の電子決済サービスにより、現金によるエントランスでの入場料の支払いが無くなる。
店舗のメリットは、集客数の増加を見込むことができる。LIVE3Sが一括して集客を行うため、各種メディアや広告への露出が可能となる。また、行き放題システムによって、ユーザーがクラブに訪れる月の平均回数が増加することが見込める。LIVE3Sの契約にかかる費用に関しては、初期費用・掲載料・システム手数料・運用代行料など全て無料である。
「新たな出会い」を価値提供、夜の街を「フェス化」!
そもそも、LIVE3Sの目的は、行き放題サービスを実現することによってユーザーに「新たな出会い」を価値提供することである。米国では、「ライブハウス」や「コンサート」を中心に同じようなサービスを展開する、「Jukley Unlimited」がサービスの拡大を続けている。また、その利用者の65%が「普段行くことの無い場所」に足を運んでいる。このような「新たな出会い」に着目している。現状、クラブで遊ぶ多くの人が「自分の好きなクラブ」や「新たなDJがいるクラブ」だけに行く傾向があり、自分の知らないクラブやDJとの出会いの機会を失っているという事実がある。そのような状況を踏まえ、LIVE3Sでは「行き放題」というシステムを利用することで、ユーザーに新たな「音楽」や「人」との出会いを提供する。
LIVE3Sでは、3,900円(税抜)で1ヶ月行き放題となる「Monthly plan」に加え、2,900円(税抜)で7日間行き放題となる「Weekly plan」も合わせて利用することができる。このプランにより、日本に訪れた外国人が滞在期間中、自由に東京のクラブを行き来するような世界観を作り出し、各店舗への外国人の送客を可能とする。「音」というクラブにおける価値の源泉が、外国人にとって最も障壁となる「言語」によって左右されないという点、またクラブそのもの原点はパリやニューヨークのディスコにあるという点がある。その背景から、外国人にとっての「遊びの場」としてクラブは馴染みの深いものであり、他のエンタメ系事業よりも、インバウンド事業との相性が良いと考えている。観光庁のデータでは、2015年には年間の訪日外国人の数が2,000万人弱を突破し、東京オリンピックを控える2020年までには、3,000万人を超すことも予想されている。LIVE3Sが訪日外国人の日本における「楽しみ方のひとつ」になることを目指している。
もう一つ、「夜の街をフェス化する」という目的がある。2015年6月、クラブなどダンス営業の規制を緩和する改正風俗営業法が成立し、いよいよ今年、2016年6月法律が施行される。これにより、店内が一定以上の明るさのあるお店は、風億営業から外れ24時間営業ができる。2011年頃から全国的に広まったクラブ規制の強化、これによって当時毎夜賑わっていた有名店が次々と閉店を余儀なくされ、営業時間を大幅に縮小するなどの状況に陥り、東京の夜は静かとなった。LIVE3Sを通じて、人々が平日や週末に関わらず、夜の街を自由に行き来することで街全体が「フェス」のようになる、そのような世界観を作ることを目指す。
事前登録キャンペーンを実施!
LIVE3Sのリリースに先立って、先着333名にお得な事前登録キャンペーンを実施する。その内容は、Monthly plan/3,900円が1ヶ月分無料となる。事前登録サイトにて、キャンペーンの応募を受け付けている。応募ステップは、まず、フォームにメールアドレスを記入または、LineでLIVE3Sアカウントを友達追加する。次に、LIVE3S公式ハッシュタグ「#もっと遊ぼうざ日本人」を付けて、TwitterまたはFacebookに投稿する。
また、LIVE3S は、4月下旬に既存のLIVE3Sアプリ内にてリリースする予定だ。まずは、サービス利用者数の増加を目指し、各店舗の売上増加、多くのユーザーに普段体験することができないような機会を提供する。日本におけるクラブ行き放題サービスというものは初の試みであり、前例が無い。最初は東京都内のクラブに限定してサービスをリリ-ースする。先の展開としては、都内におけるさらなる加盟店舗の拡大、または大阪や名古屋といった他府県への展開、またはクラブ業界に留まらず、その他の音楽イベント、アート、お笑いなど、他のエンタメ系事業における行き放題サービスの導入を視野に入れている。
たまたま仕事が早く終わり、特に予定が無いときに「何しようかな?」と考える人も多いだろう。もともと仕事が早く終わることが分かっていれば、予定を入れることもできるが、仕事はいつ終わるかが分からない。予定がある日に限って仕事が忙しかったり、または早く終わった日に限って予定が無かったりすることはよくある。そのたまたま早く終わって、予定が無く、かつ、クラブやイベントが好きな人が利用することができる嬉しい「LIVE3S」がリリースされる。
この有料会員になっていれば、クラブやイベントが行き放題となる。今日と明日、明後日のように直前3日間のクラブやイベントの開催情報が分かり、予約することができる。さらに、スマートフォンを掲示するだけで入場ができるため、非常に簡単である。きっと、LIVE3Sを利用し、クラブやイベントに参加することによって新たな出会いが待っていることだろう。その出会いがかけがえのないものになるとしたら、LIVE3Sの価値は非常に高くなるはずだ。