Facebookに新機能を追加!ECで利用できる機能とは?

ECのミカタ編集部

Facebookの開発者カンフェレンス「F8」2016が開催!

米国時間2016年4月12日にFacebookの開発者カンフェレンス「F8」2016が開催された。2,600人以上が来場し、世界中の何十万人もの人々にライブ動画が配信された。初めに、Facebook創設者兼CEOのマーク・ザッカーバークが基調講演を行い、今後10年の技術開発のロードマップと、これらの技術を通して人々が繋がり、一人一人が自分を表現することができる世界へのビジョンについて語った。「F8」では様々な機能が発表されたが、その中でも注目すべき機能を紹介する。

・Messenger向けボット
新たに発表したMessengerプラットフォームの機能の1つとして、開発者がボットを作成することができる「Messenger向けボット」を提供開始した。これにより、天気や交通情報など自動で定期的に配信する情報や、レシートや荷物の配送状況の通知、リアルタイムな自動応答などのカスタマイズされたやりとりまで、直接やりとりができるボットを設置することができる。Messenger Send / Receive APIによって、テキストの送受信だけでなく、画像や入力操作を受け付ける吹き出しがやりとりできる。

・アプリ用Facebookアナリティクスの更新
すでに45万以上のアプリが利用者を分析、リーチ、そして拡大するためにこのツールを利用している。開発者、マーケティング担当者がさらにビジネスを成長することができるように、より詳細な利用者のインサイトやアプリ内通知、またプッシュ通知機能も追加する。

・保存ボタン
Facebook外のウェブサイトにある記事、商品や動画などをFacebook上の自分だけが見られる「保存済みリスト」に保存し、後からどの端末でも閲覧することができる。また、この機能のローンチパートナーには、日本からもメルカリ、楽天が参画している。

・コネクティビティ・ラボ
Facebookのコネクティビティ・ラボでは、未だインターネット環境が行き届いていない人々に、より良いインターネット体験を提供できるよう、様々な新技術を研究・開発している。今回は、より早く、効率的で質の高いインターネット接続を世界中で実現すつらめの新たな地上システムを発表した。テラグラフは、都会の人口密集地に向けた無線システムで、エアリーズは人口密度が少ない地域で電波を最大化するためのコンセプト段階の研究プロジェクトである。

・人工知能(AI)
応用マシンラーニングチームには、AIを中心に据えることでよりパワフルになるFacebook体験の将来像を紹介した。今後人々のつながりがさらに質の高いものになるよう、翻訳や画像認識によってタグではなく、コンテキストで画像の内容を把握・識別し画像検索につなげたり、リアルタイムでの動画の識別といったことを実現するため、研究に取り組んでいる。

・オープンソース
近年、React NativeのおかげでiOSやAndroidインターフェースを開発する環境は大きく変わったが、本年、この開発環境に新たな機能を追加することとなった。Windows向けReact Nativeと、全てのSamsungスマートテレビで動くTizen向け React Nativeが追加された。そして、ログイン、シェア、アプリ用アナリティクス、グラフAPIなどのソーシャルな機能をより早く簡単に取り組むことを可能にする、React Native向けFacebook SDKである。

FacebookはECでの集客に利用されることも多い。前述のように、今回Facebookに追加された数多くの機能の中でも、ECに役立つものが様々にある。中でも「アプリ用Facebookアナリティクス」では、Facebookに訪問した人の数や記事が読まれている数などを分析できるようになるということで、特に注目の機能だ。Facebookはユーザーの興味・関心によりダイレクトに繋がるものであり、そこをうまく使うことができれば、商品やサービスをより効果的に広めることができ、ECをもっと盛り上げることができるだろう。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事