脅威の継続率90%超! 導入したらやめない「サイト内検索サービス」の効果とは・BST石川氏を取材。

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サイト内検索を活用しているユーザーは、漫然とショップ内を回遊しているユーザーよりも、購買に至る確率も高いという事実をご存知だろうか。すでにこのセオリーに気づいて、サイト内検索機能の充実に余念のないECショップが増えているが、中にはいまだに手つかずだというECショップも少なくない。簡単にサイト内検索を導入できる「ポップリンク」や、本格的なECサイト内検索サービス「probo EC(プロボ イーシー)」を展開するビジネスサーチテクノロジ株式会社(以下、BST)の営業部 副部長 石川 雅洋氏に、サイト内検索の重要性などについて伺った。

サイト内検索を利用するユーザーのコンバージョン率は、4~5倍も高い

リアル店舗での購買行動がそうであるように、ECショップでの購買行動も大きくは2つのタイプに分けることができる。ひとつは目的買いのユーザーであり、もうひとつはいろいろな商品を見て回ること自体を楽しむウィンドウショッピング型ユーザーだ。

そして、目的買いユーザーの多くは、スピーディーに希望商品にたどり着きたいと考えているので、サイト内検索などの機能を積極的に活用している。

そのため、「ECショップにおいて、コンバージョン率を向上させるためには、ユーザーにサイト内検索を使って求めている最適な情報に辿り着いてもらえるように工夫をすることが重要なポイントになります。」と石川氏は言う。

売上向上を目指すECショップでは、まず集客施策(PV向上)に力を入れる。その次に、自店に訪れたユーザーに実際に購入してもらうため、つまりコンバージョンさせるための施策が必要となる。そのフェーズで、 “ECショップ構築パッケージやカートシステム標準の検索機能の限界” という課題に気づくのだそうだ。

「当社にお問い合わせいただくECショップ様の多くは、集客施策が奏功してPVは上がっているのだが、思うほどコンバージョンにつながらないという課題を抱えており、その解決策として、当社のサイト内検索サービスに興味をお持ちになります。サイト内検索機能を使って商品検索を行うユーザーは、検索機能を使わないユーザーに比べて、4~5倍もコンバージョン率が高いと言われており、サイト内検索機能を導入することは、コンバージョン率向上の大きな武器になるのです。」と石川氏は言う。

せっかくのサイト内検索機能も、「該当の商品は0件です」では、むしろマイナスとなる

せっかくのサイト内検索機能も、「該当の商品は0件です」では、むしろマイナスとなる

「サイト内検索を導入するメリットは大きく2つあります。ひとつは“目的の商品をすばやく見つけられることによるコンバージョン率の向上”、そしてもうひとつは“離脱防止”です。買いたい商品が見つからなければ、当然購買には結びつきませんし、このショップには目的の商品がないと判断したユーザーは、簡単に離脱して他のショップへ行ってしまいます。

そうならないために、サイト内検索は重要な施策になり得るのですが、サイト内検索を導入するにあたっては、注意すべきポイントもあります。それは、検索結果の“0件ヒット”をできるだけなくすということです。せっかくコンバージョン率を向上させる目的でサイト内検索を導入したのに、“0件ヒット”が続くようだと、むしろユーザーはどんどん離れていってしまい、ショップにとってはむしろマイナスの効果をもたらします。」と石川氏。

サイト内検索機能を導入すればコンバージョンが上がる、という単純なものではなく、適切なサイト内検索サービスを選び取ることが重要だといえる。

表記のゆれや越境EC、コンテンツ・マーケティングにも対応する、BSTの「サイト内検索」サービス

では、どんなサイト内検索サービスが適切なのか。

サイト内検索サービスはいくつかあるが、BSTが提供するサイト内検索サービスは、魅力的な選択肢のひとつといえる。

「当社のサイト内検索サービスは、7万語超の類義語辞書を標準装備しており、表記のゆれにも対応しています。例えば“バッグ”と“鞄”など。大文字・小文字、ひらがなとカタカナの表記ゆれなどの対応はデフォルトで実装しています。さらに個々のショップ様の特性に応じて辞書登録を行うことで、さらに精度を上げることが可能です。

また、多言語にも対応していますので、越境ECを展開しているショップ様にも大変ご好評をいただいています。

さらにコンテンツ・マーケティングにも対応できるので、オウンドメディア内の複数サイトの横串検索を実現して、コーポレートサイトからECショップへの送客や、ショップ自体のブランディングにつながるような活用の仕方もできます。実際、ご導入いただいているECショップ様の中には、商品情報だけでなく、自社のコミュニティサイトや別ドメインで運営するブログに掲載しているクチコミ情報もヒットするようにしているところもあります。

また、オムニチャネル化という視点で、ECだけでなく、リアル店舗にも誘導したい、といったニーズもあり、その場合は商品検索だけでなく、あるキーワードで店舗情報にたどり着くような検索も重要になってきます。そうした使い方にも当社のサービスは対応可能です。」と石川氏は優位性を説明してくれた。

簡単に導入できる『ポップリンク』で効果を実感し、『probo EC』で拡大成長を目指す

簡単に導入できる『ポップリンク』で効果を実感し、『probo EC』で拡大成長を目指す

BSTが提供するEC向けのサイト内検索サービスは、大きく2つある。『ポップリンク』と『probo EC』だ。『probo EC』は、ECサイト内検索のオールインワン型サービスで、検索機能だけでなく、検索結果ページの見せ方までを含めて、ECショップにサイト内検索機能を付加することができる。一方の『ポップリンク』は、検索窓から商品ページへの誘導に特化したサービスで、導入も比較的簡単で、申込から導入まで2週間ほどのスピーディーさも魅力だ。

「『ポップリンク』には、候補キーワードをサジェスト表示する機能があり、例えば検索窓に「わ」と入れるだけで「ワンピース」などの候補キーワードと候補商品画像を複数表示することができます。さらにそこから、ダイレクトに商品ページへ誘導します。ユーザーはストレスなく、素早く目的の商品ページにたどり着けるため、コンバージョン率がアップします。実際に20%以上も検索経由のコンバージョン率が向上したECショップ様もあります。

サイト内検索の重要性を強く実感しているECショップ様なら、最初から『probo EC』の導入をご検討いただければと思いますが、サイト内検索の導入でどれくらい効果が上がるのか、あるいはサイト内検索機能は本当に自社に必要なのか、といったトライアル・ステージのECショップ様であれば、まずは『ポップリンク』を導入していただき、その有効性を納得した上で『probo EC』へシフトするという導入のステップを踏んでもいいかもしれません。

導入にあたって、当社ではお申込みいただいたクライアント様と、“サイト内検索によって何を実現したいのか”について、エンジニアを交えたキックオフミーティングを実施しています。それによって、クライアントのニーズにマッチしたシステム導入が可能となっています。もちろん、その際に“0件ヒット”をできるだけ表示させないためにどうするか、ということも検討しますし、導入後に利用状況を分析して、より精度を上げるためのチューニングにも対応しています。」と、石川氏はアフターフォローを含む対応の充実度についても説明してくれた。

すでに約700社が、BSTのサイト内検索サービスを導入しているという実績もある。これだけのサイト内検索サービスの導入実績をもつBSTが、あえて『ポップリンク』のようなシンプルなサービスをリリースした背景には、「サイト内検索機能を、より多くのECショップに、よりハードルを下げて導入してもらうことで、EC業界全体を底上げしたい」意図があると石川氏は熱く語る。

確かに、コンバージョンが上がるこの手のサービスは、これまで比較的高価なものが多かった。シンプルかつ安価なサービスからステップアップしながら検索を改善できることで、EC業界全体の底上げを狙ったBSTのサービスは、EC業界を大きく拡大する支援サービスになることは充分に想像できる。