ファッション × D2Cブランドの成功事例から学ぶ「D2Cブランドの立ち上げ戦略」【セミナーレポート】

須崎 千春 [PR]

2019年6月18日(火)に開催されたセミナーイベント「ファッション × D2Cブランドの成功事例から学ぶ【D2Cブランドの立ち上げ戦略】」。

セミナーでは、アパレル業界のデジタルトランスフォーメーションの実例として、ビジネスウェアの月額サービスを展開する株式会社レナウンUX事業部 課長 越田氏、『着ルダケ』システムを支えるGMOシステムコンサルティング(提供サービス『ecOrigins』)の山川氏、寺田倉庫(提供サービス『minikura+』)の姫野氏の3社トークセッションなどが展開された。本記事では3社の事業内容と関係性、トークセッションの一部を抜粋してお届けする。

ビジネスウェアのサブスクリプション型サービス『着ルダケ』。D2Cを実現させた2社との連携

ビジネスウェアのサブスクリプション型サービス『着ルダケ』。D2Cを実現させた2社との連携

近年、アパレルやファッション業界を中心に増えているD2C(Direct to Consumer)のビジネスモデル。店舗を経由せずメーカーが直接消費者に商品を届けられるため、「店舗や卸などの中間マージンを省くことができる」と、続々と企業が参入してきている。

そんな中、今回注目したのは株式会社レナウンが2018年7月に本格スタートしたビジネスウェアのサブスクリプション型サービス『着ルダケ』。「ビジネスウェアを買うのが面倒」「日々のコーディネートに悩む」などと言ったビジネスパーソンの悩みに着目し、ビジネスウェアの利用・衣替え・クリーニング・保管・引き取りまでを月額で提供する画期的なサービスだ。

「当社の事業はシーズンごとに新しい洋服を提案し買っていただくビジネスモデルなのですが、『購入していただいた後、クリーニングやお直しなどのアフターケアはお客様に任せっぱなしだよね』と、そのビジネスに疑問を抱くようになりました。

そこから『衣服の購入後もお客様にサポートを提供することが、新しいサービスになるんじゃないか』と話に上がるようになったのです。そこでまずは、市場性や得意分野を絞り『当社が得意なビジネスウェアからスタートしよう』と、着ルダケが誕生しました。」

越田氏は、サービスの誕生背景を解説。そして、サブスクリプション型でのD2Cビジネスを、システム構築と運用サポートは『ecOrigins』、物流倉庫は『minikura+』と連携し立ち上げたと言う。

従来のECサイトをカスタマイズしてサブスクリプション型サービスを構築するには、大掛かりなコストと時間がかかる。だが、この2社との連携が『着ルダケ』のリリーススピードを加速させたのだ。では、この2社はそれぞれどのような役目を果たしているのだろうか。

オンラインですべて完結する物流プラットフォーム『minikura+』

オンラインですべて完結する物流プラットフォーム『minikura+』

minikura+では現在、物流プラットフォームの運営を行なっている。入庫・保管・出庫などの物流サービスに多様なオプション(検品やクリーニング)をプラスすることで、それぞれの企業にとって最適な物流システムに変身するのだ。

「『お客様個人個人の管理ができて、システムと連携できる倉庫はないか』と物流倉庫を探していたところ、『minikura+という倉庫と物流の連携がスムーズなサービスがありますよ』と教えていただいたんです。そこからすぐに相談し、ご一緒することになりました。」

minikura+は、物流プラットフォームを利用した0→1の新規事業の立ち上げ支援も行なっている。数々の事業支援で培ったノウハウと物流プラットフォームを持つ『minikura+』、お客様に寄り添いながらもスモールスタートができる物流プラットフォームを探す『着ルダケ』は、相性が良かったのだろう。「すぐに話が進み始めた」と、越田氏は語った。

『着ルダケ』のように新品の商品を届けるサブスクリプション型のアパレルサービスや、女性から人気を集めるファッションレンタルサービスには、シェアリング機能が充実した物流倉庫の存在が欠かせない。今回、『着ルダケ』立ち上げ支援時にPMとして活躍したminikura+の姫野氏は、独自のシェアリング機能の魅力をこのように語った。

「シェアリングサービスで扱う衣類は、レンタル回数などに応じて商品の状態が変わってきます。この背景からminikura+は、クライアント様がオンライン上で商品管理ができるように、レンタル戻しがあった商品一つひとつを写真に残しているんです。傷や汚れがいつでもどこからでも確認できるよう、システム管理しています。」

入出荷と保管を任せられることに加え、検品や商品状態のデータ化までも行なっているminikura+。物流倉庫の乗り換え、シェアリングサービスやサブスクリプション型サービスの新規事業支援を求めている企業は、一度相談してみてはいかがだろうか。

サブスクリプションコマースも支援できるECパッケージ『ecOrigins』

サブスクリプションコマースも支援できるECパッケージ『ecOrigins』

そして、『着ルダケ』の誕生背景を語る上で欠かせない存在なのがGMOシステムコンサルティング株式会社が提供しているECパッケージ『ecOrigins』だ。「年商100億規模でもOK」「最短3ヶ月でECサイトがオープンできる」「多言語・多通貨対応など越境ECにも最適」など、多くの強みを持つECパッケージ『ecOrigins』は、サブスクリプションコマースにも対応しているのである。

「『ecOrigins』は、サブスクリプション型の複雑なシステム構築を、スムーズに、そしてリーズナブルに依頼できた点が決め手となりました。サービス内容もマッチしましたし、ペイメントサービスとの連携も安心でした。当初のシステム構築だけでなく、リリース後の運用までをトータルでサポートいただいています。」

「できるだけイニシャルコストを抑えてスモールスタートにしたかった」と話す越田氏。ランニングコストがビジネスの成長に応じた料金形態の『ecOrigins』は、クイック&スモールスタートにぴったりだ。

また、今後『着ルダケ』のビジネスが拡大した際には、生産管理・在庫管理などの基盤システムとの連携が必要になってくる。だがカスタマイズに自信を持つ『ecOrigins』なら、今後の拡張性にも期待ができるだろう。

「『ecOrigins』は、BtoCやBtoB、そして越境ECなども一通り対応できるようなECパッケージです。ファッションやD2Cをテーマにした時にも『カスタマイズがしやすい』『サブスクリプション型にも対応できる』など柔軟な対応が可能です。これからますます盛り上がりを見せるであろう『ファッション×D2C』のご相談、ぜひお待ちしております。」

今、EC事業者が描くビジネスモデルを実現するには「ECパッケージの選定」が要となると言っても過言ではない。2018年にリリースされた、こだわりがあってもいきなり使えるECパッケージ『ecOrigins』は、きっと「ファッション×D2C」の展開を考えている事業者にとって、今後も強い味方となるだろう。初期のコストパフォーマンス、中長期の拡張性も兼ね備えた『ecOrigins』を、ぜひ一度検討してみてはいかがだろうか。

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記者プロフィール

須崎 千春

1992年生まれ 北海道出身。朝ごはん巡りが大好きなフリーライター。
ビジネス系の書籍やWeb記事の執筆をメインとし、「ECのミカタ」ではECサイトを運営する会社での勤務経験を活かし、企業インタビューを行なっている。

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