検品ミスによる誤出荷がゼロに!作業時間は半分に減り、出荷件数が1.5倍に増えたワケとは?
物流の現場において「業務効率化」「誤出荷の減少」は大きな課題だ。出荷検品を手作業でやっていて、膨大な時間がかかってしまったり、人的な出荷ミスが多発したり。そんな事態に直面しているECサイトも多いだろう。
株式会社アクティブコーポレーションは、もともと手作業で出荷検品をしていたが、デジタル化に切り替えた。その結果、出荷件数が1.5倍に増え、誤出荷は0件を維持している。効率化の根幹部分を担っているのが、出荷検品システム「Gaken i3 Handy」だ。
なぜ「Gakken i3 Handy」を導入することにしたのだろうか? 株式会社アクティブコーポレーションの物流センター長 間中勝氏と、同サービスを提供する株式会社学研ロジスティクスの長久保裕昭氏に話を伺った。
▽「Gakken i3 Handy(ガッケン アイスリー ハンディ)」とは?
「Gakken i3 Handy(ガッケン アイスリー ハンディ)」とは、ハンディターミナルタイプの出荷検品システム。ネットワーク環境がなくても導入でき、低コストで精度の高い出荷検品ができるのが特徴だ。「出荷検品機能」「棚卸機能」「返品棚入支援機能」「セット組支援機能」「ポカ除け支援機能」「OCR対応ラベラー」の6つの機能を備えている。
■過去記事
出荷ミスを100%削減!出荷作業に必須のデジタル検品ツール『Gakken i3 Handy』
アクティブコーポレーションが「Gakken i3 Handy」を導入した経緯とは?
ーーまず、アクティブコーポレーションの事業について教えてください。
間中氏:ポストカードやカレンダー、ステーショナリーグッズ、ファンシーグッズ等の製造と販売をしています。BtoCではECサイトを運営しており、BtoBでは「LOFT」「東急ハンズ」などの小売店や問屋に卸しています。メインとなるターゲットは、幅広い年齢層の女性です。
ーー検品システム導入前は、どういった状況で出荷検品作業をしていたのでしょうか?
間中氏:全て手作業で出荷検品を行っていました。本社から受注情報が送られてくるので、そのデータをリスト化し、リストを目視しながらピッキングをする。そして、ピッキングにミスがないよう、別担当者を配置して二重で検品チェックしていました。
しかし、手作業だと作業に時間がかかって集荷に間に合わなかったり、誤出荷が多発したりするなど課題が多くありました。そこで、作業効率と正確性を上げるため、「Gakken i3 Handy」を導入することにしました。
―ー「Gakken i3 Handy」を選んだ決め手は何だったのでしょうか?
間中氏:学研ロジスティクスさんのグループ会社に、ポストカードやハガキなどの紙製品を販売している会社があったからです。弊社と同ジャンルの製品を扱い、似ているターゲット層にアプローチしていたため、弊社の状況をわかってもらいやすいと思いました。
数社のサービスを比較検討しましたが、結果、グループ会社の存在が決め手となり「Gakken i3 Handy」を導入することに。「出荷検品業務にこんな問題がある」「発送までのフローを改善したい」といった悩みもすぐ理解してもらえるので助かっています。
長久保氏:紙製品を扱っているグループ会社の経験をもとに、アクティブコーポレーションさまが効率的に出荷検品作業を進められるよう、「Gakken i3 Handy」を使った改善案を提案させていただきました。
必要なのは出荷指示データだけ。スムーズで簡単な導入
ーー今回、導入決定から運用開始まで1か月ほどと伺いました。導入に伴い、どのように連携を進められたのですか?
長久保氏:必要なデータを提供していただき、その後は弊社でハンディターミナルの設定を進めていきました。必要なデータは、出荷指示データのみ。アクティブコーポレーションさま側で利用されていた基幹システム「SMILE」から、出荷指示データを出力し、メールにてお送りいただきました。
導入の手軽さは、「Gakken i3 Handy」をご利用いただくすべての企業さまに共通しています。既存の倉庫管理システムや販売管理システムからデータを出力するだけなので、導入企業さまの手間はほとんどかかりません。
間中氏:弊社の場合、「Gakken i3 Handy」と「SMILE」を連携する必要があったのですが、両社の担当者の方々でやりとりしてもらえたのも助かりましたね。システムのことはあまりわからないので……。おかげさまで、ストレスなくスムーズに導入まで至りました。
長久保氏:ありがとうございます。そう言っていただけて安心しました。
あとは、ネットワーク環境がなくても導入できるのも、ポイントになったかと思います。「Gakken i3 Handy」は、ネットワーク環境が用意されていない倉庫でも使っていただけるんです。アクティブコーポレーションさまの倉庫にもネットワーク環境はなかったのですが、問題なく使い始めていただけました。
誤出荷が減り、作業時間が短くなった。導入して感じるメリット
ーー実際に「Gakken i3 Handy」を導入してみて、どのようなメリットを感じていますか?
間中氏:感じているメリットは、作業クオリティの向上です。もともとアナログで対応していた出荷検品作業を自動化できたので、誤出荷が減り、作業時間が短くなりました。
導入当初はハンディターミナルの扱いに慣れず、作業効率が導入前より一時的に下がりましたが、慣れてからは効率が大幅にアップしています。出荷1件あたりの作業時間が、2分の1ほどになりました。出荷件数も1.5倍ほどに増えています。
「Gakken i3 Handy」を導入してシステム化を実現したことにより、お客さまへスピーディーに商品を届けられるようになりまして。顧客満足度アップにもつながっているのではないかと思っています。
ーー作業時間、出荷件数、顧客満足度において、プラスの結果が出ているんですね。誤出荷はどのくらい減ったのでしょうか?
間中氏:「Gakken i3 Handy」による誤出荷はゼロです。出荷検品作業による誤出荷は完全になくなりました。
ーー導入前に抱えていた「作業効率」「正確性」の悩みは解決したんですね。ほかに感じるメリットはありますか?
間中氏:人件費の削減です。以前はピッキングが終わったあと、別担当者を配置して二重で検品チェックしていましたが、今は必要なくなりました。もともと6名で行っていた作業を、3〜4名体制で行うようになっています。
長久保氏:「Gakken i3 Handy」は、1カ月1台18,000円でレンタルできます。営業日を20日とカウントすると、1日1台900円。
検品スタッフを雇って1カ月20万円の人件費をかけるよりも、ハンディターミナルを18,000円でレンタルして作業効率を上げていただいたほうが、コストを大きく抑えられるんです。
「来月と再来月はセールだから、一時的に台数を増やしたい」というスポット利用も可能です。繁忙期に合わせてレンタル台数を増やせるため、無駄なコストをかけずにお使いいただけます。
スキャンするだけで簡単に!在庫を自動的に照らし合わせる「棚卸機能」も
ーーハンディターミナルをスポット利用できるのは、時期によって出荷数が変動する小売店やECサイト、卸業者にとってありがたいプランだと思います。
間中氏:弊社もクリスマスカードやカレンダーなど、季節の商品を多く取り扱っているため、スポット利用も視野に入れています。
「Gakken i3 Handy」を導入して迎えるクリスマスやバレンタインは初めてなので、まずはハンディターミナルを使って、忙しい時期の作業効率をアップしていきたいです。
長久保氏:出荷検品機能だけではなく、ほかにもさまざまな機能を用意しているため、ぜひ使い倒していただけたらと思います。特に、アップデート予定の「棚卸機能」がおすすめですね。取り扱われている商品が細かくて種類も多く、アナログで棚卸しをするのは時間と労力がかかってしまうので。
「Gakken i3 Handy」で棚卸しをすれば、スキャンするだけで自動的に、システムに登録されている在庫数とリアルタイムでの照合をネットワークレスで実現できます。正確かつ時間短縮できるのがポイントです。データとしても残るため、ハンディターミナルのボタンを押すだけでCSV形式でダウンロードできます。棚卸し作業だけではなくて事務作業も効率化できるので、ぜひ使っていただきたいですね。