ベルーナのグルメ・ワイン部門が躍進。その裏にはNECの経験値と柔軟性があった

ECのミカタ編集部 [PR]

右から
株式会社ベルーナ 情報システム本部 IT企画室室長代理 関口 博之 氏
株式会社ベルーナ グルメ企画室 主任 小針 麻希 氏
NECソリューションイノベータ株式会社 プロダクト・エンジニアリング事業部 主任 松浦 圭佑 氏

総合通販・店舗販売事業などを手がける株式会社ベルーナ。同社では2019年にグルメ部門・ワイン部門のECプラットフォームを切り替えて以来、売上が伸長しているという。多角的な販売チャネルを展開する同社ならではの課題がある中で、新たに採用されたシステムが、日本電気株式会社(NEC)のEC・通販統合ソリューション「NeoSarf/DM」だ。

通販大手ベルーナは、なぜNeoSarf/DMを選んだのか? システムの強みとは何か? ベルーナの関口博之氏、篠原健志氏、小針麻希氏、そして同社のサイト構築に携わったNECの松浦圭佑氏に話を伺った。

商品企画とシステム変更で、ECの売上がアップ

商品企画とシステム変更で、ECの売上がアップ

――ベルーナが展開するECサイト「ベルーナグルメ」「My Wine Club」では、近年どのようなことに取り組んでいますか?

小針氏(ベルーナ): 当社では巣ごもり消費の需要増に合わせて、冷凍食品、大容量のセット販売など、お客様がストックとして日常的に活用いただける商品の拡充に注力しています。一方でギフト品のご注文数も増加しており、できるだけ多くのお客様に商品をお届けできるよう、流通やロジスティクスのコントロールを常に行っています。


――グルメやワインのECには、いつ頃から注力しているのでしょうか?

小針氏(ベルーナ): 取り組みを強化しはじめたのは2017年ごろです。その後しばらくは業績が横ばいの状態が続きましたが、2019年にNEC様のNeoSarf/DMを導入してから、ECによる売上のシェアが高くなってきています。前述のマーチャンダイジングとシステムのリプレイスによって、売上が伸びたと考えています。

採用の決め手は、マルチサイトと柔軟な拡張性

採用の決め手は、マルチサイトと柔軟な拡張性

――以前のECシステムには、どのような課題がありましたか?

関口氏(ベルーナ): これまで「ベルーナグルメ」「My Wine Club」は、アパレル中心の総合通販サイトのシステム基盤の中で、別のショップとして運営していました。フロントエンドもバックエンドも仕様がアパレル向けに作られていたので、商品属性に適合していない状態でした。食品やワインに合わせて少し改修しようとするだけでも大きな工数がかかり、メンテナンスの観点からも“難易度の高い”サイトだったと思います。


――そこからグルメとワインのサイトをシステム的に独立させて、新しい環境でECを立ち上げられたのですね。

関口氏(ベルーナ): 現場のやりたいことをスピード感をもって実現していくには、基盤から変えた方がよいのではないかと考えました。

篠原氏(ベルーナ): 総合通販に乗っかっているままでは、何かを変更するにも逐一時間がかかってしまうところを、新しいシステムならより短期間で改修できるとNEC様にご提案いただきました。費用面でも、自分たちの要望を全て形にする場合、リプレイスしてしまった方が長期的な視点では安くなるとのことでした。


――長い目で見てプラスになる方を選択されたのですね。システムのリプレイスにあたり、具体的にはどのような要件が挙がりましたか?

篠原氏(ベルーナ): 現場からの大きな要望としては2点ありました。ひとつはドメインが一緒だった「ベルーナグルメ」と「My Wine Club」を、まったく別のサイトにするということ。両サイトのお客様の層が違っていましたし、グルメとワインでは販売戦略も異なりますので。もうひとつが、旧サイトに実装されている機能を踏襲して、商流の変化に合わせて機能追加・廃止がしやすい環境を作ることです。

関口氏(ベルーナ): インフラ面ではクラウド前提のサービスであること、そしてコールセンターと連携する機能など、将来を見据えたバックヤード業務の拡張性を重視しました。


――NECのNeoSarf/DMの他にも比較・検討されたシステムはありましたか?

関口氏(ベルーナ): 全部で4社ほどが候補に挙がりました。全てクラウド型のサービスです。その中から、要件に最もマッチしていたNeoSarf/DMを導入することに決めました。当社のデータベースは複雑な構造をしているにも関わらず、1年もかからない短納期でローンチしていただけました。

篠原氏(ベルーナ): 私たちはシステムに詳しいわけではないので、プロジェクトの要件定義を進めていく段階で、抽象的な要望が数多くあったと思います。そこをNEC様がシステムとどう紐付けて対応して、実現していくかを具体的にご提案いただきました。実際にデモも見せていただいて、当社の目指すところに合致していると実感できました。

松浦氏(NEC): NeoSarf/DMが今回のベルーナ様のご要望に合っていたのが、ひとつのデータベースで複数のサイトを管理できる「マルチテナント」の考え方です。

可能な限り機能を共通化することで、各サイトを低コスト・短納期で立ち上げることができます。一方、別々のECサイトなので、デザインやUI/UXは変えていきたい部分でしょう。グルメとワインという商材の持つ特徴を踏まえた挙動が、サイトには求められます。各機能がコンポーネント化されていて、柔軟な変化や機能拡張に対応できるのもNeoSarf/DMの強みです。システム上のメリットと将来性を判断してお選びいただいたのだと思います。

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商材やユーザーに合わせて機能をカスタマイズ

商材やユーザーに合わせて機能をカスタマイズ株式会社ベルーナ グローバル企画室 主任 篠原 健志 氏

――NeoSarf/DMの導入によって改善された、機能の一例を教えてください。

小針氏(ベルーナ): さまざまな改善点がありますが、大きかったのは購入導線の部分です。サムネイル表示をリッチにしたり、クロスセルのオファーなどをすることでサイトの回遊性が高まりました。

篠原氏(ベルーナ): 他にはワインの産地や味、年代など、各商品マスタを細かく設定して、検索機能に役立てています。これは以前のシステムでは実現が難しかった部分です。マスタデータの自由度が高く、付け替えも容易になりました。

松浦氏(NEC): ワインをはじめとする検索機能については、かなり精度の高いものをご提供できたと考えています。あとギフト対応として、ひとつの注文の中で複数のお届け先を選択できるようにして、購入ステップの短縮を図りました。これらを直感的に操作できるUIを、ベルーナ様のご意見を伺いながら形にしていきました。

篠原氏(ベルーナ): あと当社のサイトで特徴的なのは、頒布会の取扱いです。通常商品と頒布会の商品を、ひとつのカートに入れて決済することができます。


――決済が一回で終わる商品と、継続的に発生する定期購入の商品が一緒に購入できるのは、かなり珍しいですね。

篠原氏(ベルーナ): 当社では頒布会をとても重要視していまして、この部分はNEC様に細かくオーダーさせていただきました。ただ実は、「ベルーナグルメ」では頒布会の売上シェアが高いのですが、「My Wine Club」ではあまり高くはありません。そのため、現在の仕様が正解かどうかは判断が難しいところです。サイトを分けていることもあり、例えば片方のサイトではカートを分割するなど、トライアル&エラーを受けての機能の改廃も、NeoSarf/DMなら柔軟に行えると期待しています。

豊富な実績とナレッジを持つパートナー

豊富な実績とナレッジを持つパートナー

――冒頭でECの売上がアップしているとお伺いしましたが、ビジネスの成長にNeoSarf/DMの貢献度は高いと思いますか?

篠原氏(ベルーナ): 社会情勢やWEBを取り巻く状況が刻々と変わる中で、素早くフレキシブルに対応できる環境があるのはとても大きいです。


――今後もカスタマイズを定期的に行っていくことになると思いますが、NECの対応力についてはいかがですか?

篠原氏(ベルーナ): 要件定義の際もアドバイスをいただきましたし、ローンチ後も快く相談を受け入れてくださるのはありがたいです。NEC様には多くのECサイトに携わってきた経験がベースにあるので、いい意味で当社の“言いなり”にならず、貴重なご提案をいただけました。とても信頼できるパートナーに出会えたと考えています。

松浦氏(NEC): 当社ではこれまでに単品通販や総合通販など、NeoSarf/DMを通じてさまざまな事業者様のお話を伺ってきました。その多角的な視点をベルーナ様にお伝えするようにしています。商品を前面に押し出す場合、ユーザビリティを重視する場合など、商材やターゲットにより必要とされるサイト像は異なります。商材が多く、商品力も強いベルーナ様の場合はどう表現するのがベターなのか。それを今回ご提案させていただきました。NECグループとして「多くのノウハウを持っていること」をご評価いただけていると感じています。


――とても良い関係性だと思います。ちなみにNeoSarf/DMをおすすめするとしたら、どのような事業者に紹介したいですか?

篠原氏(ベルーナ): 商品数が多い事業者には特におすすめですね。特徴の異なる商品が多岐に渡っていても、お客様に合わせて最適にカスタマイズされたサイトを構築することができます。

関口氏(ベルーナ): ECの他に販売チャネルを持っている事業者にも合うでしょう。当社の場合ですと、カタログ経由の注文を受けるコールセンターの他、FAXやハガキでも注文をお受けしています。複数のチャネルを網羅する仕組みを作る場合に、総合的な知見のあるNEC様は頼りになると思います。

ベルーナ×NECの強力タッグで、ショッピング体験の向上へ

――ベルーナのグルメ・ワイン領域の今後の展望について教えてください。

篠原氏(ベルーナ): 今までは「商品」の方に力を入れてきましたが、今後は新規、既存、頒布会といったそれぞれのお客様の状況に合わせてエンゲージメントを高める取り組みを、システムを通じて行っていきたいと考えています。お客様にご利用いただくメリットをご用意して、優れたショッピング体験を提供していければと思います。


――NeoSarf/DMを利用した、これからの両サイトの展開が楽しみです。顧客体験の質を高めるために、NECに期待していることはありますか?

小針氏(ベルーナ): ECの世界は変化が激しいので、これからもNEC様とタッグを組んで、スピーディーに変化に対応していきたいと思います。ご意見をいただきつつ、双方向でコミュニケーションをとりながら、より良いサイトを作ることを目指します。

篠原氏(ベルーナ): 私たちのプランは抽象的になりがちで、目標まで遠回りになってしまうこともあるでしょう。システムに精通し、ナレッジも豊富なNEC様からのご提案を引き続きお待ちしています。

関口氏(ベルーナ): ECサイトのあり方は時代とともに変わっていくので、気を抜くとすぐに遅れてしまいます。NEC様のような信頼できるパートナーと良好な協力関係を築いていくことが重要で、それによって適切なアクションができると思っています。

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