リスティング広告を効率化、初期費用０円運用ツール

2016/05/10

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　ＥＣショップの売上アップに必須となりつつあるリスティング広告。しかし運用には手間がかかり、他の業務が圧迫されることも少なくない。そんな状況を解決するリスティング広告運用支援ツールとして、ユーザー数１３０００の支持を得るのが「Ｌｉｓｋｅｔ」だ。開発に携ってきた、株式会社カルテットコミュニケーションズ常務取締役ＣＴＯの金本貴志氏に伺った。

広告運用は、まず自身でやってみるべき

　今、ＥＣを含め、ネットで強い会社様の戦略は基本的に広告で成り立っています。ＳＥＯ対策で確実に順位を上げることは今や難しく、少ない予算でもパフォーマンスが上げられるようになったこともあり、広告の重要性が注目され始めています。

　弊社は広告代理店でもありますが、基本的にはまずショップ様ご自身が広告運用をされた方が良いと思っています。特に小規模の場合、Ｌｉｓｋｅｔのようなツールを使って、満点を目指さずに70点ぐらいで、ローコストで運用するというのが正しいのかなと思います。続けていると知識もついて、代理店とも対等に話せるようになりますし、そこで売上が上がれば外に出せば良いわけです。

　Ｌｉｓｋｅｔは、リスティング広告の運用工数を削減するツールが集まったサービスです。運用の各フェーズに応じて、必要なものだけを選んで使えます。世の中のリスティング広告ツールは、レポーティングに特化したもの以外では自動入札系のものがほとんどですが、Ｌｉｓｋｅｔは自動入札とは違うアプローチで運用を助けるコンセプトです。

　自動入札というのは、細かな入札の戦略まで機械に任せるということです。でもそこは人が考えた方が品質の良い運用ができるはずなんです。そこで、頭を使う以外の単純作業を自動化して効率化しようというのが、Ｌｉｓｋｅｔです。リスティング広告の運用は、頭を使う仕事と、その結果を反映させる作業に大きく分けることができるのですが、多くの方が作業に時間を取られて、もっと大事な考えることに時間が割けていない。作業を圧縮してクリエイティブなことに集中できれば、結果的に広告の効果も上がりやすいですよね。

　

運用現場の声に即した他にはないツール

　Ｌｉｓｋｅｔには１０以上のツールがあり、競合製品にない機能を網羅しています。おそらく今まで、リスティング広告の世界に技術的な観点があまりなかったのだと思うのですが、技術者の目で見ると効率化できることが多いんです。ツール毎にすべて２週間無料で始められ、月額で５００～２０００円と安価なので、気軽に使っていただきたいですね。

　リスティング広告というのは、まずアカウントを構築するところから始まるのですが、キーワードや広告文を管理画面で設定したり、インポート用のＣＳＶファイルを手作業で作ったりと、かなりの手間と時間がかかります。でもそこにはルールがあって、だったら自動化できるはずだと。それが「キーワード掛合せツール」や「アカウントＣＳＶ作成ツール」です。キーワードの掛合せだけ決めれば、自動でアカウントの様相にしたインポートデータが作成されます。また、Ｙａｈｏｏ！とＧｏｏｇｌｅでは広告の入稿形式が違っていて別々にデータを作る必要があったのですが、「アカウントＣＳＶ相互変換ツール」は片方のデータを作ればもう片方に変換することができます。

　お客様からの注目度が高いのは、「競合他社広告分析ツール」です。調べたい会社のＵＲＬを入れると、その会社の広告が今までどんなクエリに反応したか、それぞれどんな広告が出ていたか等を一覧で見ることができます。他にも、便利だとよく言われるのが「ＧＡレポート作成ツール」で、ＧｏｏｇｌｅＡｎａｌｙｔｉｃｓの管理画面をＡＰＩ連携して自動でレポートにまとめることができます。

　ユーザー登録するだけで使える無料のツールもあります。たとえば、「メールフォーム簡単作成ツール」。専門的な知識がなくても、名前、メールアドレス等の項目を用意するとタグが出てきて、これをＨＴＭＬに貼り付けるだけでメールフォームが動作します。

技術力があるからできる、今後の展開

　弊社はリスティング広告の運用代行会社ですが、社内にシステム開発専任の部門があります。だから運用現場で上がってきた声を即座にツールにフィートバックできる。普通、開発と運用は別会社で、両方が物理的に隣に並んでいる運用会社って他にないと思います。技術的な強みがあるから、サービスを安価に提供できるというところもあります。開発の部門はまだ小さいですが、もっと大きくしたいと思っていて、人も募集中です。

　４月には、「自動レポート作成ツール」「ダッシュボード」「顧客管理ツール」という３つの新機能をリリース予定です。自動レポート作成ツールは、ＣＳＶのダウンロードからレポート作成までを完全に自動化するものです。レポート作成は既に自動化されていたのですが、ＣＳＶダウンロードも自動化してほしいという声にお応えしました。ダッシュボードは、レポートをＥｘｃｅｌで吐き出さずとも、一画面で全アカウントの状況を簡単に確認できるというものです。顧客管理ツールは、顧客ごとにメールテンプレートや対象のレポートを設定しておけば、パスワード付のレポートを自動でメール送信できるというものです。

　今後は、都内でのセミナー開催も考えています。Ｌｉｓｋｅｔのユーザーさんは増えてきましたが、実は使いこなせている人が少ないとも思っています。ツールの使い方を学べて、リスティング広告運用初心者の方が経験者に相談もできる、そういう場を作りたいと思っています。

3つのポイント
１、広告運用の作業を効率化して、より創造的に
２、無料で始めて、必要な機能だけ安価に継続
３、現場の声を即反映する、他社にない技術力

＜ECのミカタ通信 2016 SPRING vol.11より抜粋＞