【事例紹介】ユナイテッド&コレクティブ様~コールセンターで目指すカスタマーサクセスとは

独自の経営戦略を掲げる人気店が抱える課題
ユナイテッド&コレクティブ様は外食業界の常識にとらわれず「日本の、世界の、食の常識を超えていく」をもとに「本当に美味しい料理」を追求し これまで「本当に美味しい料理を世界中の人々に届けて、世界を良くしていく」をミッションに取り組んでいらっしゃいます。
特に独自戦略である「PISP戦略(※)」は「美味しい鳥料理が食べられる」と他のコンビニ・大手外食チェーンとの差別化に成功されています。

2017年11月より主業態の「てけてけ」全店において、イデア・レコードの飲食店特化型コールセンター「よやくるー」を導入していただいています。
徹底した「食」へのこだわりと接客・ホスピタリティの向上を求続ける成長企業に、コールセンター導入の背景や導入の効果を伺いました。

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※PISP戦略とは:多くの大手飲食チェーン店では諦めてしまった店内での仕込み調理を実践しながら、一部作業を外部委託することで生産性を高め、美味しさと手頃な価格の両立を実現する『手頃に本当美味しい料理を多くの人々に届けるための戦略。』

コールセンターで目指すカスタマーサクセスとは
・店舗業務における大きな課題「予約対応」
・予約対応を取り巻く環境
・目の前のお客様へのサービスに集中するために
・一歩先を視野に入れた対応~カスタマーサクセスの実現へ
・飲食店特化型コールセンター「よやくるー」の導入は社内の9割以上が好印象
・飲食店特化型コールセンター「よやくるー」は単純に飲食店の店舗から電話をなくすサービスではない
■導入サービス
飲食店特化型コールセンター「よやくるー」(2017年11月導入開始)
飲食店特化型コールセンター「よやくるー」の導入から約1年半。導入前の課題から現在の状況について、ユナイテッド&コレクティブ株式会社 取締役 営業本部長 矢野様に伺いました。
写真右から
ユナイテッド&コレクティブ株式会社 営業本部 営業企画部 店舗サポート担当 亘様
ユナイテッド&コレクティブ株式会社 取締役 営業本部長 矢野様
株式会社イデア・レコード 執行役員 高瀬直樹
株式会社イデア・レコード ICTソリューション事業部 西條友伸

店舗業務における大きな課題は予約受付

イデア:「てけてけ」では、これまで各店舗で予約電話や予約メールの対応をされていましたよね。店舗数が多いだけにコールセンターの導入は一大決心だったと思いますが、導入に至る経緯をお聞かせください。

矢野様:一番の理由は店舗スタッフの業務負荷を軽減することです。「てけてけ」では店舗によってランチ営業をしてたり、夕方でも比較的早い時間からの来店が多かったりと、業務が集中する時間が多岐にわたります。店舗において負担が大きい業務を整理したところ、「一番に挙げられるのは電話やネットの予約受付」なんです。
もちろん店舗の生命線である「予約」に関わる業務なので、非常に重大であることは全従業員が理解していますが、限られた業務時間の中でなんとか負担を軽減できないかとパートナーに委託することを視野に慎重に検討を進めていたところでイデア・レコードに出会いました。

予約受付を取り巻く環境

イデア:各店舗で電話対応やネット予約の対応をするのが大変だった、ということですが、具体的にどういった部分を主な課題としていましたか?

矢野様:例として、1人が予約対応に追われてしてしまうと、その分、来店されているお客様に対する接客スピードや品質が下がってしまいます。
また予約対応しているスタッフとしても一刻も早くホールで店舗業務を回したいという焦りから、結果的に予約対応が雑になってしまう状況が生まれやすくなってしまいます。
どんなに頑張っていても電話の向こうの相手より目の前のお客様の状況のほうが気になってしまい、結果として予約の聞き間違いや聞き漏らしなどのミスが発生してしまうことも少なくありませんでした。
さらにネット予約に関しては、24時間いつ入ってくるか分かりません。ネット予約はユーザーにとって便利な機能の反面、限られたリソースで「接客」と「予約対応」を効率よく両立させることが困難になる店舗が増加したのも事実でした。


イデア:てけてけの場合は団体予約も多いですし、電話予約やネット予約の取りこぼしは「大きな損失に繋がる可能性が高い」、という観点から「接客と同じレベルで電話・ネット予約対応することが不可欠」だったということですね。

矢野様:はい。現実的には、いつ予約の問い合わせがくるのか分からない状況の中、予約の専任のスタッフを配置することも難しいですし、これはアウトソースが賢明と判断しました。

目の前のお客様へのサービスに集中するために

イデア:「よやくるー」予約代行コールセンター導入が決まった当時、実際の店舗からの反応はいかがでしたか?

矢野様:正直なところ、導入前の店舗では「予約対応はできているからアウトソースは不要」や「アウトソースしたら自分たちが築いてきた接客の雰囲気が崩れるのではないか」といった不安の声があったのは事実です。
しかし、本部としては、「予約受付対応できるのならなおさら店舗では目の前のお客様へのサービスに集中してほしい」という想いを丁寧に伝えました。

実際、全体を俯瞰してみたときに、予約が多い店舗では予約対応ができているものの、それ以前に予約情報を入力する作業そのものを無くして、 目の前にいるお客様に集中できる環境を整えたかったのです。そしてそれが「てけてけ」ブランドの躍進に繋がると思っていたからです。
また、電話応対に関するスキルについては、事前にイデア・レコード東京コールセンターを見学させていただき、ユナイテッド&コレクティブとして求める目線・温度感など店頭スタッフと比べて遜色ない対応となるよう研修をきちんとしていただいたことで店舗にもしっかりと状況を伝えることができました。



一歩先を視野に入れた対応~カスタマーサクセスの実現へ

イデア:コールセンターの導入から1年以上経過しましたが、実際のところいかがですか?また、今後イデア・レコードに求めることはありますか?

矢野様:導入当初は大変なこともありましたが、それは新しい仕組みを取り入れる上で必ず直面する場面でもあります。イデア・レコードさんとは、時間を惜しむことなくコールセンター導入後の現在でも、定期的に綿密なミーティングを欠かさないことで、お互いに臨むべき予約対応が実現できていると感じています。

年末年始の繁忙期においてはお客様のニーズと店舗の状況を鑑みて店舗と連携しながら進めてもらっていますし、
新宿エリアのように複数店舗がある地域では、予約問い合わせ店舗が満席でも、近隣店舗へ誘導してくれたり、時間調整をしてくれたりと、単に電話の取りこぼしが減っただけではなく、お客様満足度の向上に繋がる対応もしてくれています。

特にイデア・レコードは「一般的なコールセンターと違い、問い合わせを基に売上向上の提案もしてくれますね。」例えば「当日予約が多いので、当日でも対応可能なコースを作ってみてはどうか?」といった提案をいただき、実際に全店舗で対応可能にしたところ、非常に好評で売上効果もありました。

何かあればすぐにコミュニケーション取れる環境を整えてくれていますし、コールセンターの現場のスタッフの皆さんが丁寧に対応してくれている状況が見えているので、「不満がない」というのが正直な感想です(笑)。

飲食店特化型コールセンター「よやくるー」の導入は社内の9割以上が好印象
矢野様:先日、ユナイテッド&コレクティブ社内でイデア・レコードコールセンターに対するアンケートを取ったところ、「9割以上が好印象という反応が出ています。これは単に「代わりに電話を取ってくれる」という理由ではなく、店舗スタッフに代わって売上に繋がる行動をしてくれていることを店舗が理解していることを表れだと思います。」
これこそ大きな成果なので引き続きよろしくお願いします。

イデア:ありがとうございます!やりがいに繋がる評価や温かい声をいただき嬉しいです。引き続きよろしくお願いいたします。


飲食店特化型コールセンター「よやくるー」は単純に飲食店の店舗から電話をなくすサービスではない
ユナイテッド&コレクティブ様のコールセンター導入に至っては、事前に現場の状況、電話の受電率、ネット予約の対応状況など通常以上に細かくヒアリングし、どこから改善するのか、どう対応するのか、店舗の皆様にも安心してコールセンターを任せていただける状態とはどんな対応をすればよいのか、など私たちがクライアント様の店舗の一員として対応することを強く意識しました。

イデア・レコードの営業担当・髙瀨は、「電話受付代行が仕事ではない。わたしたちがやるべきことは、店舗の方に代わって売り上げをあげること。だからこそ、『よやくるー』は単なる受付ではなく、クライアントを深く理解し、電話の向こうにいるエンドユーザーの嗜好を汲み取り、提案することが重要だと思っています。クライアントを成長に導くためには、私たちも日々勉強と成長ですよね!」と強く語ります。


令和元年、今後の成長にご期待ください!