越境EC支援のイーベイ・ジャパン 「2020 eBay Japan Awards」を発表 コロナ禍で多様な事業展開の個人・企業を選出

イーベイ・マーケティングチーム



越境ECを支援するイーベイ・ジャパンは2月25日、オンラインで「2020 eBay Japan Awards」の受賞企業を発表した。コロナ感染拡大が全世界に広がる中でECシフト、越境ECの拡大、感染拡大への支援策など大きな影響を反映した内容になった。最優秀の「セラー・オブ・ザ・イヤー」や主力・注力カテゴリーのトップセラーをはじめ、社会貢献、アントレプレナー、公認コンサルタントの賞を新設し、6部門10賞、8個人・企業が受賞した。

最優秀賞は2年連続でJP.Company

最優秀賞は2年連続でJP.Company株式会社JP.Company General Manager 林 勇治(はやし ゆうじ)氏::

20年はコロナ禍の巣ごもり消費などもあり、ECが急成長した。米eBayの大幅成長もあり、イーベイ・ジャパンの越境EC事業も前年比29%増と米国本社を上回る伸びとなった。

その中でセラー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのはJP.Company(東京)。2年連続受賞で、カテゴリー グロースアワードの時計部門とダブル受賞となった。荒木淳平CEOは「色々とチャレンジして来て、今回の受賞も過程だと思っている。これからも努力を続けたい」と飛躍を誓った。同社はブランドバッグ、財布、アクセサリーと商材を広げ、昨年から時計も扱い始めた。コロナ禍前から売り上げを伸ばし、「市場で何が売れているのか、輸出の傾向はどうかなどマーケティングが重要。スタッフも優秀で個性を発揮している。売るノウハウを持っていることが強み」と受賞のポイントを分析した。時計の販売ではeBayが昨年11月に始めた「真贋保証サービス」で安心して販売できたことも成長に寄与したという。

多彩な経歴、eBayの可能性を示す

多彩な経歴、eBayの可能性を示す2020 eBay Japan Awards全部門

カテゴリー グロースアワードではブランドバッグ・アクセサリー部門をコメ兵(名古屋)、カメラ部門を針原将博氏(名古屋、個人)、トレーディングカード(トレカ)部門をShangri-La(東京)、アニメ部門をユウキ・シシド氏(北海道、個人)が受賞した。コメ兵は「国内店舗は休店する時期もあったが、国内EC、越境ECとも大きく伸びた。国内ECからeBayの出品を自動化するシステムを導入し、効率化している。今年4月には意図的に出品してこなかった商品群を拡大し、出品点数を増やしてさらに伸ばす」という。同社は月商記録も更新するなど好調を持続した。カメラ部門で受賞した針原氏は副業でeBayの販売を始めて1年半でトップセラーになった。「英語とか自分の苦手なことが多い分、他の人はやっていないのでチャンスだと思った」という。「eBayにはスクールもあって、一人のようで一人ではない。セラーポータルで役立つ情報も得られて、eBayでの販売がストレスにならないようにできた事で継続できた」と個人事業主ならではの苦労と乗り越え方をコメントした。

個人、専門性、異業種参入など多彩

個人、専門性、異業種参入など多彩株式会社Shangri-La 大野 智哉(おおの ともや)氏

トレカ部門で受賞したShangri-Laはポケモンカード専門で、年間約5万枚を販売した。同カテゴリーは米eBayの2020年10-12月期が前年同期比491%増と驚異的に伸び、「うまく、はまったのではないか。日本のカードは状態も良く、取り扱いに詳しいスタッフが対応するので品質の高さが評価につながっている」状況だ。一部カードは「コレクションとして金融資産、投資対象として高額取引される。ポケモンでは“リザードン”が圧倒的人気」という。アニメ部門のユウキ・シシド氏は新設のアントレプレナーアワードとダブル受賞した。14年前、eBayがオークションサイトの時から出品。「当初はブルーオーシャンだったが、最近は競争が増えた。またアニメのセル画など高額品や、オリジナルの絵も売れるなど、eBayはまだまだ可能性がある」という。「今まで積み重ねた11万人のバイヤーとの関係を大切に、これからは地域社会に貢献したい」とも。海外の医療従事者から感謝のメッセージを受け取ったことが印象的だったという。
 新人賞、ニューセラー・オブ・ザ・イヤーにはフタキ(福岡)が選ばれた。軽貨物の配送会社が異業種のブランドバッグと小物の越境ECに参入した。販売から7ヵ月での受賞に「驚いている。コロナ禍で先行き不安や、越境ECの市場の大きさが魅力で始めた。今年は取引額を倍にするのが目標」だ。

様々なサポート形態・機能が明らかに

様々なサポート形態・機能が明らかに株式会社メープル (カメラ) 代表取締役 牧野 旨孝(まきの むねたか)氏

新設のイーベイ・ジャパン社員が選ぶ特別賞、ソーシャルインパクトアワードにはメープル(静岡)が選ばれた。障がい者の就労支援事業を行う同社が、eBayでカメラ販売の越境ECに取り組む。カメラの清掃やパソコン作業、翻訳など他の事業所ではできない経験をしているという。ここでも「スクールで教えてもらえる環境があったからできた。単独では難しかったかも」とeBayで販売する上で、様々な形態の支援があり、機能していることがわかる。
 支援の一つである公認コンサルタントのアワードも新設され、SAATS(東京)が受賞した。14年前にeBayで販売を始め、コンサル事業は10年目。増収支援やトラブル対応、翻訳業務、出品管理ツールや受注システムの開発を行う。コロナ禍で成長性や稼ぐ力を高めたいなどの理由から、新規や再挑戦する人が増え、問い合わせも急増する。「インバウンド消費の変わりや、埋もれていた商材を販売するなど、今がeBayの強みを生かすチャンス」と可能性を指摘した。

2020 eBay Japan Awards情報サイト:
https://www.ebay.co.jp/ebayjapan-award/eja2020


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イーベイ・マーケティングチーム

世界200か国・地域から年間1億6,700万人の購入者に利用されるグローバルなオンライン・マーケットプレイス「eBay」(イーベイ)。
この世界最大級の越境ECプラットフォームを通じて海外への販売を行う日本企業を、イーベイ・ジャパンがサポートします。