リピート通販はじめよう!基礎知識編② ~LP、ECカート、基幹システムを理解して上手に選ぼう~
リピート通販を立ち上げる際、必ず必要となるのが、広告の受け皿となるLP(ランディングページ)と商品を購入するためのECカート、購買データや顧客データを管理する基幹システムです。しかし、これらの3つの違いや関係性を理解していない人が多いのも事実です。そこで今回はLP,ECカート、基幹システムについて解説いたします。
最初に、この3つの関係をリアル店舗で表現すると以下のような形になります。
LP(ランディングページ)
LPとは、イベントなどの際、コンビニエンスの前に出された屋台のようなものです。お客様が屋台で商品を選んで、コンビニエンスの店内で会計を行う場合が「申し込みフォームなしのLP」です。
一方屋台でそのまま会計ができ店内に入る必要がないのが「申し込みフォーム一体型」です。
ECカート
ECカートとは、いわゆるコンビニエンスの店舗のようなものです。いろいろな商品が陳列され、商品購入ができます。
基幹システム
コンビニエンスも屋台も売上はすべて本部に集約されます。基幹システムはコンビニエンスで売れたもの、屋台で売れたものを一緒に管理する顧客台帳と帳簿のようなものです。それぞれの情報を毎日帳簿に記入していきます。
次にLPでは申込みフォーム一体型と、申込みフォームなしのものがありますが、その違いを図解します。
申込みフォームなしの場合は、商品を購入するまでにページの遷移が多く、途中でカゴ落ちしやすいのが特徴です。そのため最近では申込みフォーム一体型が主流になっています。
申込みフォーム一体型のLPの場合、LPで売上げた購買データと、ECカートで売上げた購買データをそれぞれ基幹システムに取り込む必要があります。
今度は、LPとECカート、基幹システムの関係性を、データの観点から説明します。
一般的な通販の場合、以下の3つのパターンが多くなります。
Aパターンは、LP(申し込みフォームなし)とECカート、基幹システムをそれぞれ別の会社のものを使用し連携させている場合です。
この場合は別々のシステム同士を連携させるため、不具合が生じることがあります。さらにページの遷移が多くなるため、途中でカゴ落ち(離脱)する可能性が高くなります。
データは一方向しか入れられず、マイページ機能が充実していないことが多くなります。
BパターンはECカートと基幹システムは同じ会社のものを使用し、別の会社のLP(申し込みフォームあり)を連携させている場合です。
データベースからデータがカートに吐き出せるためマイページ機能は充実しています。
このパターンの場合、ECを基準に開発されているため、基幹システムの機能や、WEB以外の広告媒体への対応やコールセンターへの対応が弱くなります。
Cパターンは、LP(申し込みフォームあり)とECカート、基幹システムをそれぞれ別の会社のものを使用し連携させている場合です。
Aパターンとは異なり、LPに申し込みフォームがあるため、購入までの遷移は少なくカゴ落ちはしにくくなります。ただ、データベースからデータがリアルタイムで吐き出せないのでマイページ機能が充実していないことが多いようです。
この場合、WEB以外の広告媒体への対応やコールセンターへの対応はできるが、それぞれ別のシステムを連携させるため、カスタマイズ費用が高い傾向になります。
理想的なシステムの連携
このように、LPとECカート、基幹システムはデータ連携の仕方によってできることや対応のスピードが大きくかわってきます。それでは理想的なデータの流れはどのようなものでしょうか?
一番いいのはLPもECカートも基幹システムもすべて1社のシステムで、データ連携がリアルタイムにできることです。そうすれば、店舗の購買データも屋台の購買データもリアルタイムで本部にデータが集約でき、店舗や屋台でも顧客の購買データが即時にわかり、会員特典などを実施することが可能になります。
この場合データベースは1つになっているので一元管理ができます。さらにデータのやり取りが双方向でリアルタイムに連携でき、マイページ機能や、購入履歴をもとに既存顧客の判定が可能です。欲を言えば、WEB広告以外の広告媒体への対応やコールセンターへの対応も充実していれば、担当者の使い勝手はぐっと上がります。
東通メディアの基幹システム「通販マーケッター」は、LP、ECカートがオプションでつけられ、これらの理想的な連携がスムーズにできるシステムです。ご興味がありましたら一度お問合せください。
次回は、ECカートや基幹システムなど、システム選びで失敗しないための必要な機能を説明いたします。