【最新情報】Amazon FBA「冷凍食品」の取り扱い開始!申請方法と注意点をポイント解説!

アグザルファ株式会社

こんにちは!
国内初のAmazon専門コンサルサービスを展開しているアグザルファです!

2023年3月29日(水)のセラーセントラルの新着情報にて「Amazon FBAで冷凍食品の取り扱いを開始」との新情報が掲載されました。

実はAmazonでは、2022年9月よりFBAの冷凍倉庫を試験的に運用開始していました。そこから冷凍食品の納品〜出荷の受け入れ体制を整えており、ついに正式に開始の運びとなりました。これにより、これまでFBAでは冷凍食品が扱えなかったことから、必然的に自社出荷対応を取られていたAmazon出品者の皆様は、Amazonへ申請し、受理されることで冷凍商材のFBA利用が可能になります(※一部利用不可の冷凍商材もございます)。

冷凍商材は賞味期限、品質を保持するための温度管理、出荷人員確保、クール便手数料など細心の注意を払わなければならず、自社で冷凍商品の配送を安全・迅速に出荷対応を行うことはなかなか大変な業務のひとつです。

Amazonの売上拡大施策としてFBAを活用すること以外でも、自社出荷配送のリソース負担軽減の面などから、冷凍食品の出荷をAmazonにお任せできるとなると、「Amazon FBAで冷凍食品の取り扱いを開始」に関する最新情報は気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

本記事では、冷凍食品の取り扱い概要と申請方法について、注意点を踏まえてAmazon専門コンサルタントが解説してまいります!

なお、「冷凍食品の取り扱い」についてより詳しく聞きたい場合は、
お気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!
https://bit.ly/2omhn4b

Amazon FBA 冷凍食品の取り扱い(概要)

冒頭でも触れましたが、2023年3月29日にセラーセントラル内の新着情報にて下記の案内がございました。

案内文に記載されているヘルプページには「要期限管理商品および温度管理が必要な商品」として「冷凍食品のFBA利用条件」などが記載されています。

■ヘルプページ

とはいえ、シンプル イズ ベストと言わんばかりのお知らせです……。

見逃した方、詳細を確認せず放置している方も多いかと思いますので、ぜひこのまま読み進めていただけると幸いです。

●対象商品
FBAに納品できる冷凍食品は、Amazonによって決められたサイズ基準を満たし、法令上取り扱いが許可された商品およびその他の基準に基づいて、取り扱いが許可されている冷凍食品に限り、FBAへ納品することが可能になります。

●冷凍倉庫
納品先のFBA倉庫(通称:FC フルフィルメントセンタセンター)は冷凍食品を保管できる体制が整っている「相模原(冷凍)FC(TRP1)」のみが全国の冷凍食品の受け入れを実施しています。

●冷凍食品のFBA手数料
気になる冷凍食品のFBA手数料は通常のFBA手数料と同じく、FBA配送代行手数料、在庫保管手数料、返送/所有権の放棄依頼手数料などが適用されます。

出品者側負担での冷凍食品における別途手数料は発生いたしません。その代わり、購入者側に「1注文あたり330円の手数料」が発生する仕組みになっております。

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参考情報:冷凍食品特集ページ「クールマルシェ」
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Amazonサイト内に冷凍食品の特集ページ「クールマルシェ」が開設されています。
冷凍食品といっても様々で、お惣菜、麺、肉、魚、野菜、フルーツ、デザート、パンなど幅広い種類の冷凍食品が出品されています。

なお、この特集ページに掲載されている商品はAmazon側の判断で掲載されるため、冷凍食品をFBA納品をしても掲載されるものではございません。

※2023年6月15日時点の情報となります。閲覧時期によりリンクが無効かされている可能性がございますので、あらかじめご了承ください。

クールマルシェ特集ページ

Amazon FBA 冷凍食品 対象商品と注意点

Amazon FBA 冷凍食品 対象商品と注意点

まずは、FBAに納品可能である冷凍食品とはどのような商品が対象になるのか、また注意点として納品不可能である冷凍食品の条件について解説をしてまいります!

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納品可能
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セラーセントラルのヘルプでは、下記基準を満たしている一般的な法令上取扱いが許可されている冷凍食品が対象となります。

【参照リンク】
『食品の安全性と法令順守』ヘルプページ
※『冷蔵/冷凍食品を出品する際の要件』ヘルプページ

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納品不可能
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上記を満たしていても、AmazonではFBAへ納品できない冷凍食品がございます。倉庫内の温度に耐えられる商品でなければなりませんので、以下のような商品はご利用いただけません。

商品の保存温度の確認は必ず行いましょう。

■冷凍FBAサービスを利用できない商品■
フルフィルメントセンター内設定温度帯(-23℃~-27℃)以外の特定の温度での保存が必要な商品
例)
・-50 ℃ での保存が必要な超冷凍 マグロ
・-10℃ 以上での保存が必要な乳製品などのチルド品、冷凍おせち、アイスクリーム類及び氷菓、冷凍のペットフード

※『期限管理商品および温度管理が必要な商品』ヘルプページ

Amazon FBA 冷凍食品倉庫(FC)について

続いて、納品先の冷凍倉庫(FC)と納品時の注意について解説いたします。
冷凍食品を受け入れ可能な倉庫は、2023年6月15日時点では全国で唯一1箇所のみで運用されています。冷凍食品の納品需要の高まりがあれば、受け入れ先が増える可能性は十分あるでしょう。

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拠点名:相模原(冷凍)FC(TRP1)
納品先住所:〒252-0244 神奈川県相模原市中央区田名字赤坂3700-1
GLP ALFALINK 相模原I 東棟 バース:E16~E18 Amazon.co.jp TPR1 FBA入庫係
保管温度:フルフィルメントセンター内の温度は-23℃ ~ -27℃に保たれます。

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■納品時の注意■
・Amazonに納品する際の配送会社の指定はなし。
・納品する商品の温度は-12.1℃以下に保つ必要がある。
・温度基準を満たさず納品された場合、商品の受領は拒否される。
・指定されたフルフィルメントセンター以外へ納品した場合、商品の受領は拒否され、そのまま返送(持ち帰り)となる。
・(推奨)商品や輸送箱に貼るラベルは、印字・印刷内容のにじみを防ぐために、耐水・撥水機能のある紙もしくはフィルムを 使用したラベルの使用。また、濡れた際に商品からはがれないよう粘着性のあるラベルの使用。

FBA納品プラン作成時に、相模原(冷凍)FC(TRP1)以外の倉庫が納品先として指定された場合、“冷凍食品のFBA納品の申請が通っていない状況”となりますので、ご注意ください。

Amazon FBA 冷凍食品 手数料

冷凍食品には、通常のFBA手数料(FBA配送代行手数料、在庫保管手数料、返送/所有権の放棄依頼手数料など)が適用されます。冷凍食品だからといって別途手数料の発生はいたしません。

また、フルフィルメントセンターから購入者への配送はクール便でお届けされます。出品者側の手数料負担はありませんが、購入者側に「1注文あたり330円の手数料」が発生する仕組みになっています。

Amazon FBA 冷凍食品の納品利用手順

冷凍食品をFBA利用したい場合は、通常のFBA納品のフローとは異なり、ASINごとにAmazonへ申請を行う必要があります。

申請が受理されないと納品することができませんので
、手順と注意点を確認していきましょう!

1. 質問表の作成と提出
冷凍食品を納品する場合は、「冷蔵/冷凍食品を出品する際の要件」から「質問票」をダウンロードしてください。「質問表」へASINごとに必要事項を記入し、以下の提出用Eメールアドレス宛に事前申請する必要があります。

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質問票:ダウンロード(2023年6月15日時点)

質問票提出用Eメールアドレス:
ufsc-jp-frozen-beverage-fba@amazon.co.jp

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※上記はサードパーティー(セラー)用の質問票となります。リテール(ベンダー)の方は下記のURLよりダウンロードをお願いいたします。
※閲覧時期により質問票のバージョンが変更になっている可能性もございますので、バージョンに確認もURLよりお願いいたします。

『冷蔵/冷凍食品』ヘルプページ
※回答内容によっては、追加の資料提出が必要となる可能性がございます。

2. 申請が受理されたASINが納品可能となる
提出した「質問表」より申請が受理された ASIN のみ、相模原(冷凍)FC(TPR1)への納品が可能になるようAmazon側で設定が行われます。

3. Amazonからのメール確認後、納品プラン作成開始
Amazon側で設定が完了すると「【FBA】冷凍ASIN登録申請 受付のお知らせ」といったメールがAmazonから届きます。確認後、通常のFBAへ納品するのと同様に、セラーセントラルで納品プランを作成し、納品先のFCへ納品を行いましょう。

4. 納品完了
無事に冷凍商品がFBAに納品され受領されると在庫がつき、通常のFBAと同様に「出荷元 Amazon」として出品開始になります。あとは、購入されたらAmazonが発送対応をしてくれます。

■注意点■
・事前申請していないASINで納品プランを作成しても、冷凍倉庫向けの納品プランは作成されない。
・冷凍倉庫以外のFCへ納品しても受け取り拒否となり、そのまま持ち戻り(返送)となる。
・要期限管理品のルールに沿って納品を行うこと。
・消費期限までの期間がもともと短い商品(短賞味期限商品)の場合は納品プラン作成前に申請を行う必要がある。

通常のFBAと異なる点

冷凍食品の場合、通常のFBAで対応できることが対応不可であることが複数ございます。

冷凍食品の在庫について、以下のFBA機能およびサービスは利用できません。(2023年6月時点)
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⚫ マルチチャネルサービス
⚫ 商品ラベル貼付サービス
⚫ FBA梱包サービス
⚫ 購入者向けのプライムロゴの表示
⚫ FBAパートナーキャリアオプション
⚫ ギフトサービス (※※納品書(金額なし)に記載する形でのメッセージには対応している)
⚫ FBAバーチャル追跡
⚫ 賞味/消費期限在庫レポート
⚫ その他のFBAプログラム:Amazon定期おトク便、FBA小型軽量商品プログラム、FBA海外配送プログラムなど
⚫ お届け日時指定サービス、お急ぎ便(通常配送はお急ぎ便と同等の配送となります)
⚫ 沖縄県および離島への配送

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■その他の注意事項■
⚫ 納品後の返送対応はクール便の着払い返送となります。
着払い費用は、ヤマト運輸の一般のクール宅急便料金が適用されます。

※在庫管理ページで「返送/所有権の放棄依頼」を作成すると返送が可能。システムの問題で一度、ペイメントで返送費用が引かれるが、1週間から10日ほどでその費用は補填される。

⚫ 購入者様起因の返品
食品、飲料、アルコール商品は、欠陥品または破損した商品を除いて返品または交換できないが、Amazonの返品サービスでは、住所が不完全であるなど、商品が配達できないために返品できる場合があります。

購入者が商品を受け取らない場合、返品された商品は再販可能な在庫としてカウントされません。

また、上記以外に通常のFBAと異なる点では、購入者へ配送料ではなく、『保冷手数料が330円』がかかります。検索結果画面では『通常配送料無料』と表示されていますが、商品ページに入るとお届け予定日の隣に小さく『配送料¥330』と表示されています。

注文画面では下記のように表示され、実質ユーザーへ330円分上乗せして負担していただくことになるので、冷凍F食品の出荷をFBAに切り替えたことで逆に離脱に繋がり転換率が落ちないかなど、切り替え後の動向を確認することが重要です。

まずは納品数を少量で試してみることもおすすめいたします。

まとめ

Amazon FBAにおける冷凍食品の取り扱い概要と申請方法について、注意点を踏まえて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

簡潔にまとめますと下記の通りとなります。
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・FBAの対象となる冷凍食品は -23℃ ~ -27℃ で保管可能なもの
→10℃ 以上での保存が必要な乳製品などのチルド品、冷凍おせち、アイスクリーム類及び氷菓、冷凍のペットフードは納品不可能)
・2023年6月15日現在では『相模原(冷凍)FC(TRP1)』のみ対応
・利用するにはASINごとに必要事項を記入した「質問票」を指定のメールアドレス宛に送付する必要がある
→「【FBA】冷凍ASIN登録申請 受付のお知らせ」メールを確認後、通常のFBA と同様にセラーセントラルで納品プランを作成する
・通常のFBAと異なり、保冷手数料330円が別途「購入者負担」で発生する

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昨今では冷凍食品専門店などもできてきており、今後冷凍FBAの機能やサービスなども活性化していくことが考えられます。

現時点では、実質注文時にユーザーが保冷手数料330円を負担することになっていたり、通常のFBAで可能なこともできないことが多々あったりしますが、今後の機能拡充に期待したいところです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

なお、「冷凍食品の取り扱い」についてより詳しく聞きたい場合は、
お気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!
https://bit.ly/2omhn4b

なお、「冷凍食品のFBA納品」についてより詳しく聞きたい場合は、 お気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!

Amazonは単に出品しただけでは、売れる商品も簡単には売れません。
“Amazonに最適な施策”を効果的なタイミングで実施することが大切です。

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– 今までのAmazon、これからのAmazon –
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著者

アグザルファ株式会社

【Amazon専門コンサルのパイオニア企業】
2011年より業界初のAmazonコンサルティングを開始。
パイオニア企業として長年にわたり多くのクライアントの売上を拡大してきた確かな実績や知見を蓄積。

商品やカテゴリ問わず、Amazonデータの解析や競合調査をもとに、1社1社に合わせた最適な施策を実施し、競合との差別化で売上拡大の実現に繋げます。

個人から大手企業まで多くのクライアントのサポート実績があり、月商10倍や無名ブランドを有名ブランドに育てるなど、着実に成功事例を創出。

【Amazon内の受賞実績多数】
年間の優秀な出品者や商品に贈られる「Amazonマケプレアワード」や「Amazonランキング大賞」を当社クライアントが多数受賞。

【メディア掲載多数】
「日経MJ」や「日本ネット経済新聞」、Amazon関連書籍をはじめ、多くのメディアで当社のコンサルティング実績が掲載。AbemaTVの番組「AbemaPrime」にAmazonの動向について代表比良がゲスト出演しました。

https://www.axalpha.com/amazonconsul/