DeNA×ヤマト運輸 次世代物流「ロボネコヤマト」始動

ECのミカタ編集部

「ロボネコヤマト」の正体とは?

 株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)とヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)は、自動運転を活用した次世代物流サービスの開発を目指し、実用実験の実施にむけた計画策定に合意した。実用実験のプロジェクト名は「ロボネコヤマト」と呼称し、実施期間は2017年3月からの1年間を予定している。

 DeNAは、インターネットサービスの分野において、培ったノウハウと自動運転技術とを連携させ、新しい道路交通サービスの開発や私有地向けの移動サービスの提供を進めている。一方、ヤマト運輸は、ライフスタイルの変化などにより受け取りのニーズが多様化していることを受け、ユーザーが望む時に望む場所で受け取れるように、コンビニエンスストアやオープン型宅配ロッカーなどへ受け取り場所を拡大し、クロネコメンバーズを活用した拡大を進めてきた。

 今回、物流領域での自動運転技術の活用と模索していたDeNAと、より利便性が高くユーザーの生活に寄り添ったサービスを目指すヤマト運輸が協力し、次世代物流サービスの開発を目指した「ロボネコヤマト」プロジェクトを始動する運びとなった。

 今回の「ロボネコヤマト」プロジェクトでは、DeNAのIT技術を活用した自動運転関連のサービス設計ノウハウとヤマト運輸の物流ネットワークを組み合わせることで、より利便性が高く、自由な生活スタイルを実現する物流サービスを目指す。今後、様々な事業者の参画も視野に入れたオープンなプロジェクトとして進めている。

実用実験の具体的な内容を公開

 実用実験の内容は、「オンデマンド配送サービス」と「買い物代行サービス」の2種類である。「オンデマンド配送サービス」とは、ユーザーが望む時に望む場所で荷物を受け取る配送サービスだ。また、スマートフォンで荷物の現在地や到着予定時刻の確認も可能だ。このサービスは、共働き夫婦や一人暮らしの人を主な利用者と考えている。

 一方、「買い物代行サービス」は、地域の複数商店の商品をインターネット上で購入し、「オンデマンド配送サービス」にて一括で運んでもらうことができる。このサービスは、小さな子供を持つ家庭やお年寄りの人を主な利用者と考えている。

 実用実験では、ユーザーのニーズに応えているかどうかの検証とサービス利用におけるユーザーからの細かな要望などの収集を行う。また、実験期間内で、一部自動運転を導入したサービスなどを展開する予定だ。

 日頃からユーザーのことを想い、利便性が高いサービスを開発してきたヤマト運輸が自動運転を活用した新しい物流サービスをDeNAと共に開始する。このサービスにより、ユーザーが望む時に望む場所で荷物が受け取れるようになり、今以上に利便性が高くなる。それだけではなく、複数の店舗で購入した商品を一気に運ぶというサービスも開始され、ユーザーは1つのEC店舗に限定することなく、複数の店舗で自由に買い物を楽しむことができるようになる。このサービスが始まることにより、人々の生活はより豊かに、EC市場はより盛り上がっていくのではないだろうか。

メルマガ会員


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事