「夏=太らない」は大きな勘違い?夏太りの原因を解説【ネオマーケティング調べ】

ECのミカタ編集部

夏が本番となり、体型を気にする人も多いのではないだろうか。夏は暑く、食欲不振になることも多く、すぐに痩せる気もするが、実は「夏太り」をする人も居る。今回は、総合マーケティング支援を行う株式会社ネオマーケティングが実施した「夏太り」に関する調査を取り上げ、対策を考えていきたいと思う。ダイエットに関する商材は、EC店舗にとって大きなチャンスがあるものなので、ぜひチェックしておいてほしい。

夏太りの経験がある人は4割超、男女に違いあり

夏太りの経験がある人は4割超、男女に違いあり夏太りの経験に関するグラフ

 外は外気との温度差があるため基礎代謝が上がり、カロリーを消費するが、夏の暑さでかく汗は、実はほとんどエネルギーを使っていない。夏は太りやすいことを知っているかという質問に対し、全体の約4割が「知っている」と回答した。男女別では、男性は32.0%に対し、女性は42.4%と高く、特に60代の女性の認知は約半数となっている。

 夏太り経験に関して、「経験した」と回答した人は全体の41.6%であった。男女別では、男性は37.2%、女性は男性より8.8ポイント高い46.0%だった。女性の約半数は夏太りをした経験があるそうだ。また、夏太りの理由は、37.2%が「知っている」と回答した。男女別では、男性は21.2%、女性は28.0%と男性よりも女性の方が夏太りの理由を知っている結果となった。

太る人と太らない人、夏の食べ物の違い

太る人と太らない人、夏の食べ物の違い夏によく摂る食べ物に関するグラフ

 夏太りの理由は、「水分の摂りすぎ」が72.0%と最も多い回答となった。次いで「運動量が減るから」が48.0%、「室内にいる時間が長くなるから」が37.8%、「夜食べる時間が遅くなるから」が17.9%という順になった。実は夏に太りやすい理由に該当しているのだが、「食欲が減る」の12.2%や「汗をかくから」の5.3%は、ほとんどの人がこれらを太る理由と考えていない。

 他の季節に比べて、夏によく摂っている食べ物は、「そうめんや冷やし中華などの冷たい麺類」が72.0%と最も多かった。夏太り経験の有無で比較すると、夏太り経験がない人よりも経験がある人の方が多く回答する傾向にあり、特に「アイスクリームやかき氷など冷たく甘いデザート」、「ビール類のアルコール類」、「カレー、牛丼、豚丼、うなぎ丼などの丼類」、「油っこいメニュー」、「サンドイッチや菓子パンなどのパン類」は夏太り経験がある人は、そうでない人に比べて10ポイント以上の差をつける結果となった。

 また、「三食しっかり食事が摂れているか」に対し、「摂れていると思う」が全体で29.9%だった。「摂れていないと思う」、「どちらかというと摂れていないと思う」を合計すると39.6%となった。男女別では、男性は38.6%、女性は40.6%と女性の方が三食しっかり食事を摂れていないことが分かる。

朝食を摂っていないことが太る原因に

朝食を摂っていないことが太る原因に最も摂れていなかった食事についてのグラフ

 三食のうち、最も摂れていないものは「朝食」となり54.0%と半数以上の人が回答した。特に夏太り経験がある人の64.1%が「朝食」と回答している。さらに、「夕食」は夏太り経験がある人より、経験がない人の方が多い。この「朝食」が夏太りの鍵を握っているのかもしれない。また、夏に食欲不振の経験がある人は全体の49.6%だった。男女別では、男性は46.4%、女性は52.8%と女性の方が食欲不振の経験があるようだ。

 夏の運動に関しては、全体で「しない」が38.5%だった。夏太り経験の有無で比較すると、「しない」と「どちらかというとしない」の合計が夏太り経験がある人は73.3%に対し、経験がない人は75.9%となった。夏太り経験の有無に関わらず、夏は運動をしない人が多いことが分かる。また、運動をしない理由に関しては、「暑いから」が71.4%と最も多かった。次いで、「汗をかくから」が41.7%、「熱中症になるから」が27.8%となった。

夏太り対策でECができること

 この結果から、夏は太りにくいと思っていることは勘違いであることが分かる。さらに、その大きな原因に「朝食」を摂らないことが関係している。おそらく、朝食を摂らないことにより、空腹の時間が長くなり、昼や夜に多く食べることになる。それが太ることに繋がり、夏太りの大きな原因となる。

 朝は忙しく、時間が無くても、少しでも何かを食べ、空腹の時間を短くすることが夏太りにならない対策の一つである。これを踏まえ、ECでは「簡単な朝食」をメインに発売すると、通常以上に売上が向上するのではないだろうか。また、“痩せる”情報を商品と共に掲載をすると、ユーザーは喜ぶはずだ。このように、ユーザーが欲しい情報を商品と共に掲載することが、ECならではの商品掲載方法だ。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事