CtoC取引の8割以上に不安が…市場成長に必要なこと(アクティブソナー調べ)

ECのミカタ編集部

国内最大のハイブランド商品の委託販売サービス RECLO(リクロ)を運営する株式会社アクテ ィブソナーが、インターネットにおけるハイブランド品の個人間取引に関する調査を実施し、その結果を発表した。 調査対象は、フリマアプリの利用経験がある20〜40代の有識者女性442名、調査期間は2016年7月8日〜10日となっている。

CtoC市場、ハイブランド品ならではの事情

 調査によると、フリマアプリ経験者の中でも、ブランド品をオークションサイトやフリマアプリで「購入したことのない人」は 70.8%と、購入の経験がない人が非常に多いことがわかった。購入したことのない理由1位は「商品が正規品だという保証がない」が7割を超えた。さらに、商品の正規品保証がある場合は購入したいと回答した人も約7割と、商品の品質保証がないことがインターネットにおけるブランド品の購入に至らない大きな課題であることがわかる。

 また、ブランド品をオークションサイトやフリマアプリを利用して「販売したことのない人」は 69.2%と半数以上を占めた。販売したことのない理由としては、「取引成立後のやり取りが不安」や「値付けがわからない」といった不安要素が7割以上を占め、この不安要素がなくなったら販売したいと回答したのは半数以上の 52.6%となった。

 さらに、実際にフリマアプリやオークションサイトの取引で不安を感じたことがあるとの回答は8割を超え、うち約3割が実際にトラブルに巻き込まれたことがあると回答した。実際に身近でトラブルに巻き込まれた話を聞くので不安だという声も少なくない。消費者にとってインターネット上でブランド品の個人間取引はリスクを伴う印象が強いことが伺える。

CtoC市場の今後の成長に必要なこと

 考えるに、隆盛を極める「フリマアプリ」の中でも、やはり弱点はあって、それは、ブランド品に関するところだということがこのデータからわかった。

 とはいえ、ではそこに対してのアプローチは、方法がないのかといえば、そうではなくて、そういう実態を踏まえて、逆にそうしたブランド品におけるやりづらさを考慮したサイトが生まれてきているのも事実だ。

 今回の調査を行った、アクテ ィブソナーが運営する、RECLOというショップにおいては、CtoBtoCという形で、そうした懸念材料に向き合うことで、今まで出来なかったところの掘り起こしをしている。その結果、昨年9月から2016年5月までの9か月間で商品着荷数は10倍、販売個数は3倍と順調な成長を遂げている。これらの取り組みは、まだまだCtoC市場のさらなる飛躍の可能性を予感させるものではないだろうか。


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