DIYの作り方をレシピ化?ECモールと併設する意味

ECのミカタ編集部

DIYに関する疑問をユーザー同士で解決

 「日本のモノづくりの新スタンダード」を掲げるスタートアップ、株式会社Re:evon(以下、Re:evon)は、DIYの作り方をレシピ化できるユーザー投稿型How-toメディア「DIYREPi」をリリースした。

 「DIYREPi」とは、「手作りすれば、生活はもっと楽しくなる。」をコンセプトにした、DIY・インテリアの総合コミュニティーサイトである。作り方の工程やノウハウを共有・発見することができる“DIYレシピ”コンテンツを中心としたユーザー投稿型のサービスとなる。カテゴリは、インテリアやエクステリアから、ガーデニング、ハンドメイドまで幅広い。さらに、SNS機能を活用し、「作り方を教え合う、素材の購入場所を聞く」など、実際DIYをする際に生じる様々な疑問をユーザー同士でコミュニケーションをとることで、解消することができる。なお、プロ(企業)アカウントも存在し、専門家が投稿する本格的なDIYレシピを閲覧することも可能だ。近い将来には、DIY物件を扱う不動産や、工務店、リフォーム業者とユーザーのマッチングも行う予定だ。

10万円分のDIY費用がもらえるキャンペーンを実施

 最大の特徴は、ECモール「DIYREPi Online」を併設している点である。お気に入りのDIYレシピを発見したユーザーは、そのレシピから直接、材料や工具をワンストップで購入することができる。さらに、ユーザーが「DIYREPi Online」に掲載している商品を使ってDIYレシピを投稿した場合、材料や工具が自動的に紐付く仕掛けとなっている。実際にDIYで使用されている様子を見ることができ、手軽に購入することができる新しいコンテンツマーケティングの形と言える。

 また、8月25日から9月30日の間、DIYREPiサイトの正式リリースに伴い、提携企業であるアスペックコーポレーション株式会社と協賛で総額10万円プレゼントキャンペーンを実施する。「今、あなたがやってみたいDIYプラン」を応募した人の中から審査し、上位3名に総額10万円分をDIY費用としてプレゼントされる。なお、10月15日に結果が発表される。

「DIY」、「暮らし」の関する注目度が向上!

 近頃、「DIY」という言葉をよく耳にするようになり、性別問わず、DIYに力を入れる人が増えてきた。そもそも、なぜ家具を手作りするのか。家具屋や雑貨屋で購入した方が早いように思える。それでも手作りをする理由としては、「価格を安く抑えるため」や「生活を楽しむため」があるだろう。家具を購入するより、材料を購入して手作りした方が価格を抑えることができる。さらに、自分で好きなようにデザインをして作ることにより、家具に愛着が生まれ、暮らしが楽しくなる。好きなものに囲まれながら生活をすると、より楽しくなるだろう。

 その「暮らし」をテーマにしたイベントも近々行われる。それは、株式会社ビジネスガイド社が開催する「Gift Show」である。Gift Showとは、日本から世界への新商品発表、世界から日本へ素晴らしい商品の輸入、商談などを行うことができるイベントである。

 今秋に行われるGift Showのテーマは、「暮らしデザイン新時代~住まいと暮らしのイノベーション 次世代デザインセンスとサムジングニュー」だ。ライフスタイルに合わせて、日本の伝統工芸品、フラワー・グリーン、写真、音楽、インテリアアクセサリーなど様々な要素を組み合わせてホームファッション化し、暮らしの質を高める。これにより、ゲストを招きたくなる、素敵なリビングが誕生する。そのような「素敵な暮らしを演出する」逸品が日本のみならず、世界各国から大集合する。

秋のGift Showの詳細はこちら

DIYから見るEC戦略とは

 Gift Showのテーマにもなるくらい、人々の「暮らし」に関する注目度が高まっている。忙しなく進む毎日の中でも、家に帰るとホッとする。また、週末になると、オシャレな家に友達を招きたくなる。そのような「素敵な家」にするために、DIYでオシャレな家具を作っている人が多いのだ。

 そのような状況下で、「DIYREPi」のように、DIYに関する情報を発信すると共に、商品を販売する場を作ることは、ECとして上手い戦略と言えるだろう。同様に、DIYに関連する商品を扱う店舗であれば、例えば、特集ページを設けるのも一つの手であるし、また、定期的にDIY商品を販売することも有効な手であると言える。なぜ「定期的」なのか。それは、「インテリア」や「家具」など、「引っ越し」に関する特集は、引っ越し率が高い「春」に行われることが多が、DIYに関しては、季節問わずに行われることが多い。そのため、「定期的」に実施する意味があり、売上を向上させるチャンスにも繋がるのだ。
 
 今回紹介した「DIY」のように、世の中の人々が注目しているものに特化して売上向上の戦略を練ることが大切だ。もし、自社ECの専門ではなかったものが流行っていたとしても、少し視点を変えて考えてみることによって、新たな道が見えてくるかもしれない。


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