EC業界News1週間まとめ〜Amazonも脅威?ヨドバシ2時間半配達の衝撃/ヤマトが注目!あのFintech企業

石郷“145”マナブ

こんにちは。メディア編集部の石郷です。
さて、今週も1週間まとめの時間がやってきました。

ヤマト運輸を提携へと動かしたマネーフォワード躍進の理由
https://www.ecnomikata.com/ecnews/11067/
ヤフーショッピング広告 売上が前年同四半期比2倍超のワケhttps://www.ecnomikata.com/ecnews/11038/
クレジットカードのセキュリティ対策は2018年3月までに!(第1回)
https://www.ecnomikata.com/column/10973/
もしも10周年セレモニー、人生を彩るドロップシッピング
https://www.ecnomikata.com/ecnews/11019/
ヨドバシカメラ、「再配達依頼」24時間対応https://www.ecnomikata.com/ecnews/11078/
アパレルEC「サイズ問題」、バーチャル試着室で解決へ
https://www.ecnomikata.com/ecnews/11008/

ヨドバシだと、最短2時間半で商品到着?

 今週、話題になったのは、ヨドバシカメラのニュースでしょうか。
2016年9月15日より、東京都23区全域、および武蔵野市・三鷹市・調布市・ 狛江市の一部地域を対象に、「ヨドバシエクストリーム(Yodobashi Xtreme)」サービスを開始しました。

 もともと、同サービスは、2015年2月から、東京都内一部地域を対象に、試験的に実施していた ヨドバシ・ドット・コムの当日お届けサービス「ヨドバシエクスプレスメール便」の対象地域を拡張、さらに内容を充実させたものです。今回、試験運用の期間を終え、正式にリリースとなった。地域は限定されていますが、サービス対象地域は、順次拡張の予定だとしています。

 もともと、ヨドバシカメラは、実店舗のイメージが強いですが、逆に全国各地に、実店舗があることで、あらゆるところに迅速に届けられる物流網を持っており、その強みをネット通販にも最大限生かす姿勢を見せています。

「ヨドバシエクストリーム(Yodobashi Xtreme)」ばかりが注目されていますが、実質、配送料無料で注文当日に届けるのは、日本全国人口カバー率が75.4%としており(翌日配達エリアを含めると98.55%)、多くの人がこの物流の強みを享受できるような環境になっています。

 また、ポイントの還元率も商品によって異なるとしつつも、基本は10%で設定されており、仮に、他のサイトでヨドバシドットコムよりも安い商品が出ていても、ポイントの還元率が高いので、こちらを優先するということはあり得る話です。(なお、このポイントは実店舗とヨドバシドットコムと必ずしも一致していない。)

 特に、実店舗もあり、家電商品での絶対的な安心感があるので、高額商品を購入していることも多く、ポイント還元を活用し、かなりお得にショッピングができるというわけです。なお、ヨドバシドットコムのポイントは、ヨドバシゴールドポイントを持っているお客様においては、各店でアクセスキーを発行することで、実店舗で買ったものとヨドバシドットコムで購入したポイントが統合できます。

 さらに・・・
ヨドバシ躍進の秘訣と、ヤマトも注目するFintechの話題は次のページで

オムニチャネルにも積極的

オムニチャネルにも積極的

ヨドバシドットコムで購入したものを、最寄りの実店舗で受け取ることを選択すると、「30分以内でご用意します」などと確認ができるので、好きなタイミングで取りに行くことができます。

 物流というECの要を自社で行うことで、インフラを整え、更に、実店舗の強みを生かし、オムニチャネルにも積極的です。その上、ポイント還元によって買い物を有効活用できるという、他の大手ネットショップにもできないメリットをフルでぶつけてきており、それが、ヨドバシドットコムの飛躍的な成長に繋がっています。

ヤマト運輸、アスクル続々提携のマネーフォワード。躍進劇

ヤマト運輸、アスクル続々提携のマネーフォワード。躍進劇

 マネーフォワードのニュースは想像以上の反応で驚きました。一見すると、EC企業には関係なさそうに思えるのですが、最近、ヤマト運輸やアスクルなど、ECと関係ある企業が続々提携をして、その可能性が注目されているよという記事です。

 簡単に説明すると、マネーフォワードは、「マネーフォワード」というアプリを出していて、全国の主要の銀行口座の中身をアプリと同期できるわけです。つまり、通帳を見なくても、リアルタイムの通帳の中身が、アプリを覗けば見れるわけです。しかも、複数の銀行口座が同時にこのアプリ上に出ますから、銀行口座の一元管理ができるわけです。それをベースに様々な項目に分けて家計簿をつけましょうというのが、同アプリの使い方なわけです。

 最近はどうかといえば、それをビジネスにも生かして、数多くの口座と連携し、かつ、クラウドでそれをやることで、データを取りに行くことが可能となり、自動的に仕分けをして、確定申告、経費管理などの手間のかかる作業を簡略化させようという動きが生まれ、それで提供されたのが「MFクラウドサービス」というものなのです。

 このサービスのうち、ヤマト運輸は、同社と連携し請求書業務の部分をまずは取り入れ、自らの会員ヤマトビジネスメンバーズに「請求業務クラウドサポート」として提供したということになります。ヤマトビジネスメンバーズは75万を超える法人や個人事業主がいて、このメンバーであることのメリットをこのサービスによって享受できるというわけですし、マネーフォワードはそれだけのクライアントと繋がれる可能性を手にしたということになるわけです。だからこそ、こういう業務もこういうテクノロジーを取り入れることで、ECサイト全体にとっては業務効率化となってプラスになるのではないでしょうかとメッセージを発したのです。

もしも私なら何ができるだろう?新たな挑戦の背中を後押しするイベント

もしも私なら何ができるだろう?新たな挑戦の背中を後押しするイベント

 その他では、もしものセレモニーのニュースが読まれました。ネットショップを運営する上で、どうしても在庫の問題というのは切っても切り離せない問題です。ドロップシッピングであれば、もしもが、問屋兼倉庫のようなものなので、お客様からの注文を受けたら、そのまま、もしもからお客様に出荷することで、その部分のコストを最小限に食い止めることができます。

 特に、中小規模の店舗においては、その仕組みを取り入れることで、ビジネスを効率よく回していくことができますから多くの人にECの可能性を与えているわけですし、そこには小さいところから積み上げていく、運営者たちのストーリーがあるわけです。こういう機会を通して、それらに光が当たることは、新たに挑戦しようとする人の背中を押す材料にもなるでしょうから、意味はあるでしょう。様々な形で、ECは存在しますが、その一つ一つに、運営者の努力と工夫があります。我々の媒体もそうした方々のヒントとなるよう、情報提供できればなと思った次第です。

それでは今日はこの辺で
笑顔溢れる素敵な一週間を。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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