サイトのアクセス数が約3倍に!「door」の情報拡散法

ECのミカタ編集部

インターネット通販の運営支援を手掛ける株式会社マージェリックは、情報発信や拡散を図りたい企業と情報拡散能力の高い個人を自動で繋ぐ、インフルエンサー・マーケティングのプラットフォーム「door(ドア)」の本格提供を開始した。

「1いいね!」10円からの報酬が発生

 現在、インフルエンサー・マーケティングを実施、検討している企業にとっては、代理店が介入するキャスティング・マネジメントは、オファーから実行まで時間がかかる上、マージンや効果は不明瞭なことが多く、利用しづらい実態がある。一方、情報発信をしたいインフルエンサーにとっては、代理店が登録インフルエンサーに課する条件としてのSNSフォロワー数が障壁となり、インフルエンサービジネスを始めづらい課題もある。

 こういった実状を打開するために開発されたのが「door」だ。これは、情報を発信・拡散したい企業と、「いいね!」を集めたい個人を自動で繋ぐ、明瞭報酬型インフルエンサー・マーケティングのプラットフォームである。これにより、企業は「1いいね!」あたり10円からの予算を設定しリクエストを作成するだけで、幅広いインフルエンサーへ情報発信や拡散のオファーをすることができる上、Instagram APIによって自動効果測定も可能となる。

 個人においては、SNSアカウントを持っていれば、SNSフォロワー数の多少に関わらず、企業のオファーを実行することができ、誰でも自由にインフルエンサーとして活躍することができる。

 また、株式会社三恵等、国内企業約30社へのテスト導入においては、EC事業者サイトへのアクセス平均が約3倍に伸長し、施策月には約1.5倍の売上効果を発揮した。

 そして今回、「door」英語版をSNS利用者の拡大が続く東南アジアのタイから提供を開始することとなった。これにより、企業の東南アジアでのマーケティング活動を支援していく。本格提供開始から1年後の2017年10月までには企業登録数は2,000社、インフルエンサー登録数は30,000人を目指す。

SNS利用が増加している今だからこそ必要

 企業が「door」へ予算をデポジットし案件を入力すると、「door」へ登録中のインフルエンサーへ仕事の依頼メールが送信される。その後、インフルエンサーは依頼内容に基づきInstagramやFacebookを通じて情報発信を行う。そこで「いいね!」を獲得すると、企業がデポジットした予算の範囲内で、獲得した「いいね!」数に応じた報酬型がインフルエンサーへ支払われる。さらに、インフルエンサーの属性毎に、投稿内容、いいね!獲得数の閲覧ができ、効果測定が可能だ。

 今後、インフルエンサー・マーケティングの活性化を目的としたインフルエンサー・マーケティングの専門メディアの提供開始を予定している。また、人力を使わずにできる、高精度のインフルエンサー・キャスティングの実現に向け、AIによるレコメンド機能の開発も進めていく。

 InstagramやFacebookなどのSNSの利用が増加する現代、SNSで情報を発信する企業も増加してきた。しかしその分、単に情報発信しただけでは、閲覧するユーザーの心には響かなくなっている。ユーザーの共感を得て1つでも多くの「いいね!」を獲得するために、SNSにおける情報発信のプロであるインフルエンサーの存在の重要度が増してきている。そんなインフルエンサーの可能性をサービス化したのが「door」なのだ。

 「door」により、企業はより多くのユーザーに情報を発信することができ、かつ、インフルエンサーは「いいね!」数を獲得する度に報酬を得ることができる。これは、双方にとって、メリットが大きいサービスとなるだろう。


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