EC業界News1週間まとめ〜ヤフーいい買い物の日の中身は?/ヤマトのコンビニ受取で利用増?/ZOZO新施策

石郷“145”マナブ

10/30〜11/5のニュースをギュギュッとまとめました。

こんにちは。メディア編集部石郷です。
いい買い物の日の話の前に、ネット通販関連で話題になった記事の振り返りから。

ZOZOTOWN「GMO後払い」導入で「ツケ払い」開始
https://www.ecnomikata.com/ecnews/11930/
ヤマト運輸ECコンビニ受け取り、ショッピングカート/システムベンダー各社と連携スタート
https://www.ecnomikata.com/ecnews/11881/
【楽天セミナー①】詐欺対策に質の向上。欠かせぬ4つの鍵
https://www.ecnomikata.com/ecnews/8726/
特別企画:ECを支える配送業界の進化【ヤマト運輸編】
https://www.ecnomikata.com/ecnews/10995/
【大公開!!】ネット通販の勝ちパターンの裏に存在する“心理学”とは??
https://www.ecnomikata.com/column/11736/

「いい買い物の日」直前だけど、結局、どうなの?

「いい買い物の日」直前だけど、結局、どうなの?

 今週のおそらくネット通販で大きな動きとなるのは、いい買い物の日だと思うので、直前ということで、どれほど今年は力を入れているかを日ごと、サービスごとに下記に示してみました。

【Yahoo! JAPAN、ファミリーマート、ソフトバンク、TSUTAYA】
●11月3日~16日
・「サービス利用で1,111円分のTポイント×1万人に当たるキャンペーン」
Yahoo! JAPAN、ファミリーマート、ソフトバンク、TSUTAYAいずれかをご利用いただいた方1万人に1,111ポイントを抽選でプレゼント。
【Yahoo!ショッピング(Yahoo! JAPAN)】
●11月5日~11日
・「「いい買物の日」ポイント11倍キャンペーン」
エントリー不要、Yahoo!ショッピングでお買い物をいただいた方を対象に、購入金額の11%のTポイントを還元。
※5日~10日は2000万商品、11日は1.8億商品が対象。
・「1,111円均一セール」
税込1,111円の商品を多数ご用意し、期間中毎日開催。
●11月5日~10日
・「LOHACO最大66%OFF」
対象商品最大66%OFFセールを実施。
●11月11日のみ
・「ストア全品20~50%OFFタイムセール」
20時~24時の各1時間ごとに対象ストア全品割引クーポンを利用したタイムセール。
【ヤフオク!】
●11月11日のみ
・「ヤフオク!で何を買ってもポイント11%キャンペーン」
キャンペーンページにてエントリーし、期間中に落札した人を対象に、オークションの落札金額×11%のポイントをプレゼント。
全カテゴリーの商品が対象、エントリーは5日から。
・「11分11人全額ポイントプレゼントくじ」
期間中に落札した人を対象に、くじを引くと、11分に11人、落札額と同額のポイントをプレゼント。全カテゴリーの商品が対象。
・「いちいち安い1の市」
開始価格1円の競り商品や、11円、111円、1,111円、11,111円など1にちなんだ即決商品のセール。(税別)

ざっとまとめてもこれだけあるので、ネット通販は11月11日は注目ですね。

ZOZOツケ払いで、若年層のネット購買が増える?

ZOZOツケ払いで、若年層のネット購買が増える?

 今週の動きとしては、ZOZOのツケ払いが話題になっていました。ショッピングモールの差別化において新しい動きの一つと言えるでしょう。ツケ払いなので、後に支払うというものですが、このZOZOのサービスでは、支払期限を注文日から2ヶ月後にできます。すごく利子がつくのではないかなど、心配する人もいるかもしれませんが、アパレルの王者「ZOZO」らしく、そんなことはなく、そのサービスを活用する人は、注文につき、324円(税込)の手数料さえ払ってくれれば良いとしています。

 例えば、セールなどは一定期間のみやすくするもので、そのタイミングで購入するからこそ、お得なわけです。そのタイミングを逃してしまえば、通常価格になるわけですから、できることならその時に購入をしておきたいと考えますよね。2ヶ月先なら、その分のお金が溜まっている算段があるなら、そこで買って、2ヶ月後支払えばいいというわけです。

 その流れは、下記のような感じになります。

 思うに、クレジットカードがない人にとってメリットが多いはずです。特に、クレジットカードも持たない人は、支払いを先送りする手段が基本的にはない。でも、若年層であれば、クレジットカードを持たない人も多いかもしれない。こと、社会人になって初めてクレジットカードを持つという人も少なくありません。

 また、実店舗では洋服を買う時には、クレジットカードを使う以外は、基本、その場で支払うしかなかったわけで、泣く泣く買うのを見送るということもあったでしょう。しかし、ZOZOではこのサービスを使うことで、そうしたことがなくなるわけですから、ネット通販であることで、購入機会が増え、利用の幅が広がるということにもなります。このサービス自体が、ネット通販で購入するメリットになるのではないでしょうか。

クロネコヤマトの便利な施策にECの進化を感じます。それは次のページで

ヤマトのEC重視は、コンビニ受け取りにも見られる

ヤマトのEC重視は、コンビニ受け取りにも見られる

 ヤマト運輸の配達関連の取り組みについても話題になりましたね。ネット通販で購入したものがコンビニで受け取れるという話題です。これまでも一部の店舗でも導入されていましたが、いよいよ本腰を入れて、ヤマト運輸が、ショッピングカートやシステムベンダーなどの利用者に対して、それができるように宣言したということになります。

 お客様にとっては、ポチッとコンビニ受け取りを選択できるネット店舗が増えるというわけですから、受け取りにあれこれ悩まされる可能性が大きく減少します。また、それを導入することで、店舗は購入の度合いを高めることもできますし、それ自体が、他の店舗との差別化になります。お客様の購入の流れと、店舗側がそのサービスを導入する方法は、下記になります。

 ここでいうコンビニは、ファミリーマートやサークルKサンクスなどのコンビニエンスストア25000店舗以上。ヤマト運輸の利便性の向上に対しての意欲は勿論ながら、コンビニ受け取りができる店舗が増えることで、コンビニエンスストアにとっては、一層、生活のインフラとしての存在を示したいという狙いがあるのでしょう。

両者の思惑が一致していますが、セブンイレブンが入っていないところに、コンビニ間における勢力争いを見て取ることができるのも面白いですね。また、サービスの拡大とともに、様々な立場と思惑が絡み合ってリアルはネット共に融合され、お客様にとっては、いずれ、ネット通販、リアルという垣根を意識することがなくなっていくのでしょう。これが未来のECへの布石となることは言うまでもありません。

今日はこの辺で。
笑顔あふれる一週間でありますように。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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