商品比較の男女差は?リピーターになるのはどんな人?【Fastask調べ】

ECのミカタ編集部

調査 ECのミカタ

 株式会社ジャストシステム(以下、ジャストシステム)は、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した、「商品購入までの比較に関する実態調査」の結果を発表した。なお、この調査では、スマートフォンを所有する20〜60代の男女1,107名を対象にしているという。今回は特に、洋服などの比較検討と商品購入後の動向についての調査結果を紹介する。

比較の仕方は男女で違う?

 では最初に男女で差が大きかった「洋服(外出用)」と「靴・シューズ」についての比較検討の仕方を見ていく。「洋服(外出用)」を「複数の店舗や複数の商品で比較する」と回答した男性が39.5%であったのに対し、女性は64.0%となった。また、「靴・シューズ」に関しても、男性では40.2%であったが、女性は62.3%ということだ。

■女性は商品を満足するまで比較して購入する
 つまり、女性は複数の店舗や複数の商品を満足するまで比較し、十分納得した上で商品を購入するようだ。ゆえに、複数の商品を容易に比較できるようなサイトが女性に好まれそうだ。また、複数の店舗が比較されるということを意識し、競合の商品を十分に調査することも、女性向けECサイトでは特に重要になるのだ。

リピーターになりやすいのはどんな人?

リピーターになりやすいのはどんな人?

 さらに、併せて行われた商品購入後の行動についての調査では、「じっくり商品を検討し納得して購入した」人と「あまり比較せずに購入した」人で興味深い差が出ているのでこちらも紹介する。

■検討し納得して購入した人は口コミをする
 まず、「じっくり商品を検討し納得して購入した」人の商品購入後の行動では、「その商品の良さを他の人に口コミすることが多い」が31.6%(あてはまる、ややあてはまるの合計)と、およそ3割もの人が口コミをするようだ。

■十分に吟味して購入した商品に満足すればリピーターになりやすい
 また、「その商品のリピーターになることが多い」は66.3%、「その商品のブランドも好きになることが多い」は67.4%と、十分に検討して購入した商品に満足すれば、7割弱の人がリピーターになる傾向があることも判明した。

 一方、「あまり比較せずに購入した」人の商品購入後の行動では、「その商品の良さを他の人に口コミすることが多い」は19.9%と、口コミをする人が減ってしまうようだ。

 そして、「その商品のリピーターになることが多い」が39.5%、「その商品のブランドも好きになることが多い」が37.9%と、十分に検討し満足して商品を購入した人に比べ、リピーターになりにくいようである。

 ECでは新規顧客獲得はもちろんだが、ユーザーのリピート率を最大化させ、継続して商品を購入してもらうことも重要だろう。今回の調査で、商品を十分に検討した人がリピーターになりやすいことが判明したので、そのことを踏まえ、じっくりと商品を選んでもらえるようなサイト構築をする必要がありそうだ。

売上を伸ばすには・・?

 今回は、ジャストシステムの調査結果から、まず男女の商品比較検討の意識の差を取り上げたが、このような性別による差は商品の比較検討以外にも見られ、それをうまく活用することで売上を伸ばすことも可能なのだ。男女の購買意識の差とノベルティの活用については、以下の記事で取り上げている。

【女心を掴め!ノベルティから見る男女の購買意識の違い 】

 また、ECサイトにおけるリピーター獲得の重要性やファン作りに関しては、以下のコラムで取り上げているので、こちらも併せて参考にし、消費者を意識した展開をしてほしい。

【ECサイトの成功の鍵とは? 成否を分ける「リピート顧客」攻略法 】


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