「食費」の消費が増加傾向に、次々登場する「食」のEC【クロス・マーケティング調べ】

ECのミカタ編集部

 株式会社クロス・マーケティングは、全国47都道府県に在住する20歳~69歳の男女を対象に「消費動向に関する定点調査(2016年10月度)」を実施した。この調査を基に人々の消費動向を探っていく。

今後の景気は良くなる?前年に比べわずかに上昇

今後の景気は良くなる?前年に比べわずかに上昇

 調査結果によると、電気料金の支払い金額は、「増えた」と回答した人は前年同期が20.0%だったことに対し、今年は13.3%と約7pt減少している。また、「減った」と回答した人も前年と比較して12.5%から14.2%と約2pt増加しており、電力の全面自由化の影響があることが考えられる。

 食費の経年推移では2009年5月の調査開始から緩やかな増加傾向がみられ、2015年5月に初めてプラスとなった以来、プラスでの推移が続いている。

 最後に今後1年間の景気の見通しに関しては、「良くなると思う」と回答した割合が【2015年10月調査】で8.1%、【2016年5月調査】で5.8%と約2pt減少していた。しかし、今回の【2016年10月調査】で6.9%とわずかに増え、景況感指数の上昇傾向が見られた。

「食」にまつわるオンラインサービス

 今回の調査で、消費動向が「食費」に重みを置きつつあることが判明した。それを示すように、ECでは「食」に関する様々なサービスが次々と登場している。

 例えば、オンライン食材宅配サービス「TastyTable」 だ。このサービスでは、こだわりの食材と調味料を一度の調理で余らせることがないように必要な分量だけをパッケージ化してあるため、食材調達の手間をかけることなく、レストランのような料理を楽しむことができる。“特別な料理”を調理したい時や、大切な人に“特別な料理”を振る舞いたい時にぴったりのサービスだ。

 アスクル株式会社が運営する「LOHACO」でも、「食」にこだわりを持つ。例えば、先日、食のメーカー11社とコラボレーションした「LOHACO ごはんのおとも」 を販売した。「普段の食事こそプレミアムなこだわり」をコンセプトに、家族と自分が手軽にバランスの良い食卓を囲めるような“ごはんのおとも”が揃う。このサービスは、男女共に忙しく働く現代の人々の“健康”を支えている。 

 以前までは直接店舗に行かなければ手に入らなかった食材もECを通して自宅まで届けてくれるような時代となった。特に「食」は元気の源であり、喜びや感動を与えてくれるものだ。こういったことが「食費」に重みを置いている理由なのではないだろうか。


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