越境ECの決済を守る、OmiseがMagento2に決済モジュール提供

ECのミカタ編集部

日本と東南アジアで決済事業を手掛けるOmise Japan株式会社(以下、Omise Japan)は、オープンソースECプラットフォーム「Magento」の最新バージョンである「Magento2」での決済モジュールを提供開始した。これにより、Magento2利用企業は簡単に決済機能の導入が可能となる。

越境ECで頻発する不正取引を事前に発見

 Omise Japanは、EC事業者向けオンライン決済サービス「Omise Payment」を提供している。このサービスでは、MagentoのようなECプラットフォームへの決済機能の提供のほか、Webサイトやスマートフォンアプリに数行のコードを埋め込むだけで導入ができる。

 また、初期費用や固定費用をかけずにクレジットカード決済機能を利用することができ、日本とタイ、インドネシア等の東南アジアで利用可能だ。アジアでの事業拡大時にも、現地の主要決済手段を最短2日のオンライン審査で導入することができる。

 さらに、「Omise Payment」には不正検知機能があり、全ての取引で不正チェックを行う。この機能は決済モジュールを導入するだけで使用可能だ。越境ECで頻発する不正取引を事前に発見することでチャージバックリスクの低減に繋がり、日本だけでなくOmiseの展開国で現地通貨を使用して決済することができる。

Magento利用サイトは25万超、幅広い企業が導入

 Omise Japanが決済モジュールを提供開始した「Magento」とは、世界で大きなシェアを持つEコマースプラットフォームである。なお、最新バージョンの「Magento2」では、BtoB業者向け機能をはじめ各種カスタマイズ機能が強化された。

 Magentoは、変わりゆく顧客ニーズに対応しやすいオープンソース/アジャイル開発基盤と、多言語多通貨に対応可能な機能性を持つことから、世界トップクラスのEコマース事業者から選ばれてきた。2008年のサービス開始以降、Magento利用サイト数は25万を超え、エンタープライズ版からコミュニティ版まで幅広い業種/企業サイズに導入されている。

 消費者がECで買い物をする際に気がかりなこととしてまず挙がるのが決済問題だ。例えば、クレジットカードで決済する際には情報漏えいや不正利用など様々な心配事が浮上する。越境ECとなればなおさらだろう。そういった消費者の不安を取り除く存在が、強固なセキュリティの「Omise Payment」なのだ。今回、Magento2の利用企業は簡単に導入できるようになったため、「Omise Payment」の利用が拡大され、越境ECにおける決済面の安全性が確立されていくことだろう。


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