他のサイトと識別化!「.shop」登録件数10万件を突破

ECのミカタ編集部

GMOインターネットグループでレジストリ事業を展開するGMOドメインレジストリ株式会社(以下、GMOドメインレジストリ)は、現在提供中のEC市場注目のドメイン「.shop」が累計登録件数10万件を突破したことを発表した。

事前調査で潜在価値が最も高いことが判明

 GMOドメインレジストリは、現在のEC市場拡大を予測し、EC向けのドメインとして「.shop」を申請しており、2016年1月28日に実施されたICANN主催のオークションにおいて、当時の世界最高額4,510.1万USドル(約49.2億円)で運営権利を獲得した。

 「.shop」は文字列の意味、覚えやすさ、用途の明確さから2,000件ほど申請された新gTLDの中で最も高い評価を受けているTLDの1つである。ドメイン名において、末尾部に配置される「com」や「net」、「jp」などの文字列のことをTLD(トップレベルドメイン)という。これまで、一般的なドメイン(gTLD)は22種類に限定されていたが、2012年にインターネット資源を全世界的に調整・管理する非営利団体のICANNが、TLD導入のルールを大幅に自由化したことで、「.tokyo」や「.xyz」などの様々な文字列の新gTLDが申請され、続々と誕生している。その中でも、「.shop」は文字列の意味、覚えやすさ、用途の明確さから2,000件ほど申請された新gTLDの中で最も高い評価を受けているTLDの1つである。

 また、北米・欧州を中心としたドメイン名のアフターマーケット(ドメイン売買)業界の大手企業であるSedo GmbH社が全ての新gTLDを対象に下記の5つの観点で潜在価値の評価を行ったところ、「.shop」が潜在価値の最も高いドメインという結果となった。

【5つの評価基準】
1.申請競合数(「.shop」はGMOドメインレジストリを含む8社が申請)
2.「.com」との後方一致文字列のドメイン登録数(例:xxx-shop.com)
3.Googleのグローバル検索数
4.検索連動型広告購入時のクリック単価
5.United domain(大手ドメイン販売事業者)の事前購入数

【新gTLDの潜在価値評価結果TOP10】
1) .shop
2) .web
3) .site
4) .music
5) .hotel
6) .one
7) .blog
8) .eco
9) .sport
10) .love

「.shop」は日本に限らず、全世界に浸透

 「.shop」の2016年7月1日~8月30日に実施した商標権者向け優先登録(サンライズ登録)では、申請件数が一般向けの新gTLDで過去最高となる1,182件を記録した。さらに2016年9月2日~9月25日に行った優先記録では、期間中5,299件もの登録が行われ、一般登録開始前の時点で、累計登録件数が過去最高となる6,479件となった。

 そして、2016年9月27日に開始した一般登録では、開始から18時間で5万3,000件超の登録があり、登録件数が6万件に到達した。その後も登録件数を伸ばし、本日累計登録件数10万件を突破した。

 国別登録状況では、ドイツが2万8,686件と他の国より突出しており、続いてオランダの1万5,691件、日本の1万4,302件となった。また、登録件数上位20ヶ国のうち12ヶ国が欧州地域となっており、登録件数でも欧州の合計が60%超を占めている。こういったように、「.shop」ドメインは欧州を中心に世界各国で浸透しており、今後も全世界で活用が進んでいくことが考えられる。

 何かを購入しようとインターネット検索をする人に対して、検索結果からすぐにネットショップと認識してもらうことは重要だ。「.shop」のようなドメイン名は、一発でネットショップであることをユーザー理解してもらい、機会損失を防ぎ、訪問数を増やすことにつながる。訪問数を増やすための様々な施策の中で、特に新たにネットショップを立ち上げる際は「.shop」を検討してみるのも良いのではないだろうか。


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