「全日本DM大賞」開催。5部門同時受賞DM0の止まらぬ勢い

ECのミカタ編集部

銀賞と審査委員特別賞(実施効果部門)を受賞したディセンシア山下氏(中央)と、DMゼロ代表田村氏(右)。左は、審査委員の加藤公一レオ氏。

 通販事業のコンサルティング・企画制作を行う株式会社ダイレクトマーケティングゼロ(以下、DM0)は、戦略性・クリエイティブ・実施効果などにおいて優れたDMを表彰する、日本郵便株式会社主催のアワード「第31回 全日本DM大賞」において5部門同時受賞を達成した。今回の受賞により、同社は5年連続、通算26部門での受賞を達成したこととなる。

DM0、5部門同時受賞達成

 「全日本DM大賞」とは、優れたDMの審査・表彰を通じて、DMの企画・表現技術の向上および広告メディアとしての役割・効果の紹介を図るとともに、DMの広告主・制作者にスポットを当てることで、DMというメディアが広く認知され、多くの方に親しまれる存在となることを目的とした公募賞である。

 DM0は、これまでにも数々の受賞歴を誇っており、全日本DM大賞においては、今回の受賞を含め5年連続通算26部門での受賞を達成したこととなる。今回については、コンサルティング・企画制作を行ったDM4作品において、「デジタル時代のDM」という今回のテーマに沿ってDMの新たな可能性を追求した点を評価され、銀賞2作品、銅賞2作品、審査委員特別賞1作品と、5部門同時での受賞となった。

DM0受賞作品と評価コメント

DM0受賞作品と評価コメント銀賞/審査委員特別賞(実施効果部門)
「~アドボカシーマーケティングでDMがギフトへ!~ ロイヤルティを直感できる「Give&Given DM」でピンチがチャンスに大逆転!」
広告主:株式会社ディセンシア

■銀賞/審査委員特別賞(実施効果部門)
「ロイヤリティを直感できる“Give&Given DM”」
広告主:株式会社ディセンシア

[評価コメント]豪華な箱に、トライアルセット、ブックと、かなりのコストをかけたDMだと一発で分かる。その投資リスクをかき消すほど、全体的に丁寧で繊細に創りあげた芸術品のようなDM。様々な施策を実施し、効果測定を重ねているディセンシアは、抜け目のない攻め方ができる企業。今回のDMは、パッケージからWeb連動まで全体を通して綿密なプログラムが組まれている。それだけなら一般的だが、筋の通ったコンセプトを立ててDMをギフト化し、コストをかけた分の結果を出した。

銀賞
「世界同時新年会を実現した、世界にひとつだけの贈り物DM」
広告主:株式会社ダイレクトマーケティングゼロ

■銀賞
「世界同時新年会を実現した、世界にひとつだけの贈り物DM」
広告主:株式会社ダイレクトマーケティングゼロ

[評価コメント]DMの新たな可能性を切り開くべく制作された力作。得意先の担当者にサプライズギフトを贈るという定番のプログラムに、プロジェクションマッピングを追加して新鮮味を出した。企画時からある程度の効果を見込み、斬新で面白味のあるテクノロジーをDMに盛り込んだところがポイント。

■銅賞
「初のブランド発信DMで熱烈ファン化を実現した“両想いDM”」
広告主:株式会社ポーラ

[評価コメント]意見を言いたい、貢献したいという世の中の思いをうまく汲み取ったDM。特別感の創出をしながら、あえて限定し間口を狭める「気の引き方」。そしてその後に関係を深くするアプローチ。どちらも素晴らしい。ターゲットの行動を促すよう、QRコードを大きく配置している点が好印象。DMは幕の内弁当のように情報を詰め込みがちだが、これは第一目的を徹底している。

■銅賞
「顧客とのエンゲージメントを高める、1年がかりの真の1to1 CRM DM」
広告主:株式会社ディセンシア

[評価コメント]「顧客との関係性を一つのDМとして捉えるのではなく、連続した想いが関係性となる」との考え方に共鳴します。それでいて、顧客属性別のコミュニケーション手段を効果的にセットした高い次元のDМです。アメリカでは主流になりつつあるワントゥーワン対応を実践したDM。ターゲットに対してきめ細かな対応ができているため、年間を通じてDMから企業メッセージが伝わってくる。

ECの中にあるぬくもり

ECの中にあるぬくもり

 5年連続、通算26部門での受賞という偉業を達成したDM0だが、過去には、米国ダイレクトマーケティング協会(DMA)が主催する世界最高峰のダイレクトマーケティングアワード「DMA国際エコー賞」にて、日本企業初となる3年連続受賞という記録も残している。

 今回、DM0の受賞に対する評価コメントを読むと、改めて、相手が見えないECだからこそ、企業の想いをしっかりと伝えられるDMの重要性というものを感じられた。

どれだけインターネットが普及しても、想いを形にして届けるそのぬくもりは大切にしていきたい、そんな風にも思うのだ。

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