mercari新アプリ発表。エンタメ,ホビー特化で強みを伸ばす

株式会社メルカリのグループ会社である株式会社ソウゾウが、スマートフォンアプリ「メルカリ カウル」の iOS版の提供を開始すると発表した。「メルカリ カウル」は本・CD・DVD/ブルーレイの取引に特化したフリマアプリで、日本最大のフリマアプリ「メルカリ」と連携することで便利に利用できるとしている。

　メルカリの進化スピードがすさまじい。現在、メルカリでは1日に100万品以上の商品が出品され、月間流通額は100億円超に達している。その中で、本・CD・DVD/ブルーレイなどを含む「エンタメ・ホビー」カテゴリの出品は全体の22%を占め、多くの取引がされている。
　
　今回、メルカリと連携しながら、一部のカテゴリに特化し使い勝手を向上した専用アプリ「メルカリ カウル」をリリース。これにより、さらに活発な取引を促す狙いがある。

ユーザビリティの高い、使い勝手良好な3つの機能

1. かんたん出品
　出品したい本・CD・DVD/ブルーレイのバーコードを読み取るだけで、商品情報（タイトル・著者/アーティスト名・発売日・定価等）が自動で入力される。また、売れやすい価格も過去の取引傾向から自動で提案されるため、価格を決めるのも簡単だ。さらに、「メルカリ カウル」内での購入履歴からも出品可能なので、読み終わった本をすぐに売ることができる。

2. 最安値がわかる
　商品一覧画面では、同じ商品の出品の中で最安値のみが表示されるため、お得な出品を簡単に見つけることができる。また、「いいね」した商品の最安値が更新された際は、プッシュ通知でお知らせが来るので見逃さずにすむ。

3. メルカリ同時出品
　本・CD・DVD/ブルーレイを「メルカリ カウル」で出品すると、メルカリにも同時に出品される。メルカリは、売れた商品の約半数が24時間以内に売れる取引の速さが人気の理由。多数のユーザーが利用するメルカリに同時出品されるため、売れやすい状態になるという。 また、メルカリと連携することで、取引の際にメルカリでの過去の取引の評価を確認したり、「らくらくメルカリ便」を選択してお互いの住所や名前を知らせず取引が可能な匿名配送も利用できる。

オープニングキャンペーンと、気になる今後の展開

　「メルカリ カウル」のオープニングを記念して、5月8日より「メルカリ カウルで出品するとメルカリポイントがもらえる出品キャンペーン」を行うとした。「メルカリ カウル」を使って本・CD・DVD/ブルーレイを出品すると、メルカリ上で商品1点につき20円分（2017年以降発売の商品については40円分）のメルカリポイントが付与される。 期間は2017年5月8日〜2017年5月31日までで、一人につき最大2000ポイントまで受け取ることができるとしている。

　また、今後の展開としては「メルカリ カウル」上で中古の商品だけでなく新刊の販売も行う予定。また、Android版も開発を進めており、6月の提供を予定しているとした。

　人気のジャンルに特化して、更に簡単に使い勝手の良いアプリを開発したことで取引量は向上し、出品/買取のサイクルも早くなるだろう。これはCtoCの醍醐味を加速させる良アプリに成長する予感大だ。