越境ECは新時代へ「中国・ASEAN EC DESK」で新市場を開拓

ECのミカタ編集部

株式会社イー・エージェンシー(東京都千代田区有楽町)は、中国、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシアの関連会社とともに、2017年5月1日よりEC事業者向けに、LAZADA等の現地主要ECモール出店支援サービス「中国・ASEAN EC DESK」を開始すると発表。本サービスではLAZADAへの対応はもちろん、その他各国に強みを持つECモールと連携。クラウド上で一元管理することが出来るという。

 中国、さらにはインドネシア等を中心としたASEAN諸国において、越境ECが更に勢いづきそうなサービスが発表された。株式会社イー・エージェンシーがEC事業者向けに、現地主要ECモール出店支援サービス「中国・ASEAN EC DESK」をリリース。中国越境EC市場は今や法整備も整い、支援している国内ブランドの中には毎年平均150%~200%以上の伸びをみせるものもあり、市場としての魅力は一層増している。

 ASEAN諸国ではインターネット普及率と中間層・富裕層の拡大に伴い、近年EC市場は安定的な成長を続けている。しかしながらASEANのEC利用状況は盤石な大手ECモール数社に固定されていることから、各モールに出店する煩雑さなどの課題が多く存在していた。

 そこで、この状況を打開し企業のASEAN進出を促すため、ASEAN諸国でのEC運営の一元化を実現するクラウドECパッケージ「ECCS」をインドネシアのグループ企業であるEASG PTE.LTDと共同開発した。これに伴い、これまで中国、ASEANの各拠点で行ってきた支援事業を日本国内からも提供する体制を整え、「中国・ASEAN EC DESK」として提供する運びとなったという。

 ASEAN諸国では国ごとに多種多様なECモールが混在している。その中でもLAZADAはASEAN6カ国に展開し、2番手以下に大きく差をつけている状況。「中国・ASEAN EC DESK」ではこのLAZADA対応はもちろん、その他各国に強みを持つECモールと連携。クラウド上で一元管理することが出来るようになった。

幅広く手厚いサービス内容の詳細

幅広く手厚いサービス内容の詳細

「中国・ASEAN EC DESK」基本提供サービス
・複数モール・自社EC運用
・ライセンス申請代行
・ECサイト構築
・翻訳
・在庫・販売管理
・物流・倉庫
・データ解析
・マーケティング

■中国 展開支援メニュー
・天猫(TMALL)・現地EC運用
・天猫国際(TMALL global)越境EC運用
・その他主要ECプラットフォーム運用
・中国現地での認知向上PR・キャンペーン

■ASEAN展開支援メニュー
・ASEAN内 主要ECモール運用
・クラウドECプラットフォームECCS提供
・ASEAN 現地での認知向上PR・キャンペーン

ASEAN展開支援メニューにあるECCSとは、(Enterprise Commerce Cloud Service)の略で、ASENでのEC運営に必須となる以下のコア機能を備えている。EC事業者は独自ドメインでのECサイトの構築から、各主要モールへの出品、配送までをECCS管理画面にて一元管理することが可能になる。また、現地で主流なCOD(キャッシュ・オン・デリバリー)などの独自決済システムにも対応している。
・自社EC/複数モール横断機能(LAZADA、Qoo10など)
・セールスオーダーシステム(オフライン・オンライン)
・在庫最適化システム
・現地配送最適化
・現地決済対応

減っていくスタッフ負担と、反比例して伸びる現地での需要

 株式会社イー・エージェンシーは、「5月よりお問合せをいただいている企業へ順次ご案内をする」としている。これまで困難だったエリアでのEC展開が可能になってきた今、マーケットはまさに世界中に広がってきており、商業のグローバル化はますます拡大している。

 言語や文化の違いも視野に入れた「中国・ASEAN EC DESK」の幅広く手厚いサービス内容は、スタッフの工数を軽減した上で現地のユーザーにもうまく溶け込み、越境ECをさらに身近なものにしてくれるサービスとなってくるはずだ。

ECノウハウ


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事