マネックス証券、ウェブ接客プラットフォーム「KARTE」導入。実店舗がなくなる日

ECのミカタ編集部

 株式会社プレイド( 東京都品川区 、以下プレイド)が提供するウェブ接客プラットフォーム「KARTE(カルテ)」が、マネックス証券株式会社( 東京都港区、以下マネックス証券)のウェブサイトに導入された。

 インターネットでの証券取引が普及し利用者の裾野が広がる中、マネックス証券では、実際の店舗や窓口で人が対面で行うように、お客様のニーズを捉えて一人ひとりにあった適切なサポートや商品案内をウェブサイト上でも実現したいと考え、今回の導入が決定した。

 ブレイドは インターネットで欠如しているユーザデータを蓄積するミドルウェアとなり、人の価値を最大化するためのサービスを提供する株式会社。

 「KARTE」は、サイトへ来訪した利用者の特徴や行動をリアルタイムに解析して可視化し、個々の利用者にあわせたコミュニケーションを実現するサービス。

 メールやLINE、SMSやブラウザ通知など、サイト外にいる利用者へのアクションも可能。2015年3月にサービスを開始し、累計解析ユーザー数は12億人、年間のEC領域解析売上金額は5000億円、導入社数は1,430社(2017年2月末時点)を超えている。

 KARTEの導入により、これまでは知ることのできなかった「今サイトに来ている利用者の状態」をリアルタイムに可視化して、それぞれの状態に応じてコミュニケーションを出し分けすることが可能になります。

 導入初回の施策として下記の図左にあるように、初期顧客(口座開設〜初回入金〜初回取引)の顧客ステージ毎に応じたコミュニケーションを実施したところ、コミュニケーションを実施した人としていない人とを比較して初回取引率が21.9%増加するといった結果も出ている。

実店舗がなくなる日

 アドセンス広告とは、利用者の趣味嗜好を履歴から予測して最適なジャンルの広告を表示するシステムだが、KARTEも同様に利用者の状況を把握することで、そのニーズに合ったコミュニケーションをするサービスである。

 ウェブサイト上でのやりとりの弱点は、「どんなニーズの利用者に対しても同じコミュニケーションしかせず、個々のニーズを反映していない」というところにある。ECが店舗に対抗するためには、実際の接客のように利用者に寄り添った案内ができるようになることが必須条件だ。オーダーメイドの案内ができるようになれば、実店舗がなくなる日も近いかもしれない。

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