NTT レゾナント、音声検索サポート機能「不要語の除外」を提供開始。

ECのミカタ編集部

 NTT レゾナント株式会社(東京都港区、以下、NTT レゾナント) が提供する AI 型 EC サイト内検索ソリューション「goo Search Solution」は、新機能「不要語の除外」を提供開始する。

 さらに、株式会社カカクコム (東京都渋谷区、以下、カカクコム)の購買支援サイト「価格.com」に、同機能を含め「goo Search Solution」 が導入された。

新機能「不要語の除外」について

 「不要語の除外」とは、入力キーワードから自動的に重要なキーワードを抽出する機能だ。例えば、検索ボックスにユーザーが「防水のデジカメ」と入力した場合、不要な助詞「の」を削除し、「防水」「デジカメ」という重要なキーワードを自動的に抽出し検索結果を表示する。

 これによって、 曖昧な言葉や状態を表す短文、修飾語がついた名詞を入力した場合でも、ユーザーの希望に沿った検索結果を表示することができる。

 「不要語の除外」では、NTT グループの AI 技術「corevo® 」のひとつである形態素解析技術を活用し、高い精度でキーワードを抽出することを実現した。

「価格.com」への導入について

(1)導入背景
 昨今、チャットボットなど音声アシスタントの技術向上に伴い、EC サイトは会話型コマースへ移行が進んでいる。カカクコムではその対応を見据え、まずは Web ブラウザの検索精度向上に向けた取り組みを検討していた。

 音声アシスタントによる EC サイトでの検索は、従来のキーワード入力検索と異なり、曖昧な言葉や不要な言葉が多く含まれる。

 そこで、NTT レゾナントは音声検索へ の展開に対応できるよう、新たに開発した「不要語の除外」機能を含めた「goo Search Solution」の「価格.com」への導入を提案し、採用された。

(2)主な導入内容
 今回、新機能「不要語の除外」の他、「表記ゆれ辞書」「同義語展開」など 5 つの機能が導入された。

 「goo Search Solution」は「価格.com」のような大規模なアクセスが集まるサイトに対しても高速レスポンスを実現し、利用者の検索体験の向上をサポートする。

(3)購買支援サイト「価格.com」について
 「価格.com」は、「『買ってよかった』をすべてのひとに。」をコンセプトに、パソコン・家電・イ ンテリア・ファッション・通信費・保険など、多種多様なジャンルの商品・サービスの価格情報や口コミ・レビューを提供しているサイトである。

「goo Search Solution」とは

 NTT レゾナントが提供する高精度・高速の AI 型 EC サイト内検索ソリューションである。サービス提供者に代わり「goo Search Solution」が、ユーザーの検索キーワードデータから自動的に表記ゆれ辞書を生成し、検索キーワードを拡張させることで 0 件Hit を防止する。

 また、検索結果の一覧からユーザーがどの商品をクリックしたか、購入に至ったか、等のユーザー行動ログを元としてエンジンが自己学習し、表示順位の並び替えを自動で行うことで、ユーザーに最適な商品を提示する。

2手3手先を読むサービス

 ECの利用者は様々だ。検索に慣れている人はよいが、慣れていない人にはアシストが必要だろう。検索ボックスへの入力だけでなく、音声入力までサポートするあたり、利用者目線でのサービスとして素晴らしいものだ。

 これからのEC業界では、利用者目線のないサービスは生き残れない。そんな中、利用者の検索アシストだけでなく最適な商品の提示まで行うなど、プラスアルファの価値を提供している点に注目だ。求められているサービスの2手3手先を読んで提供するのが、このEC業界を切り開く方法なのである。

ECノウハウ


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事