ブランジスタが台湾法人設立。着眼点の良さと、これから見据える越境ECの未来

ECのミカタ編集部

株式会社ブランジスタ(本社:東京都渋谷区)は、海外現地法人「Brangista Taiwan.Inc」を設立したと発表した。新たに設立する子会社は、ブランジスタグループ初の海外現地法人であり、これを機に海外戦略を加速させ、各種サービスの進展、拡大を目指すとしている。

 ブランジスタは電子雑誌出版や電子広告などの事業を展開してきた企業。2004年からEC市場の発展をにらんでEC企業向けサービスにも力を入れ、自社サービスであるECサイト一元管理ASP「まとまるEC店長」を始め、コンサルティングやページ制作、分析やプロモーションなど各種サービスを横断的にワンストップで提供している。

 10年以上にわたり培ってきたその豊富な経験やノウハウを活用し、越境EC事業への進出支援やECサポートサービスを、台湾に進出している日系企業や現地企業へ提供するため、新たな事業拠点として新会社を設立した。

 台湾のEC市場規模は2016年度、4兆円を突破しており、今後もインターネット関連市場はさらなる成長が見込まれている。

 すでに台湾にてECサイトを運営している事業者は、EC市場の拡大に伴う事業規模の拡大が予想される。セカンドステージへステップアップするための事業支援として、ECサポートサービスを提供し、台湾でのEC支援企業NO.1を目指す。

 また、流通総額が400億円を越える国内のブランジスタの既存クライアント取扱商品を、台湾のへ販売するための越境ECサポートサービスや、2016年から発行している台湾の訪日客向け「旅色」の強化も実施していくとしている。

「台湾」という土壌を理解した海外展開。近隣アジア諸国へのリーチも期待

 台湾越境ECの分野はいま非常に注目が集まっている。台湾は通関のことをあまり気にすることなく商売ができるなど、越境ECを始める敷居が低い。また、インターネットは進化してきているが、クレジットカードはあまり普及しておらず、そのためコンビニ受取が浸透しているという。

 こうした特徴を捉えた上で、ここから伸びてくる分野をしっかりと見極めたブランジスタ初の海外展開。初進出が台湾という点において、非常に目のつけどころが良いと感じる。

 ブランジスタは ”これを機に海外戦略を加速させ近隣のアジア諸国に向けた、越境ECサポートサービスや電子雑誌といった各種サービスの進展、拡大を目指す" としており、次の展開も非常に楽しみだ。さて。何を仕掛けてくるだろうか。注目しておきたい。

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