株式会社ニューレボ(以下「ニューレボ」)が提供するクラウド在庫管理システム『ロジクラ』は、株式会社ブラケット（以下「ブラケット」）が提供する、オンラインストア構築サービス『STORES.jp』との連携を開始する旨を公表した。

連携で「商品のピッキング・検品作業」をiPhoneで行うことが可能に

ニューレボ社(代表取締役: 長浜佑樹)が提供するクラウド在庫管理システム『ロジクラ』は、ブラケット社が提供する、誰でも簡単にオンラインストアが作れるサービス『STORES.jp』の受注データに対応する。この連携により『STORES.jp』での受注情報を『ロジクラ』に読み込ませることにより、商品のピッキング・検品の作業をiPhoneで行うことが可能となる。

具体的には、『STORES.jp』での受注情報から「未発送」のものを自動で検出し、出荷情報としてロジクラにインポートすることができる。読み込んだ出荷情報を利用して、iPhoneアプリでのバーコードを読み取り検品から送り状の発行作業までを行うことができるようになるのだ。同社は、今回のデータ連携により、物流作業の70%を占める言われている出荷作業の効率運用を行うことが可能になるとしている。

物流や在庫管理のスキームを変えていく

EC市場の活況を背景に、日本国内での通販事業者数は毎年右肩上がりに増加している。通販のオンラインストアやカートシステムは機能のアップデートが続々と行われているにも関わらず、物流業務は10年前のオペレーションからなんら変化していない現場も多い。

そこで、新しくストアをオープンした通販事業者にとっても、効率の良い物流作業や在庫管理を提供したいという想いで開発されたクラウド在庫管理ソフトが『ロジクラ』だ。今回の連携によって、『ロジクラ』と『STORES.jp』のユーザーの物流オペレーションや在庫管理が、より効率的に運用されることに大いに寄与しそうだ。

また、現在『ロジクラ』ユーザーには、『STORES.jp』とのデータ連携について告知し、新しい販売チャネルとしての『STORES.jp』への送客を行うとしている。

よりシームレスなサービスへ

同社は、通販事業者が『ロジクラ』を利用することで、、複数のカートシステムやオンラインショップの一元管理できるようになることを目指している。それは、従来のカートシステムを複数管理できる便利さだけではなく、新ストア開店の手助けになるサービスを展開することを意味している。

まさにオンラインストアとクラウド物流サービスとの連携で、通販事業者の出荷作業の効率化を実現する施策だが、さらに『ロジクラ』は今後1年で国内の大半のカートシステム、オンラインストアとのデータ連携を目指し、2年後からは越境ECへの対応も計画しているとのことだ。

ECをはじめ、オンラインでの在庫管理の世界で多くの支持を集めている『ロジクラ』。今後はさらにシームレスなサービスを推し進める意向で、『STORES.jp』との連携はそのための重要なマイルストーンと言えそうだ。