トラックドライバー、賃金が上がった「実感なし」6割超 Hacobu調査

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ECのミカタ編集部

賃上げ実感なし6割、それでも「ドライバーを続けたい」も6割。Hacobu、【2026年】トラックドライバー実態調査を実施

株式会社Hacobuは2026年4月15日、「【2026年】トラックドライバー実態調査」の結果を発表した。

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調査概要

◆調査タイトル:【2026年】トラックドライバー実態調査
◆調査主体:株式会社Hacobu
◆調査期間:2026年3⽉19⽇〜3⽉24⽇
◆調査方法:全国のトラックドライバーを対象に、Hacobuが提供するアプリ「MOVO Driver」登録者を中心にインターネット調査を実施
◆有効回答数:1516名
◆調査範囲:特定の運行に限定せず、回答者の担当する全ての業務が対象
◆出典:【2026年】トラックドライバー実態調査(株式会社Hacobu)

現場によっては「深刻な荷待ち」が残る

「直近1年間で、荷待ち時間はどのように変化したと感じますか?」という質問に対しては、「やや短くなった(42.5%)」「大幅に短くなった(12.8%)」で過半数を占めた。荷待ち削減の取り組みが、一定の改善実感につながっていることが明らかになった。

続いて、「1回の納品先での荷待ち時間として、最もよく経験するのはどれですか?」と質問したところ、最多は「30分〜1時間(45.1%)」と約半数を占めた。

一方、「2〜3時間(6.0%)」、「3時間以上(2.5%)」と、現場によっては依然として深刻な荷待ちが残っていることも浮き彫りになった。

拘束時間の体感は“横ばい”が中心

「仕事で負担に感じることを教えてください(複数選択可)」について、上位には「待機場所を見つけるのが困難(61.7%)」「給与が労働に見合わない(53.8%)」「付帯作業(荷下ろし・積み込み等)(41.1%)」などが挙げられた。

「直近1年間で、拘束時間はどのように変化したと感じますか?」については、「変わらない(50.5%)」が過半数を占め、拘束時間の体感としては“横ばい”が中心であることが明らかとなった。

一方、「やや短くなった(36.9%)」も4割近くに上り、働き方改革の影響が現場の実感としてあらわれ始めている。

ドライバーに「選ばれる現場」をつくる

直近1年間の収入の変化については「変わらない(44%)」、「少し下がった(15.2%)」、「下がった(6.5%)」の合計が6割以上という結果に。賃金が上がった実感を持てない層が中心となった。

「今後もドライバーを続けたいと思いますか?」という質問に対しては「続けたい(31.9%)」「できれば続けたい(33.5%)」が6割以上を占めた。賃金面の課題が浮き彫りとなる一方、職業としてのドライバーへの定着意向の高さが示された。本調査結果について、Hacobuは次のようにコメントしている。

「ドライバー不足が深刻化する中、荷主側の改善が進まなければ“ものが運べない”リスクが現実味を帯びます。ドライバーに『選ばれる現場』をつくるための総合的な取り組みこそが、現場負担を軽減しながら、持続可能な物流を実現する鍵になります」

「適正取引」の推進に加え、予約受付の高度化や荷役の迅速化、停車・待機環境の整備、受付のデジタル化を一体で進め、荷主を含むサプライチェーン全体で受入体制の質を高めることが重要となる。EC事業者としては、このようなドライバーを取り巻く実情を踏まえて、改善につながる施策に取り組んでいきたい。