NIKEのスニーカーアプリが好調！その背景をApp Annie社が分析

App Annie社は、モバイルアプリのダウンロード数や収益、利用状況がわかるApp Annieのサービス「Intelligence」から、スマホアプリの最新トレンドに関する情報の提供をしている。今回は、NIKEのスニーカーアプリに関する情報が公表された。

NIKEのスニーカーアプリ「SNKRS」が上位にランクイン

アプリ市場データを提供するApp Annie社は、モバイルアプリのダウンロード数や収益、利用状況がわかるApp Annieのサービス「Intelligence」から、スマホアプリの最新トレンドに関する情報を提供している。

今回は、利用が伸びているショッピングカテゴリに注目。3月20日にNIKEがリリースしたスニーカーアプリ「SNKRS（スニーカーズ）」が上位にランクインしている点について情報が公表された。

「SNKRS」人気の背景を分析

「SNKRS」はキュレーション型のスニーカー専用アプリで、2018年3月20日より日本向けにリリースされた。SNKRでは人気のナイキスニーカーの情報を発信し、スニーカーカルチャーを盛り上げるコンテンツや個別のサービスを提供しているという。

同社では、「SNKRS」アプリは、リリースしてから2日目にiPhoneのダウンロード数ランキングがショッピングカテゴリで1位、総合で4位にランクインしており、注目の高さが伺えるとしている。

さらに同社は、SNKRSアプリについて分析を加える。ナイキが注目度の高いスニーカーを続々発売してナイキスニーカー自体への注目度が高いところにリリースされた。SNKRSのウェブ版での告知で、ウェブの既存ユーザーがアプリを知ったこと、リリース直後からiOS App Storeで新着アプリとしてフィーチャーされたこと等、さまざまな要素がダウンロード数の初動に大きな影響を与えたとしている。

また、アプリ限定のスニーカーの販売、購入権抽選の機能など、コアなファン層にも嬉しい機能が搭載され、ファッションメディア等でも話題を呼んだ点にも言及している。

ナイキでSNKRSのグローバル ジェネラル・マネージャーを務めるロン・ファリス氏の言葉を引用し、その中で「日本はスニーカーカルチャーの中でも特別な位置づけにある」ことを述べており、日本での展開に手ごたえを感じている様子がうかがえる。

ユーザーに選ばれる体験提供の重要性

App Annie エバンジェリスト 向井俊介（むかいしゅんすけ）氏は、昨今、日本においても小売・アパレル・ファッション系の企業が店舗への送客施策や、ECの購買につながる施策等、ビジネス拡大の重要なチャネルにアプリを据える一方でユーザーに関しては、利用できるアプリ数には限度があるため、アプリを厳選して利用する傾向が見られる。そのためアプリをリリースする企業は、一層ユーザーに選ばれるような体験を提供する必要があると指摘する。

トップブランドであるNIKEは、それだけで圧倒的なアドバンテージを持つと言えるが、並み居る競合や拡大するEC市場の中で、その座に安寧とせずに、アプリの面でも間断ない施策を打っていると言える。同社の日本市場の位置づけの大きさに注目する共に、App Anni社のさらなる情報提供にも期待したい。