DMMが子会社化していた「手持ちのアイテムを即座に現金化できるアプリ『CASH』」を提供しているバンク社に全株式を譲渡

ECのミカタ編集部

合同会社DMM.com(本社:東京都港区、最高経営責任者 片桐孝憲、以下DMM.com)は、株式会社バンク(本社:東京都渋谷区、代表取締役兼CEO 光本勇介、以下「バンク」)の取得済全株式をバンク社代表取締役である光本勇介氏に譲渡したことを公表した。

バンク社が提供するサービスは新体制のもとで運営

バンク社は、「自分が保有するあらゆるアイテムを瞬間的にキャッシュに変えることができるアプリ『CASH』」を提供している気鋭の新興企業だ。

DMM.comは、2017年10月31日にバンク社の全株式を光本勇介氏より70億円で取得した。その後、DMMグループより運転資金として20億円の貸付及び、保有するサービス基盤や人材の提供を通じて、バンク社の支援を推進してきた。

そして今回、双方合意の元に2018年11月6日付で同氏に対して全株式を譲渡した。バンク社が提供するサービスは、引き続き新体制のもとで運営される。

株式譲渡の内容

株式譲渡の内容

[譲渡(売却)金額]
5億円。

[貸付金の取り扱いとバンク社の運営]
バンク社への貸付金20億円は、光本勇介氏がバンク社を引き続き運営することとし5年間で返済する。

[株式譲渡対象会社]
社名(英文社名):株式会社バンク(Bank, Inc)
所在地:〒150-0044 東京都渋谷区円山町28-1 3F
代表者:代表取締役兼CEO 光本 勇介
事業内容:インターネットビジネスの企画・開発・運営
資本金:9百万円
設立年月日:2017年2月20日

DMM.comは今後もスタートアップ・ベンチャーを支援

DMM.comは、今後もスタートアップ支援、ベンチャー投資・買収等を積極的に展開していく方針を明らかにしている。

『CASH』は、登場と共に「即座に手持ちの物品を現金化できる」アプリとして多方面から注目を集めた。前述したように昨年には70億円で全株式を取得しDMMの子会社となっていた。今回、その株式が再びバンク社に譲渡されることにより、同社は新たな運営体制のもと経営を進めることになる。

バンク社とアプリ『CASH』の今後の展開とともに、リユースだけでないEC市場全体にDMMが支援を通してどのような影響力を引き続き発揮していくのかについても大いに注目すべきだろう。

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