「YouTubeに関係する消費行動をしたことがある」10代:約7割、20代:約6割

ECのミカタ編集部

チャットボットを活用した広告・ネットリサーチ事業展開する株式会社テスティー(本社:東京都中央区、代表取締役:横江優希、以下テスティー)は、若年層を対象に調査した結果を発信する「TesTee Lab」において、若年層の男女1,378名を対象に、YouTuber(ユーチューバー)に関する調査を実施した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

[調査期間]
2020年9月5日(土)

[調査対象]
10代、20代 / 男女 / 自社モニター会員

[調査項目]
YouTube視聴頻度/動画視聴のタイミング/視聴している動画ジャンル/動画視聴理由/YouTuberに持っているイメージ/メンバーシップ制度認知率/視聴者の消費行動への影響力/YouTube関係でお金を使った経験/YouTube関連の何にお金を使用したのか

若年層のYouTube利用率は約9割

若年層のYouTube利用率は約9割

10〜20代の男女のYouTube利用率はどの性年代でも利用率は約9割となり、その中で毎日YouTubeで動画を視聴していると回答した人は10代で7割、20代で約6割となった。また、20代より10代、女性よりも男性の方が利用頻度が高いこともわかった。

続いて、YouTubeで動画を視聴すると回答した人を対象にYouTubeで動画を視聴するタイミングを聞いたところ、性年代問わず第1位は「休憩中」、第2位は「就寝前」という結果になった。

次に、好きな動画ジャンルについて尋ねたところ、年代を問わず男性の第1位は「ゲーム実況」で10代では68.5%、20代は44.1%、女性の第1位は「美容・ファッション」で10代では49.2%、20代では43.3%となったが、第1位以下では性年代で大きく違いが出る結果となった。

「YouTubeに関係する消費行動をした」10代:約7割、20代:約6割

「YouTubeに関係する消費行動をした」10代:約7割、20代:約6割

YouTubeを視聴した経験がある人を対象に、YouTuberへのイメージを自由回答については次のような結果となった。

◆YouTuberに持っているイメージ/10代

・楽しそう 大変そう 収益が安定しない 個性が大切(16歳男性)
・面白く、時代の先をいく。誰もやっていない気になることをやってくれる。(17歳女性)
・夢を持って頑張っている(18歳男性)
・離れていても動画で笑顔に出来る身近な存在(19歳女性)

◆YouTuberに持っているイメージ/20代

・成功者が多いイメージ(人生のやりたいことを見つけた人とか)(21歳男性)
・世間的には悪く言われることもあるけど、それぞれ目に見えないところでものすごく努力している(21歳女性)
・才能溢れる人。(28歳男性)
・自身の可能性を日々磨いてる、頑張り屋さんな人(25歳女性)
・10代、20代ともにポジティブな意見がたくさん挙がりました。

次に、YouTubeに関係する消費行動について尋ねたところ、「実行したことがある」と回答した人は10代で69.9%、20代で55.7%となった。

さらに、実行したことのある消費行動を聞いたところ、性年代問わず第1位は「動画で紹介していた商品を購入」と回答した人が最も多く、男性よりも女性の方が動画に影響されて商品を購入していることがわかった。

その他には「スーパーチャット」というYouTuberと交流しやすくなるシステムのためにお金を使用したという声も前回の調査より増えた。コロナ禍で直接交流出来るイベントが減ったことから、オンラインイベントへの課金率が上がっている可能性があるとしている。

ファンコミュニケーションの先に消費行動がある

調査結果にあるように、若年層のYouTube利用率は約9割、男性は「ゲーム実況」女性は「美容・ファッション」の動画を視聴していた。またYouTuberに関するイメージはポジティブで、実行したことのある消費行動は「動画で紹介していた商品を購入」が多かった。

YouTubeでは、さまざまなジャンルでYouTuber制作の動画が公開されているが、チャンネル登録数や閲覧数の多いYouTuberなどは、専門のプロダクション会社などが契約し、商品を紹介するケースや、メーカーが無償で商品を提供して、それを紹介するケースなども散見される。

プロモーション活動が、コンプライアンスに従ってなされることは、もちろん重要だが、こうした動画サービスにおけるインフルエンサーが、特に10代の層に、かなりの訴求力を持っており、そうした商品の紹介が、具体的な購買行動につながっていることが、ここでも証左されたようだ。ECにおけるプロモーションやマーケティングを考える上でも有益な調査と言えるだろう。

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