ECサイトの運営に出荷自動化は必須?提供サービスを徹底比較

ECのミカタ編集部

出荷作業の自動化サービスは大手企業であれば、当たり前のように導入されています。ECサイトを効率よく運営するためには、ほぼ必須と言っても過言ではないでしょう。この記事では、出荷自動化の概要、メリット、デメリットについて解説します。また、提供サービスの紹介も詳しく行いますので、どのサービスがよいのか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

出荷自動化とは

出荷自動化とは、在庫情報を一元管理し、受注から出荷までの作業を自動化するシステムです。出荷作業に関わる作業を自動化することで、作業者の負担を大きく減らす効果を期待できますし、誤出荷も限りなくゼロに近くなるメリットがあります。また、在庫の状況も自動更新されるため、ネットショップと倉庫の調整も必要ありません。在庫管理がリアルタイムで把握できれば、効率のよい出荷が実現できます。

出荷自動化サービスにはさまざまなメリットがある一方で、導入時にはそれなりのコストがかかるのがデメリットです。内容によっては初期投資額が大きくなる可能性もあるので、サービスの比較や検討は入念に行いましょう。サービスの導入が上手くいったとしても、トラブルが起きてシステムが止まれば大きな損害が出てしまうこともあります。問題発生時のバックアップやフォローの仕組みについては、よく調べておかなくてはなりません。

出荷自動化サービス比較

出荷自動化のサービスはいろいろな種類があります。この段落では、特におすすめのサービスを4つに絞り紹介していきます。

シッピーノ

シッピーノ

シッピーノ株式会社が運営するサービスで、Amazonや楽天市場など大手のECモールや、FBAマルチチャネルサービスなどの物流サービスと連携しています。どのような商品でもシンプルに自動出荷できるのが大きな売りです。出荷件数は300万件以上で、流通総額は150億円を超えました。利用店舗は1000件以上となっており、同カテゴリのサービスと比較してもトップクラスの数字です。シッピーノの月額料金は、まず1連携につき9800円がかかります。これに加えて自動出荷の合計件数による従量課金と全ストアのSKU数の合計に応じて月額料金が決まる仕組みです。そのほかにも、保守費用が年間で1万5000円かかることを覚えておきましょう。

LOGILESS(ロジレス)

LOGILESS(ロジレス)

LOGILESS(ロジレス)は、株式会社ロジレスによって提供される出荷自動サービスです。一元管理システムと倉庫管理システムがひとつになっているのが特徴です。LOGILESSと連携可能なシステムはAmazonをはじめとし、ebisumartやメールディーラーなど多岐に渡ります。全国の物流倉庫と連携しているため、複数拠点による自動出荷が可能です。導入しているEC事業者は約260社、倉庫事業者は約50社となっています。ネットショップの独自業務を再現できる機能が実装されているのがLOGILESSの大きなポイントです。複雑な受注処理が必要となるネットショップであっても、LOGILESSであれば対応できます。

はぴロジ

はぴロジ

はぴロジは株式会社はぴロジが手掛けているEC専用フルフィルメントサービスです。全国の倉庫をネットワークでつないでおり、分散出荷による配送コントロールが行えます。提携パートナーはヤフー株式会社やHamee株式会社など、大企業が中心です。はぴロジが提供するプラットホームは、自動出荷をスムーズにする「フルフィルメント」と出荷管理を効率化する「ASIM」が2本柱となっています。データの取得から配送まで、物流領域全体をカバーする巨大なインフラは、ほかのサービスと比較しても決して引けを取らないでしょう。すべてのデータは一元管理され、膨大な量の宅配やチャーター便が日々出荷されています。

mylogi

mylogi

Mylogiはアートトレーディング株式会社が開発した本格派EC物流システムです。高品質にもかかわらず、月額3万円から利用できるリーズナブルさが他社にはない魅力です。ほかのプランとしてスタンダート、プロもあり、それぞれ月額は5万円、7万5000円となっています。ZOZOTOWNやAmazon FBAなどと提携しており、倉庫の状況を見える化しているのがmylogiの特徴です。在庫管理を効率化するだけでなく、複数店舗、および物流倉庫とAPI連携をすることにより自動出荷の仕組みも構築しました。mylogiはEC運営会社が作成したシステムですので、EC業者に対する具体的なアドバイスができるのもメリットのひとつ。ECサイトの売り上げを継続的に伸ばしていく組織を目指せます。

Crossma(クロスマ)

Crossma(クロスマ)

Crossmaは、株式会社IZUMIが提供している複数EC販路併売総合サポートシステムです。Amazon.co.jpやYahoo!ショッピングなど複数のECサイトを運営する際の、煩雑なの運営を楽に管理したいという多くのユーザー様の要望に応え開発されました。初期費用15,000円で月額料金が14,800~から利用可能です。

24時間クラウド上で稼働しており、モール運営における複雑な業務の自動化や新規ショップ作りの代行、「併売先ごとの適切価格改定機能」「出品禁止/制限商品の自動判別機能」など、クロスマにしかない機能を取り揃えています。

ニーズにあったサービスを導入して作業を効率化しよう

出荷作業の自動化サービスはバラエティ豊かです。それぞれに特徴があるため、ニーズに合ったものを選択することが重要になるでしょう。はじめてサービスを導入するのであれば、導入が簡単なものやサポートが充実しているものがおすすめです。今回紹介した4つのサービスはどれも使いやすく、実績もあるサービスなので安心して導入することができるでしょう。


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