EC事業者向けオウンドメディア構築ツール『Clipkit® for EC』がリリースへ

株式会社スマートメディアは、EC事業者向けオウンドメディア構築ツール「Clipkit® for EC」の開発計画について公表した。

「ストーリーを通して売る」仕組み構築を支援

ベクトルグループの子会社である、株式会社スマートメディア（本社：東京都港区、代表取締役社長：成井 五久実）は、同社が提供するSaaS型のWEBサイト構築ツール「Clipkit®（クリップキット）」においてEC事業者向けオウンドメディア構築ツール「Clipkit® for EC」の開発計画を発表した。また、「Clipkit® for EC」の初期費用を無料で使えるキャンペーンも同時に開始する。

「Clipkit® for EC」は今までに700サイト以上の導入実績がある「Clipkit®」に、EC事業者向け機能を搭載したツールで、エンジニアやデザイナーがいなくてもECサイトと連動したオウンドメディアを構築することができるという。同機能を通して、「見つかる・伝わる・買われる」という3つの価値をEC事業者に提供することで、ストーリーを通してモノが売れるオウンドメディアづくりを支援するとしている。

「Clipkit® for EC」の特徴

同社がまとめる「Clipkit® for EC」の特徴は次の通りだ。

◆「見つかる」

「Clipkit® for EC」は顧客接点を最大化するサービスを提供する。記事を配信するCMS機能だけではなく、モノを売るためのLPが簡単に作成できる機能を搭載。社内にデザイナーやコーディングの担当者がいなくても問題ないとしている。さらに多種多様な広告タグを埋め込める機能や、検索上位を狙うキーワードを見つけるSEO分析ツールを揃え、コンテンツを通した集客を支援する。

◆「伝わる」

モノを売るメディアにおいて記事の読みやすさや美しさは重要な要素だ。「Clipkit® for EC」には、商品の開発背景や生産者の想いなど、ストーリーを伝えるために必要な編集アイテムが揃っている。また、記事を制作する人手が足りない顧客事業者向けのオプションプランとして、SEO記事制作やSNSアカウント運営サービスも提供。このサービスでは、SEOやSNSからの集客やスマートメディアが保有するメディアへのRSS配信を通して、ターゲットへ確実にストーリーを届けられる。

◆「買われる」

「Clipkit® for EC」は、ShopifyやBASEなどで構築したECサイトとオウンドメディアを連携させることができる。ECサイトの商品ページURLを記事内に入力するだけで、商品名・商品写真・商品説明・購入ページのリンクを反映でき、カートの種類によってはAPI連携も可能だ。

Shopify APIの利用例：
-Shopify APIを利用して、自社Shopifyの商品情報を検索して選択し、商品情報とリンクを記事に挿入する

2021年初旬にリリース予定

今回の公表に際し、同社では次のように述べている。

「新型コロナウイルス感染拡大の影響で流通量が増加しているEC市場では、ECサイトの運用だけではなく、オウンドメディアやSNSの運営を通して他社との差別化やブランドイメージ構築をすることが常識になりつつあります。しかし、メディアを始めても、集客が上手くいかない、メディアを運営する人手が足りないなどの課題を感じているEC事業者様が多いのが現状です。スマートメディアでは、そんな課題解決を支援すべく、ストーリーでモノを売るためのEC事業者向けオウンドメディア構築ツール『Clipkit® for EC』の開発を開始。本サービスは2021年初旬にリリース予定です」

ペイドメディアたる広告は、一度に多くの人へ向けて情報が届けられる一方で、コンバージョン率に関してはけして高くない。そこで、アーンドメディアたるSNSやオウンドメディアの有用性が注目されている。特にオウンドメディアは、ストーリーをもとに商品やサービスを訴求できる点で、ユーザーとのロイヤリティ構築にも寄与し、また作られたコンテンツは、読み物として資産にもなり、またコンテンツSEOの面でも威力を発揮することになる。

一方で、検索エンジンが好む「一定の品質・一定の分量（文字数）・一定の間隔での公開」という制作レベルを維持するのは容易ではない。この点に関して支援するのが同ツールだ。コスト的に低く抑えられる一方で、力のあるオウンドメディアを構築するには、けしてハードルが低くないとも言われることも多いが、同社の新たなツールによって、利用者における、そのグロースも加速することになりそうだ。