ENJOY JAPANが中国のSNSに関する調査を実施 「微信」がMAUトップ

ECのミカタ編集部

中国マーケティングを支援する、株式会社ENJOY JAPAN(本社:東京都新宿区、代表:瞿史偉)は、中国で主要な10つのソーシャルメディアのユーザー数やユーザー層、利用目的に関する調査を実施した。

中国マーケティング支援

ENJOYJAPANグループは、中国をメインに訪日インバウンドや越境EC、中国進出支援などを行っている中国マーケティングを専門とする企業グループである。

中国でのマーケティング活動に欠かすことができないソーシャルメディアには、多くのSNSプラットフォームが存在し、早いスピードで流行が移り変わっている。

微信(wechat)が1位をキープ

微信(wechat)が1位をキープ

「中国国内主要SNSのMAU推移」を調査したところ、メッセンジャー機能を主とするSNSの微信(wechat)が成長を続け、単独1位をキープしていることが明らかとなった。外出自粛が求められるコロナ禍において中国でもオンラインショッピングの需要と供給が加速し、中国最大のECプラットフォーム「TaoBao」とアリババ社傘下のオンライン決済サービス「アリペイ」が2位を争っている。

抖音(TikTok)は、2016年に事業スタートをしたばかりのため、MAUに関する発表は2017年からとなっているが、2019年から急成長を見せている。ショートムービーは隙間時間で気楽に観賞することができ、ライブコマースの流行もあり、抖音(TikTok)のMAUは成長を続けている。

また、小紅書は抖音(TikTok)の影響を受け、双方を利用するユーザーは抖音(TikTok)にも、小紅書にも同じ内容を投稿する傾向があり、他のプラットフォームとの差別化ができず、MAUが減少していると考えられる。

小紅書(RED)

小紅書ユーザーは90年代生まれの若者が70%を占め、18歳〜34歳がメインとなっている。その中で、女性の利用比率は88.37%、男性は11.61%と、女性ユーザーが多いことがわかる。男性ユーザーの主な投稿ジャンルは「インテリア」「運動&エクササイズ」「旅行」「ファッション」で、インテリアに関する記事を投稿する割合は女性より40%、運動&エクササイズは160%高く、ファッションに関する記事は投稿全体の17.9%を占める。「ファッション」「ゲーム」「デジタル製品」に関する投稿ジャンルを増やしたことで、男性利用者数が右肩上がりに伸びている。

微信(wechat)

メッセンジャー機能を主とするSNSの微信(wechat)のアクティブユーザーは、2019年から2020年10月までに10.2億から10.3億へと増加している。年齢別ユーザー数は、「25歳~30歳」が最も多く28.6%、「40歳以上」が27.5%、「24歳以下」が26.5%と続く。利用機能としては、「チャット」が圧倒的に多いことが明らかとなっている。

EC市場にはソーシャルメディアが欠かせない

ソーシャルメディアは、ユーザーのニーズやトレンドの変化を知るため、ユーザーとの接点を増やすためにもEC市場には欠かせないと言えるであろう。あらゆるSNSが普及する中でも、アクティブユーザーの年齢や性別、利用目的は異なるため、各ソーシャルメディアの理解、見極めが重要となる。

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