動画制作の手間を約98%カット ECサイトへ自動生成した動画を掲載し、販促効果を検証する共同研究を開始

ECのミカタ編集部

株式会社リチカは、ギフトサイト「TANP」を運営する株式会社GraciaとECサイトにおける動画活用による販売促進効果について共同研究を開始した。

リチカクラウドスタジオを活用

成果フォーカスの動画コミュニケーション開発ツール「リチカ クラウドスタジオ」を運営する株式会社リチカ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:松尾幸治、以下当社)は、ギフトサイト「TANP」を運営する株式会社Gracia(本社:東京都品川区、代表取締役:斎藤拓泰)とECサイトにおける動画活用による販売促進効果について共同研究を開始した。この取り組みでは、「リチカ クラウドスタジオ」における、ECサイトの画像・テキストから動画を自動生成する新機能を活用するという。

研究の概要

研究の概要

◆ECの商品情報から動画を自動生成

「リチカ クラウドスタジオ」で発行する特定のタグをECサイトに埋め込むことで、ページに掲載されている画像・テキストを自動取得。これらを元に自動で動画を生成。サイト運営者側で必要な作業は、通常通り商品登録を行うだけなので、動画制作の工数がほぼかからない。

◆各ページへ完全自動反映

生成された動画は、その商品ページ上に自動で反映される。動画をweb上にアップロードする作業は不要。動画の生成からページ反映までが完全自動で完結する。

◆検証項目はコンバージョン率

今回の共同研究では、動画が埋め込まれたページのコンバージョン率について検証する。動画のフォーマットや掲載位置を調整しながら最適化を行い、売上最大化につなげる。

◆動画制作の工数は約98%削減可能

動画はシステムにより自動生成されるため、クリエイティブ制作にかかる工数は大幅な削減が見込める。クリエイターでない方が15秒の動画を制作する場合、1本制作するのに2時間程度かかる。この新機能を活用すれば、3分程度で動画の生成とアップロードを完了できるため、約98%程度の作業時間削減が期待できる。

販売促進効果を検証

公表に際して同社では次のように述べている。

「ECサイトにおいて、サイト内のコンテンツを動画にするなど、コンテンツの“リッチ化”を実現する施策は、大手ECプラットフォームとの差別化・ユーザー体験の向上を実現する上で非常に重要だとされてきました。しかしながら、ECサイトは商品数も多く、工数、費用、時間などの面で、実際コンテンツの“リッチ化”に取り組むのが難しいという課題があります。

そこで当社は、ECサイトのページ上にある商品画像、テキストを活用し、自動で動画を生成する独自の新機能を開発しました。今回の共同研究では、この機能を用いて自動で動画を生成し、サイトに掲載することによる、コンバージョン率向上等の販売促進効果を検証します」

インターネット回線の高速大容量化とスマートフォンなどモバイルデバイスの高性能化によって、プロモーションにおける動画活用が目覚ましく進んでいる。そして動画コンテンツの持つ訴求力は絶大で、ECにおけるライブコマースなどは、販促効果も高い。一方で同社が指摘するように、動画制作は、その手間だけを見ても、テキストや画像に比べると格段にハードルが上がることも事実だ。こうした課題に対応する今回の共同研究は、ECにおける新たな可能性を創出することにもなり、その成果に期待したい。

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