DMソリューションズとペガサスGEが提携し「越境EC物流アウトソーシングサービス」をリリース

ECのミカタ編集部

ダイレクトメール及び国内物流事業とインターネット事業を展開しているディーエムソリューションズ株式会社(本社:東京都武蔵野市、代表取締役社長:花矢卓司、以下 「DM ソリューションズ」)は、国際物流事業を展開する株式会社ペガサスグローバルエクスプレス(東京都江東区、代表取締役社長:橋本愼、以下「ペガサスGE」)と、越境EC物流事業において業務提携することに基本合意したと発表した。

本提携により、DMソリューションズが得意とするDM発送代行業務で培った国内EC物流事業と、ペガサスGEが得意とする航空国際宅配便を主とした国際物流事業を融合し、両社の持つ資源、強みを生かした「越境EC物流アウトソーシングサービス」がリリースされた。

越境EC事業者の手間を軽減した国際宅配便の発送を実現

海外の消費者に向けてインターネットで自社の商品を販売する越境ECの需要は年々高まっており、今後も更なる拡大が予想されている。

特に中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は1兆6,558億円(前年比7.9%増)、米国事業者からの越境EC購入額は2兆94億円(前年比16.3%増)となっており、昨年に引き続き増加している。

越境EC市場の継続的な拡大が予想される一方、EC事業者にとっては、国内配送と比較し「割高な配送料」と「海外発送に伴う付帯業務の手間」が多く、それらが越境ECの参入に二の足を踏む大きな障壁となっている。

今回、DMソリューションズが国際物流事業を展開するペガサスGEと業務提携し「越境EC物流アウトソーシングサービス」を展開することで、これら越境EC事業者の手間を軽減した国際宅配便の発送を実現することが可能になったという。

越境EC物流業務のすべてに対応

「越境EC物流アウトソーシングサービス」は、日本郵政のサービスである「①EMS 国際スピード郵便」「②国際eパケット」と、ペガサスGEの「③超格安国際宅配サービス(PEN)」の3つのメニューで展開する。

①EMS 国際スピード郵便(日本郵政)
世界120以上の国や地域に30kgまでの書類や荷物を安心、簡単、便利に送れる国際郵便で最速のサービス。

② 国際eパケット(日本郵政)
2kgまでの小形物品をEMS(国際スピード郵便)や航空便扱いの書留付き小形包装物より安く送ることができるサービス。

③超格安国際宅配便サービス(PEN)
大手国際宅配便ネットワークを利用した安心・低価格のサービス。配達状況の確認や現地関税の立替えも対応可能。

「越境EC物流アウトソーシングサービス」は、DMソリューションズの「EC通販向け国内物流アウトソーシングサービス(ウルロジ)」と同様に、ECショップと倉庫管理のシステム化(Warehouse Management System:以下WMS)を容易にし、海外に発送する商品の入荷・梱包・運送業者への引き渡し・発送から段ボールなどの資材の調達まで、越境EC物流業務のすべてに対応するという。

ネット×リアルのソリューションの拡充

DMソリューションズは、ペガサスGEと業務提携し、新サービスをリリースすることにより、拡大する越境EC市場のニーズを的確に捉え、これまで同社が培ってきたWEBマーケティング分野のノウハウおよび高度なフルフィルメントのノウハウを最大限に活かしていく構えだ。

それによって、急拡大する越境EC需要を取り込み、収益の拡大を目指すとともに、フルフィルメントビジネスの更なる拡大を図り、当社の特徴であるネット×リアルのソリューションの拡充に取り組んでいくという。

アメリカだけでもEC市場は日本の5倍近い規模があり、越境ECは大きな可能性を秘めたフィールドだ。その一方で、国をまたぐ取引のため、物流には、配送日数や配送料、通関などの複雑な手続きなど、越境ECならではの課題も多い。

物流業務の作業工程は多岐にわたる上、越境ECの場合は専門的なノウハウも必要とされることが新規参入の障壁になっているが、今回リリースされた「越境EC物流アウトソーシングサービス」のような形で物流を外部委託することにより、越境EC参入のハードルは下がる。

テクノロジーで世界がつながっている今、越境ECが大きな飛躍のきっかけになるかもしれない。

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