紙のDMとLINE、どちらが好印象?ネオマーケティングが「企業とのコミュニケーションツール」についての調査を実施

ECのミカタ編集部

生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、2021年11月11日(木)~2021年11月12日(金)の2日間、全国の20歳~79歳の男女1000人を対象に「企業とのコミュニケーションツール」をテーマにインターネットリサーチを実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

調査概要

[調査方法]
株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施

[調査の対象]
アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20歳~79歳の男女で、企業・ショップの公式LINEを登録している人、かつ企業・ショップのメールマガジンを登録している人

[有効回答数]
1000名

[調査実施日]
2021年11月11日(木)~2021年11月12日(金)

DM (郵送物)をチェックするタイミング

DM (郵送物)をチェックするタイミング

まず普段ダイレクトメール(郵便物)が届くことはあるか、ポストをチェックするタイミングについて聞いている。91.0%の人がダイレクトメール(郵便物)を受け取っていることが分かった。そして全体の85.2%の方は少なくとも3日に1回、うち毎日チェックする方は72.8%となり、普段から生活者はダイレクトメール(郵便物)に頻繁に接触していた。

DM(郵便物)をどの程度読んでいるか

DM(郵便物)をどの程度読んでいるか

ダイレクトメール(郵便物)をどの程度読んでいるかについては、「内容をしっかり読む」「内容をざっくり読む」割合で70.5%を占めた。「全体の画像や文字を目に入れる程度」「郵便物のタイトルや冒頭の文字のみ確認する程度」といった内容をほとんど確認しない人は20%程度に留まった。

DM(郵便物)とLINE、どちらがより好印象?

DM(郵便物)とLINE、どちらがより好印象?

ダイレクトメール(郵便物)を受け取って変化したことについては、グラフにある5つの変化のうち、割合が最も高かった変化が「想起する(思い出す)ことが増えた」であり、33.3%だった。一方、ダイレクトメール(郵便物)が届くことに対し「特別に扱われたと感じる」割合は26.0%となった。

第一弾で調査をした、「公式LINEを登録・メールマガジンを受信登録して変化したこと」について、「より好印象を抱いた」「想起する(思い出す)ことが増えた」「商品購入・サービス利用が増えた」割合を今回のダイレクトメール(郵便物)と比較すると、すべてにおいて10ポイント前後高くなった。

今回の調査によると、「好印象を抱いてもらう」「想起してもらう」「商品購入・サービス利用を増やしてもらう」ためには、ダイレクトメール(郵便物)よりも公式LINE・メールマガジンの方が有効であるといえそうだ。

変化するLTV向上施策

調査に際して同社では次のように述べている。

「昨今、自社ブランド・商品を愛用してくれている生活者とのコミュニケーションに重きをおき、LTV(ライフ タイム バリュー)向上を目指す企業は増加傾向にあります。その動きは、コロナウイルス拡大の影響により勢いを増しています。生活者との関係性を高める施策としてはメールやダイレクトメールが代表的ですが、近年はLINEやその他アプリでコミュニケーションをとっている企業も多いのではないでしょうか。今回は第一弾に続き、第二弾として『ダイレクトメール』にフォーカスし、生活者から見た企業とのコミュニケーション施策について調査しました。是非今後のマーケティング活動の一資料としてご活用ください」

伝統的な手法である郵便等による紙媒体でのダイレクトメールは、顧客とのロイヤリティを高める上でも主要なものとなってきた。しかし今回の調査からは、LINEやメールマガジンを通したコミュニケーションの方が、より好印象をもたれやすいとの結果となった。

デジタルの上で展開するECという特性を考えても、オンラインでのコミュニケーションは有効であるばかりか、よりアドバンデージがあると示唆されているとも言えそうだ。

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