Youzan Japanと日本航空が業務提携、日本全国の名産品や文化を中国に届けるプロジェクトをスタート

ECのミカタ編集部

株式会社Youzan Japan(本社:東京都港区、CEO:周凱)は、日本航空株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:赤坂 祐二)と業務提携を締結し、日本全国・各都道府県の名産品と観光資源や文化などの情報を中国に届けるプロジェクトをスタートすると発表した。

日本全国の名産品や文化を中国へ

コロナ禍で国際線の運航が制限されインバウンドが激減する中、日本航空は地域経済の活性化を目的として越境ECに参入。中国最大手のソーシャルECプラットフォーム「Youzan(有賛)」を活用し、日本全国・各都道府県の名産品と観光資源や文化などの情報を中国に届けるプロジェクトを開始することになったという。

今回の業務提携によりYouzan Japanは、中国における店舗システム最大手の会社CHINA YOUZANの日本法人として、日本航空が中国最大のSNS WeChatのミニプログラムに出店する店舗運営をサポート。さらに、中国での地域活性化で培った実績とノウハウを活かし、中国内の日本ファンをさらに増やし、旅マエから旅ナカ、さらに旅アトまで日本を楽しんでもらえるような仕組みを提供する。

テーマは「日本のおもてなしを体験」

「日本航空優選」は、中国富裕層をコアターゲットとし 「日本のおもてなしを体験(日式奢享、不止于美)」をテーマに、日本文化を紹介し、名産品・料理・観光・ホテル・航空券などを統合したソーシャルEC店舗。

中国国内のKOC(Key Opinion Consumer)を中心とするマーケティングチェーンを構築し、「優秀な商品+KOC+ユーザー」による口コミ拡散サイクルを構築することで、消費者の行動促進を図る。

マーケティング戦略は「誰でもKOCになれる(全員KOC計画)」。中国国内の経済界人、政府関係者など、中国富裕層にリアルな影響力を持つ人と日本航空社員により、日本各地の魅力を映像配信で届ける。

なお、「日本航空優選」は1月27日のプレオープンを予定しているという。

ソーシャルECプラットフォーム「Youzan」を活用

①WeChatミニプログラムの店舗を自動生成
Youzan Japanは中国でおよそ4億人もの消費者が利用し、543万店の導入実績を誇る中国最大のソーシャルECプラットフォーム「Youzan」を活用するサービス。1,600種類以上のテンプレートから最適なものを選ぶだけで、自社のEC店舗とWeChatミニプログラムの店舗が自動生成され、初期開発費用なしでソーシャルECを誰でも簡単にスタートできる。

②O2O(Online to Offline)マーケティング
オンラインの店舗だけではなく、オフラインの地域実店舗や、機内雑誌、機内販売などを含めて、多彩な連携、コラボレーションをすることが可能。中国消費者の利便性を高めると同時に、サービス提供の機会を増やす。

今回の日本航空とのプロジェクトにおいては、Youzanシステムの100種類以上のマーケティング機能を、中国の日本航空5支店の中国人社員、400名以上の関係社員とも連携して販売促進を図る。また、中国内でオフラインイベントを開催し、オンライン販売につなげていく。

コロナ禍が長期化している今、航空会社にとっては、訪日旅行ができない中でも海外のユーザーとつながる新たなタッチポイントの構築や、新たな収益機会の創出が急務となっている。

今回のような取り組みが、コロナ禍での新たな収益源になるだけでなく、コロナ後の訪日観光市場の活性化につながることを期待したい。

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