通販番組の魅力にハマる人たち

調査によって判明した通販番組を観ようと思って観る人


ニュースサイト「しらべぇ」がTV通販番組に関する調査を行い興味深い数値を発表している。
これは、インターネットリサーチ「Qzoo」による全国20〜60代の男女計1500名を対象とした調査で調査期間は2014年10月17日〜21日まで、内容は「最初から観ようと思って、通販番組を観ている」というものだ。

気になる回答は、最初から観ようと思っている割合が8.3%いた。深夜帯に放送している通販番組はザッピングしていてたまたま目に入り、思わず見入るというような偶発的な視聴が主だという印象だっただけに、この数値はなかなか興味深い。

最初から観ようと思って通販番組を観ている男女別の割合では男性9.7%、女性6.9%となっており、男性の中でも
20代14.7%
30代9.3%
40代10%
50代7.3%
60代7.3%
と、20代男性に人気があることにも注目だ。

若年層のTV離れやコンテンツ不足が騒がれる中、若い世代にとっては通販番組もひとつのコンテンツとして捉えられているのかもしれない。

百貨店で行われる実演販売にも似た、独特な語り口で商品を紹介していく通販番組や有名人を起用した純国産通販番組、海外のインフォマーシャルを吹き替えたもの、QVCのように本国のフォーマットをそのまま日本のキャストで放送するタイプと、複数の種類が存在する通販番組だが、こうなると若年層はどのジャンルを観ようと思っているかも気になってくる。

ネットで24時間視聴も可能な通販番組


QVCジャパンといえば13日より動画配信サイトYouTubeを通じて通販番組のライブ配信を始めたことが記憶に新しい。ソーシャルメディアであり、そのまま通販サイトに誘導できるYouTube上での配信を通じ新たな視聴者層の獲得を狙ったものだが、若年層がここでも食いついているかは非常に気になるところ。

いわゆるTVっ子が多い30後半〜40代の世代にしてみれば、突っ込みどころ満載な海外のインフォマーシャルに与えられたインパクトは強烈で、NASA公認と謳われたエンジンオイル添加剤や驚くほどの輝きや光沢が得られるコーティング剤などに心動かされていた頃を思い出す。通販番組の不思議な魅力はこれからも変わらず様々な世代を魅了していくだろう。


−編集部−