ECサイト駿河屋がフルクラウド型POSシステムを提供開始

700万件の商品データが利用可能


ネット通販ショップ駿河屋を運営する株式会社エーツーが、フルクラウド型の新POSシステム「スルガヤクラウドPOSシステム」を12月よりリリースする。

これは、ホビー商材に強い駿河屋の持つ約700万件のマスターデータ、相場データ、100万件を超える商品画像データが利用可能となるフルクラウド型POSシステムだ。特にフィギュア、ホビー雑貨、アニメCD、同人系など一般的に商品価値を定めることが困難な品目から、妖怪ウォッチなどの旬な商品にも対応しているデータを利用出来るのは大きな優位性となりそうだ。システム利用料は無料。
これらの膨大な商品データは、「ゲーム」「トレーディングカード」「同人」など、10種類のカテゴリに分けられ販売されているので、業種に合わせてデータを選択することが可能だ。また、古い商品データを扱うオプションデータも各カテゴリ毎に用意される。

本部サーバーと各ショップをローカル環境で繋ぐ環境が一般的だったPOSシステムを、フルクラウド型とすることで、ハードディスクの故障やシステムの不具合など、復旧までの対応スピードを大幅に向上させることが可能。また、グループ店舗間の業績データを一元管理し、システムとデータも一括でバージョンアップでき、情報共有や業績分析などの効率化も期待できる。

業績を伸ばしているリサイクル業界


不況に強く、業績を伸ばしているリサイクル業界で、同社は豊富な商品データと低コストを活かしたクラウド型POSシステムを展開し、新たな利益獲得を狙う。特に4月の増税による消費者の買い控えはGDPに影響するほどの影響力で、リサイクル業界を更に成長させる要因となりそうだ。
リサイクル業における商品査定や、雑貨系商材に圧倒的なパフォーマンスを発揮する本システムは、これからリサイクル業を営む店舗にはかなり魅力的なシステムとなるだろう。特に現場の声を元に開発されたとされる「使える」検索機能や商品画像表示システムは顧客対応の効率アップに大きく貢献するだろう。
2015年中には、通販サイト駿河屋のマーケットプレイスも稼働予定となっており、本システムからの出品も可能となっている。リサイクル業を営みつつも、商品データの量に不満のある店舗はシステムの更新を考えてみてはいかがだろうか。




−山本一雄−