ecbeing、ChatGPT活用のチャットボット『AIデジタルスタッフ』をリリース

株式会社ecbeing（読み方：イーシービーイング、本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：林雅也、以下「ecbeing」または「同社」）は、「ChatGPT」を基にしたチャットボットシステム『AIデジタルスタッフ』のリリースを公表した。

人間のように自然な対話を行うことが可能

ecbeingは、最新のAI技術であるMicrosoftの「Azure OpenAI Service」を活用し、強力な自然言語処理モデル「ChatGPT」を基にしたチャットボットシステム『AIデジタルスタッフ』のリリースについて公表した。

同社によれば、従来のチャットボットやAIチャットとの違いとしてecbeingの開発した『AIデジタルスタッフ』はChatGPTを利用しているため、数多くのデータを活用し、人間のように自然な対話を行うことが可能だという。

また、サービス導入前に機械学習に必要な情報収集が不要で、すぐに運用ができるとのことだ。さらに、導入に関してもタグをサイトに設置しサービスを利用でき、ecbeing以外のユーザーでも月額1万円から利用が可能だとしている。

『AIデジタルスタッフ』の概要

同社がまとめる『AIデジタルスタッフ』の概要は、次の通りだ。ecbeingの開発したチャットボットシステム『AIデジタルスタッフ』は、ユーザーの質問や問い合わせに対して高度な情報検索機能で回答を自動生成する。

ChatGPTを活用していることで強力な自然言語処理を実現し、数多くのデータを学習することで人間のように自然な対話をおこなうことが可能だ。ユーザーがAIデジタルスタッフに質問や問い合わせをすると、AIデジタルスタッフはリアルタイムでその内容に即した最適な回答を生成する。

◆『AIデジタルスタッフ』の活用例

『AIデジタルスタッフ』の導入されたサイトでは、AIチャットボタンが表示される。AIチャットボタンをクリックするとメッセージの入力エリアが表示されるので、ユーザーが質問したい内容を入力し送信ボタンを押す。質問が読み込まれると“文章化された回答”と“関連したページのURL”を自動で表示。

これにより、ユーザーは知りたい情報をすぐに知ることができ、サイト運営側は今まで窓口担当者が対応していた業務を『AIデジタルスタッフ』で自動対応できることで、顧客満足度向上と業務工数軽減につなげることができる。

『AIデジタルスタッフ』では、商品に対する質問をはじめ「配送方法」や「支払方法」「ログイン方法」「会社概要」「店舗」などの一般的な質問やサイトに存在するコンテンツの検索に対しても概ね問題なく回答が可能だとしている。また、いわゆる「いたずら質問」への対応も行えるとのことだ。

AIで進化するECサイトの購買体験

日本マイクロソフト株式会社、業務執行役員パートナー事業本部パートナー技術統括本部、統括本部長の伊藤信博氏は、次のようにコメントしている。

「日本マイクロソフトは、この度の株式会社ecbeing様のAIチャットボット 『AIデジタルスタッフ』の提供開始を心から歓迎いたします。株式会社ecbeing様は、2019年からサービス提供基盤にAzureを標準採用いただき、数多くのお客様のECサイト構築、運用を実現いただいております。この度の Azure OpenAI Serviceを活用した『AIデジタルスタッフ』は、より高度な自然言語処理や複雑な問い合わせ対応が可能になり、ECサイトにお越しいただいたお客様へ顧客体験の向上や満足度向上を実現でき、ECサイトの購買がより一層加速化されることを期待しております。今後も日本マイクロソフトは、株式会社ecbeing様との強力な連携を通じて、お客さまのデジタルトランスフォーメーションの推進に貢献してまいります」

同社は、AIデジタルスタッフのリリースに伴い、ecbeingではユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れ改善を図り、より使いやすく優れたAIデジタルスタッフの開発に努めるとしている。

また今後は、問い合わせ機能の延長線上の機能だけではなく、OpenAIの強みである対話型を活用し、「質問データの分析と精度の向上」「質問に対する回答だけでなく、複数の選択肢用意やカート投入・購入導線の提示」「ユーザー一人ひとりにパーソナライズされたおすすめ商品の提示」といった、Eコマースだけに留まらないAIの活用を機能として提供するとのことだ。

それらを通してユーザーに適切な商品やコンテンツ・情報を提案できる“オンライン上の接客スタッフ”を目指していく予定だとしており、これからの進化にも注目と言えそうだ。