セブン−イレブン コンビニ初の免税サービス開始

ECのミカタ編集部

まずは浅草と京都から


株式会社セブン−イレブン・ジャパンが新たに「セブン−イレブン」で免税サービスを開始することを発表した。

これは、10月1日より家電、装飾品、衣類、靴、かばん等のほか、食料品、飲料品、たばこ、薬品類及び化粧品類の免税対象品目の拡大に合わせた、外国人観光客を対象とした免税サービスとなる。

サービス実施は外国人観光客の多いセブン-イレブン 浅草雷門前店(東京都台東区)と、セブン-イレブン 西院駅南店(京都市右京区)から。今後店舗立地を精査したうえで、拡大の予定としている。免税の対象となるのは、飲食品、飲料類、酒、薬品、化粧品、日用品、電池等の「消耗品」となる。

利用客は、対象商品を「免税商品専用買物カゴ」に入れ、新規設置される「免税カウンター」へ。購入商品、本人パスポート、利用クレジットカードなどを提示し購入者契約書にサインして支払うという流れで買い物を行う。

免税制度改正の効果は上々


訪日外国人旅行者は昨年1,000万人を突破し今後も増加傾向にある。2020年開催予定の東京オリンピックやクール・ジャパン施策など、訪日外国人の潜在的な需要に喚起した今回の消費税免税制度の改正は早速各所で効果が現れている。
三越伊勢丹ホールディングスが1日に発表した11月売上速報では、三越銀座店の免税売上が22ヶ月連続で前年実績を上回るほど好調だったという。
免税拡大前より、観光客の取り込みに注力してきたドン・キホーテの10月売上では、生活必需品を中心とした免税品の需要が急拡大し、2000年以降の歴代最高水準を記録した。
香港、台湾を中心に外国人観光客が訪れる「サンリオピューロランド」でも、12月20日から消費税免税サービスを導入することを発表しており、観光地周辺での免税サービス開始ラッシュは今後も続きそうだ。

コンビニでは初となる今回のセブン−イレブンによる免税サービス。マスク、目薬、お菓子や化粧品など、アジアの観光客に人気の高い日本製品が気軽に入手できるため、多くの観光客の囲い込みに期待が持てる。また、コーヒーを始めヒットを連発しているセブン−イレブンのプライベートブランド「セブンプレミアム」が観光客にどう映るのかが気になるところだ。


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