イーベイ・ジャパンが2023年間越境ECレポートを公開 eBayにおける日本からの販売は二桁成長を達成

ECのミカタ編集部

イーベイ・ジャパン、2023年間 越境ECレポートを公開

イーベイ・ジャパン株式会社(以下:イーベイ・ジャパン)は、2023年(1月〜12月)の年間において日本セラー(販売者)から出品されたアイテムの販売動向を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

アパレル関連人気が続く一方、自動車やカメラが上昇する

「取引額ランキング」は1位がレディースアパレル&バッグ・ブランド小物、2位が時計・パーツ&アクセサリーと昨年同様となった。一方、3位はアニメアート&キャラクターグッズと昨年5位から上昇。トレーディングカードも5位へと上昇しており、サブカルチャー関連アイテムの人気ぶりがうかがえる。

※日本からの「越境EC」取引に関するデータ(期間:2023年1月~12月)前年同期売上対比

取引額TOP10のうち、前年同期比で大きく成長したカテゴリーの成長率ランキングでは、昨年3位だった自動車パーツ大きく成長し1位を奪取。

続くデジタルカメラも2022年から着実に市場を拡大させている。トレーディングは2021年に取引が急拡大して以降は安定した市場となっていたが、再びTOP3に食いこむ成長をみせた。

年末商戦にアニメグッズは大きく伸長、自動車パーツは過去5年間で5倍に成長

2023年度に日本から多く売れた商品や注目度の高い商品を、イーベイ・ジャパンの各カテゴリー担当者がピックアップ。一部内容は以下の通りだ。

◆ファッションカテゴリー
USのマーケットトレンドに合わせたクーポン施策等で堅調に推移し、ファッションカテゴリー全体では前年比7%で着地。主力の2カテゴリーは引き続きウィメンズバッグ、時計と年間を通して変わらず前年比+5%で推移する中、続くメンズバッグが+24%、ファインジュエリーが+38%と大きく売り上げを伸ばした。

◆アニメグッズ
年末商戦期にて売上が大きく伸長(+11.8%増)。この要因は、日本郵便のSmall packetが11月に再開した影響及び、多国展開ツールであるeBaymagを通してヨーロッパなどのUS以外のサイトでの売上が向上した点があげられる。販売数が最も多かった商品は、ポケモンカード(BOX)とポケモンカード(シングル)。高単価トレーディングカードは今期最も高額で販売された商品となった。

◆自動車パーツ
過去5年間で5倍、2年前からも2倍の市場規模にまで成長しており、2024年に入った今も年始から更なる盛り上がりを見せている状況。新品のメーカー純正部品が販売商品の多くを占めるという状況は長らく変わらないが、出品商品のバラエティが豊富になっている点が昨今の注目ポイントだ。

2024年も引き続き日本セラーへの追い風が期待される

2024年の注目カテゴリーについては「日本のアンティーク」「レゴ」「ホーム&ガーデン」がピックアップされた。

世界に誇る伝統文化である「日本のアンティーク」は、根強い人気がある。特に、日本独自の文化である「侍」は非常に人気が高いジャンルだ。

また、アメリカではすでに在庫切れになっている人気シリーズや過去の人気なレトロレゴ、浄水器のフィルターなど海外では購入できない消耗品なども注目の商品となる。

eBayにおける日本からの販売額は二桁成長という目覚ましい成長を遂げ、2024年に入っても安定した好調をキープしている。

特にブランドバッグについては、プロによる商品鑑定サービス「eBay真贋鑑定・配送サービス日本センター」が昨年オープンしたことも追い風となっているだろう。本サービスは2024年内に全セラーへ対象を拡大予定としている。

今年はアメリカ大統領選挙などの状況変化が予想されるが、社会に根付いたサステナビリティ意識の更なる高まりや、円安による外国人旅行者の増加に伴う日本製品への需要増など、追い風が期待される要因が大いにある。今後も動向に注視しつつ、さらなる日本セラーの活躍に期待したい。

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