越境EC撤退企業の約9割「避けられた失敗があった」 ショッピージャパン調査
ショッピージャパン株式会社は2026年6月29日、「越境EC縮小・撤退経験企業の本音調査」の結果を発表した。本記事では一部の内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査名称:越境EC縮小・撤退経験企業の本音調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2026年6月10日〜6月11日
◆有効回答:越境ECを縮小・撤退した経験のある担当者・経営者
◆調査人数:112名
◆出典:越境EC縮小・撤退経験企業の本音調査(shopee)
縮小・撤退の理由「現地法規制・税制への対応に苦慮」が最多
「あなたが、お勤め先で越境EC事業を実施している/していた期間を教えてください」(n=112)と質問したところ、「1~2年」が46.4%、「3~5年」が33.9%、という結果だった。

続いて「あなたが、お勤め先の越境EC事業を縮小・撤退するに至った主な理由を教えてください」(n=112)と質問。「現地法規制・税制への対応に苦慮したから」が25.9%、「為替リスクへの対応が不十分だったから」が20.5%という結果となった。

約9割が「事前に知っていれば避けられた失敗があった」と実感
「あなたは、お勤め先の越境EC事業において、事前に知っていれば避けられた失敗があったと思いますか」(n=112)と質問。「非常にそう思う」が27.7%、「ややそう思う」が62.5%だった。
上記の質問で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に、「事前に知っていれば避けられたと思う失敗の具体的な内容を教えてください(複数回答)」(n=101)と質問。その結果「物流コストが想定を大きく超え、採算が合わなくなったこと」が62.4%で最多に。次いで「現地法規制違反で出品停止や罰則を受けたこと」が45.5%、「関税や輸入規制の負担で価格競争力を失ったこと」が44.6%と続いた。

さらに「あなたが、お勤め先で越境EC事業として販売している/していた商材のカテゴリを教えてください(複数回答)」(n=112)と質問。「化粧品・美容関連」が50.9%で最多に。次いで「日用品・生活雑貨」が39.3%、「アパレル・ファッション」が33.9%という結果となった。

「市場のポテンシャルへの期待」は依然として高い
「あなたは、機会があれば越境EC事業の実施や拡大に再チャレンジしたいと思いますか」(n=112)については、「非常にそう思う」が31.2%。「ややそう思う」が60.7%という回答となった。

「あなたが、これから越境EC事業に挑戦する企業へ、撤退経験者として伝えたいことを教えてください(上位3つまで回答可)」(n=112)と質問。「段階的・小規模から始めること」が60.7%を占め、最多だった。

ショッピージャパンは本調査結果について、次のようにコメントしている。
「越境ECの縮小・撤退の多くが事業そのものの否定ではなく、進出前に把握すべき構造的な課題への備え不足に起因している様子がうかがえます。それでも再挑戦を望む声が根強いことは、市場のポテンシャルへの期待が依然として高いことを物語っているのではないでしょうか」
現地パートナーの選定や物流体制の構築など、自社単独では補いきれない領域をいかに外部の専門リソースで支えていくか。それが、これからの海外展開における、論点の1つといえるだろう。


