ZOZO NEXTと筑波大学、オノマトペを活用した「衣服探索に関する共同研究」を開始
株式会社ZOZO NEXTの研究開発組織「ZOZO研究所」と、国立大学法人筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターは、2026年7月9日、オノマトペなどの感性表現を活用した衣服探索に関する共同研究を同年4月から開始していることを発表した。
購買時の「ミスマッチ低減」と「衣服への満足度向上」に貢献
本共同研究を通じて「さらさら」「もこもこ」といった、オノマトペなどの感性表現と衣服の質感・触感情報を対応付けるモデル・データセットの構築。および感性表現による衣服探索を実現する、UIの設計・実装に関する知見の獲得を目指す。
ZOZO研究所が持つ衣服・布地のデータおよび着心地の数値化研究で得られた知見と、筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターが持つオノマトペを用いたWebインターフェース研究の蓄積およびAI活用の知見を組み合わせ、感性表現による衣服探索システムの研究開発を行っている。
将来的には、本共同研究で得られた技術を活用することで、ユーザーが自分の好みの印象や質感を言葉で表現するだけで理想の服に出合える新たな購買体験を提供。購買時のミスマッチ低減と、ユーザーの衣服への満足度向上に貢献するとした。
◆共同研究概要
▷研究題目:感性表現による衣服の探索に関する研究
▷研究内容:衣服に関する情報、特に触感・表面形状等の非言語情報と感性表現との対応付けに基づいた探索手法の研究開発、および個人の好みの印象に合った衣服探索への適用分野の開拓
▷共同研究チーム:株式会社ZOZO NEXT、国立大学法人筑波大学 デジタルネイチャー開発研究センター
▷研究開始:2026年4月24日

※画像元:ZOZO NEXTと筑波大学 デジタルネイチャー開発研究センター、オノマトペを活用した衣服探索に関する共同研究を開始(株式会社ZOZO)
感性的な言葉からイメージを形に
実店舗において衣服を購入する際は、実際に触れることで質感や着心地を直接確認できるがECでは質感の確認が難しく、商品画像や素材表示、レビュー等を参考に推測するしかない。
令和3年度製造基盤技術実態等調査(国内外の繊維産業に関する調査)(※1)によると、オンラインで衣服を購入する際に「生地の質感などが確かめられない」ことに不安を感じる消費者は59.9%にのぼり、質感への不安が購買体験の質を低下させる要因の1つとなっている。
こうした質感は「さらさら」「もこもこ」といったオノマトペで直感的に表現できる。一方、従来のキーワード検索には馴染みにくいという課題があった。
しかし近年、音声認識AIや生成AIをはじめとするAI技術の進化により、感性的な言葉を手軽に入力し、それをもとに自らのイメージを形にしていける環境が整いつつある。
オノマトペは言葉にしづらい質感の印象を短い言葉で捉えられる手段であり、AI技術と組み合わせることで個人の好みの印象に合った衣服の探索への応用が期待されている。感性表現で服が探せる「衣服探索システム」の実現と、新たな購買体験へ向けた取り組みとして今後の展開に期待したい。
※1:「令和3年度製造基盤技術実態等調査(国内外の繊維産業に関する調査)」(経済産業省)


